USCPA(米国公認会計士)の資格を取るにはそれなりに時間はかかります。
USCPAを取得する方はほとんどが社会人の方で、本業の忙しい中で時間を見つけてなんとか勉強時間を確保して必死で勝ち取った合格ですから、それなりに対価が欲しいと考えるのは当然のことですし、そうでなければつり合いが取れないというものです。
私もUSCPAを取得したからにはそれなりの対価はもらいたいと思っています。
USCPAを取得するような方であれば、おそらくきちんと仕事に取り組んでいれば1,000万円は超えるでしょう。
しかし、2,000万円ともなれば話は変わってきますね。
結構難しいと思う方が多いのではないでしょうか。
それもそのはず、USCPAという資格を考えれば自ずと結論は見えてきます。
【結論】USCPAの資格=年収2,000万円は無理
USCPA(米国公認会計士)の資格を取ることができれば、急に年収が上がると期待している方もいるかもしれません。
しかし、残念ながらそんなおいしい話はありません。
資格というのは資格でしかないので、自分の腕やスキル、経験値を証明する道具にはなり得ません。
つまり、USCPAを取得しただけで、転職して年収が急激に上がることはないということです。
2,000万円ともなればなおさらです。
国の調査では、年収2,000万円を超えている人はわずか0.4%だそうです。
USCPAを取得しただけでこの0.4%に入れるとは考えにくいです。
もしそうならUSCPAを取得した私も2,000万円もらいたいくらいです(笑)。
正直に言うと、私はUSCPAを取得して転職しましたが、年収は2,000万円どころか、転職した瞬間にガッツリ下がりました!年収は当然上がるだろうと思っていた夢はあっという間に崩れ去りました。家族にボロカス言われたのは言うまでもありません(涙)。
しかし!!
高くジャンプする時は膝を大きく曲げて一回しゃがみますよね?
そう。ジャンプするには一旦ジャンプする方向とは真逆の方向に思い切って舵を切る必要があるということです。
ということで、私もUSCPA取得後、一回大きくかがんだことになります。
そこで諦めてはいけません。
そこからUSCPA取得前より高くジャンプすることができるようになりました。
【理由】「USCPA取得=ビジネスの基礎がある」というだけ。資格だけでは大幅年収アップは望めない。
USCPAは単なる資格です。
USCPAを持っているからと言って、仕事ができるわけでも、自動的に成果が出せるわけでもありません。
だからUSCPAを取得しただけでは給料は上がらないのです。
じゃあUSCPAを取得しても意味ないのか。
いえ、そうではありません。
USCPAを取得しても給料が上がらないからと言って、USCPAを取得することが無意味というわけではないのです。
USCPAだから分かりにくいかもしれませんが、USCPAは資格なので、いわゆる自動車の運転免許と同じです。
運転免許を持っていなければ、車を運転することはできません。
しかし、運転免許を持っているからと言って、必ずしも運転が上手というわけではないのと同じです。
じゃあ運転免許は何を意味するのか。
運転免許は車を運転する資格を示すのと同時に、運転するスキルを勉強した証明であるのです。
つまり、道路に出て運転するために必要な知識や技術は、”ある程度”身に付けているという証明なのです。
そう、ここでのポイントは”ある程度”でしかないということです。
しかし、普段車を運転する人からすれば、実際に公道に出て運転を行おうと思えば、運転免許を取る時に学習した内容では到底足りないということが分かります。
運転する上ではスピード制限があるということは必ず習いますし、運転免許を持っている人なら当然知っている内容です。
しかし、実際の公道ではどうでしょうか。
あえて言えば、スピード制限で走っていたら逆に危ないことにつながる可能性もあります。
教習所で習ったこととは別なことも結構あるのではないでしょうか。
こればっかりは実際に何度も公道に出て、いろんな経験をしていく中で身に付けていくしかありません。
そうこうしているうちに公道での運転の仕方が身に付くのです。
USCPAも同じことが言えます。
USCPAはあくまで資格でしかないので、USCPAとして必要な知識とスキルは一応勉強して一定水準には達したという証明です。
しかし、だからといって資格取得後にすぐにUSCPAとして仕事ができ、成果が出せるかと言ったらそんなことはないわけです。
だってまだUSCPAとして”公道に出て自分で運転していないから”、です。
こうやって考えれば、まだ自分で運転したこともない人に、資格があるから~、免許を持っているから~というだけで会社が2,000万円を払うことはないのは想像できると思います。
諦めるのはまだ早い!給料を決める立場になって考えれば解が見えてくる。
ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、諦めるのはまだ早いです!
確かにUSCPAという資格は運転免許と同じです。
それだけではペーパードライバーで若葉マークの運転しかできないので給料は増えません。
しかし、免許を持っているということはこれからガッツリ運転することができ、運転するたびに経験値が貯まり、スキルが身に付き、どんどん運転が上達するということです。
そうなれば、会社としても強力な戦力として活躍してくれる期待は持てるわけです。
そもそも運転免許がなければ車を運転することも許されないわけですから、免許がなければ活躍のしようがありません。
のびしろゼロということです。
だって、運転免許なしで運転することはできないから。
そういう意味ではUSCPAを持っていることで、今後大きなのびしろを手に入れているということです。
M&Aの世界、企業買収の世界では、「のれん」という考え方が存在します。
買収相手の会社の値段は本当は1億円だとします。
しかし、買う側が1億5,000万円で買ったりすることがあるわけです。
この上乗せした5,000万円は将来儲かるであろうお金をまとめてもらっているような感じです。
これこそ「のびしろ」なのです。
こののびしろの部分を先に払ってくれるか、もしくはのびしろが会社としてちゃんと回収できた時に払ってもらうかのどちらかです。
前者は転職した瞬間にもらえる=即時年収アップするパターン、後者は転職した瞬間はペーパードライバーの扱いなのでそれほど年収は伸びないけど、USCPAとしてきちんと公道に出て経験してスキルを身に付けて成果を出し始めた時に年収を上げてもらえるパターンです。
早く人材が欲しい会社は前者、じっくり見極めたい会社は後者となります。
どちらにしても、最終的には年収は上がりますから安心してください(笑)。
自分が雇用する側だったらどうしますか。
ペーパードライバーにそんな高給を出しますか。
私の考えでは、USCPAだから2,000万円もらえるわけじゃない。
2,000万円を出す価値がある人材がUSCPAを持っているだけ。
USCPAを取得すると、2,000万円を払う価値がある人材に必要な基礎は揃う。
しかし、それはあくまで基礎であるので、基礎だけで2,000万円がもらえるわけではない。
USCPAは2,000万円をもらうことができる潜在能力があるというだけ。
ちなみに、USCPAの年収を計算する上では公式があります(私が勝手に作りました)。
公式には変数がいくつもありますから、ご自分で変数を埋めてみてください。
→公式の変数についてはこちらの記事へ。
USCPAは意味ない?それでもUSCPA取得を勧めたい
ここからは私の意見・ひとりごとです。
実際にUSCPAになってみて、USCPAとして実務に携わっている中で感じたことを率直に書きます。
USCPAって資格だけど、日本じゃその資格の本当の旨味は活かせないんだよ。
だってUSCPAってアメリカの資格なんだもん。
日本ではこの資格で商売をしている団体がある。そのマーケティングが前面に出ているからUSCPAはいかにもすごそうな資格に見えるし、キラキラしているように見せているけど、本来日本じゃ意味ないのよ。
それでも私がこの資格を取る意味があるなあと思うのは、海外ではCPAというとそれなりに「デキル人」ってみられるから。
USCPAって言うだけでそれなりにその人の人物の証明になるの。
CPAは世界に通じる資格なのは事実。
私はフィリピンで会計税務のコンサルティングで生活してるけど、フィリピンでUSCPA持ってるって言っても誰も馬鹿にしない。
だから日本にいて日本の仕事だけやるならUSCPAは意味ないよ。
使えないって言われるのも仕方がない。
でも日本人以外と商売するとか日本以外の国で働くならUSCPAは持っておいて絶対損はしない。
年収2,000万円なんて正直大した金額じゃない。
日本じゃ高額所得者って思うけど、海外じゃ別に低くはないけど高くもない金額。
年収なんて業界、会社、働く国によって全然違うから、USCPA=2,000万稼げるというのはあまりにも短絡的。
ただ、CPAを持っていないと就けない役職もあるから、そういうポジションで働きたいならCPAは必須だし、そういうポジションなら2,000万は十分可能性はある。
CPAなら英語ができるはずなので、働く国をある程度選べるから日本の中だけで仕事を探す必要もないしね。
年収を決定する変数は上述を含めて非常に多岐に渡るので簡単に答えは出せない。
でも一般的に雇われの身だとしたらこれだけは言える。
それは、どれだけの人を動かす権限を持っているかどうかってこと。
それは絶対的な人数(直接的、間接的を問わない)と動かせる職位が関係する。
簡単に言うと責任の重さっていうことになるけど、もっと現実身がある言い方だと、会社の運命を左右できる権限、意思決定ができる力があるのかって感じ。
本当は右じゃなくて左に行くのが正解かもしれないのに、自分が右に行くって言ったら何百人の人間を右に行かせられるのかどうか。
自分の意思決定によって巻き込まれる人が多ければ多いほどその人の意思決定は重いものになる。
それは社員だけとも限らない。商売は単独でやっているというより、サプライチェーンといって下請け、孫請け、ひ孫請けなど鎖のようにつながっているもの。まさに運命共同体。自分の意思決定が外部の会社をも巻き込む可能性がある。
意思決定が重たいものになるのはそれが会社の方向性を決定するものだから。
場合によっては会社の運命、サプライチェーンをも巻き込んだ運命かもしれない。
その意思決定には大きなリスクがある。
会社、社員、関係会社、取引先、そしてそれぞれの家族の運命を変えてしまう可能性を秘めている。
だからこそ大きな対価がセットになる。
リスクと対価が釣り合っていないと、つまり、リスクばかり負わされてそれに見合う対価がなかったら、誰もそのポジションはやろうとは思わない。
ということで、つまるところ年収とはリスクの対価、リスクとのトレードオフなので、リスクを取る仕事をすればするほど、年収は自動的に上がっていくもの。
リスクをどこまで取れるかはその人のリスク許容度(それまでにどれくらいリスクを取る仕事を経験してきたか)と、個人の資質(性格)によるところが大きいので、そこは個人で判断するしかない。
ここまで読んでくれた人には申し訳ないと思う。
でも年収とはそういうものだ。
サラリーマンをやっている限りは仕方がないことだ。
それが嫌ならサラリーマンなんてさっさと辞めて、自分で事業を起こすか、フリーランスでチョコチョコ頑張ったらいい。そっちの方が2,000万円を稼げる可能性は飛躍的に上がる。
でも、もしサラリーマンで頑張っていくというなら(合法的にね)リスクを取る仕事を選んでは経験していくしか方法がない。
そうやって自分の中でのリスク許容度を無理矢理にでも広げるのだ。
このリスク許容度を広げる作業は思いのほかシンドイ。
精神的に削られる。
でもそう思っているうちが素晴らしい。
だってシンドイと思うってことは、自分のキャパシティを広げていることに他ならないから。
成長過程を描いている証だ。
しんどくなくなったら成長が衰えたと思っていい。
そしたら卒業の時期だ。
次のリスク許容度を広げる活動に手を出すタイミングだ。
気が付いた人も多いと思うが、年収の高さは高次元の意思決定者になれるかどうかがすべてだ。
「意思決定のレベル=年収レベル」と言ってもいいだろう。
つまり、リスク許容度を広げる目的は、すべて意思決定のレベルを上げるためにある。
ただ、皆さんも理屈は分かっても、人の人生を背負うような意思決定をどうやったらできるようになるのか気になるだろう。
単なる気合いでは何ともならないのは当然である。
気合いの重要性は否定しない。
でも、気合いだけで意思決定ができるものでもない。
そこで、少しでも意思決定の確度を上げたいと思うだろう。
正解はない世の中だけど、自分の意思決定に後悔はしたくないと思うはずだ。
要するに、意思決定するためにはそれに寄りかかれるだけの根拠が欲しいものである。
根拠がたくさんあればあるほど、意思決定に自信を持てるようになるだろう。
もちろん根拠が多ければ多いほどよりよい意思決定ができるとも限らない。
むしろ根拠は少ないけど、インパクトが大きいものを厳選した方がよりクリアに意思決定できる可能性もある。
とするならば、いかに質の高い根拠を十分に揃えられるかどうかが意思決定の質を左右する。
しかも、その根拠を出せるスピードも重要だ。
一番重要な根拠は一年後にしか出せないが、二番目に重要な根拠は来週出せるとする。
その場合は一番目の根拠は捨てて、二番目の根拠で意思決定をする必要が出てくることもある。
こうやって意思決定に必要な根拠をスピードと品質を考えて上手に集めて大胆に意思決定ができるようになることである。
そうなると、自分の業界のことは当然として、世の中の動きや法律など様々な知見を総動員する基礎的能力が必要になる。
実は会社員をやっていると、自分の携わった業務には詳しくなるが、それ以外はサッパリという人がほとんどだ。
でもこれは仕方がない。
その人たちがサボっていたわけでもない。
しかし、これでは高年収を稼ぎだす高次元意思決定者にはなれない。
つまり、コツコツと今の目の前にある仕事を頑張っていると、いつか役員、はたまた社長になれるというのは幻想なのだ。
意思決定ができるようになる基礎がまったく身に付かないから。
会社の偉い人は「コツコツ頑張れば役員になれるぞ~」とかあなたに日々言っているかもしれないが、それは嘘である。あなたを馬車馬のように働かせるために、ニンジンをぶら下げられているに過ぎない。役員というのはあなたは働きアリのまま一生懸命会社のために働いてほしいと思っているだけだ。”コツコツ道”の先に役員になる道はない。その業務に関するプロフェッショナル、専門職、職人の道があるのみである。ただし、それはそれですばらしいことである。ただし、年収の話をすれば、あなたの職人技を持ってしても、あなたの足元にも及ばない技しか持ち合わせていない役員の年収を超えることはできない。それはあなたは意思決定者ではないからだ。
だから、意思決定者になるためには、自分で必要なことは勉強しないといけないのだ。
でも普通は「高次元意思決定者になるために必要な項目」なんて分からない。
なぜなら「これはやらなくて大丈夫」という項目は存在しないからだ。
それでもなにか指針が欲しいと思うだろう。
そこで一番効果が高いと思う項目が、USCPAの資格なのだ。
なぜなら、USCPAはアメリカの公認会計士の資格だ。
公認会計士は市場の番人と言われている。アメリカの株式市場を守っているのだ。具体的には企業の決算書が大体合っているのかをチェックする仕事である。しかもこれはUSCPAにだけ与えられた独占業務である。USCPAを持っていないと法律違反になるのだ。この「大体合っている」ことをチェックするのに全神経を集中させているのだ。そのために世の中の仕組み、経済のこと、各種法律のことを浅く広く勉強する。それらの知見を総動員して、警察犬のように企業決算書をクンクンして怪しい取引がないかチェックするのだ。まさに職人技である。
このクンクンできるだけの幅広い知識を得られるのがUSCPAなのである。
これは企業決算をチェックする立場になかったとしても、高次元意思決定者になるための基礎固めとしては十分おつりがくる学習内容だと思う。
だから高額年収を稼ぎたければ、高次元意思決定者を目指すべきだ。
その基礎固めとして、気合い以外に、USCPAを持っておくべきというのが私の持論である。
以下の画面リンクからUSCPAについて学べるセミナーを受講できるので、一度話を聞いてみてほしい。そしてぜひ年収アップを目指して頂きたい。
まとめ:年収2,000万円は不可能ではない!必要なパーツを揃えよう!
ちょっとネガティブな内容が多くなってしまったかもしれません。
しかし、USCPA=魔法の資格みたいなとらえ方をされる、予備校の広告が目立つのでそんな簡単に年収はアップしないことはお伝えしないといけないと思い、そういった内容になりました。
しかし、諦める必要はありません。
USCPAという運転免許をゲットした人にとっては、これから経験値を貯めてスキルを磨いていくこどで立派なドライバーになれるポテンシャルはあるのです。
そういう意味では、運転免許を持っていない人よりは潜在的に2,000万円をもらえるようになる可能性は各段に高くなっています。
給与計算の公式の中に出てくる「どの国で働くか」ということにおいて言えば、シンガポールとかはやばいです。
公認会計士なら年収6,000万円くらいとか聞いたことあります。
2,000万円でヒーヒー言っている場合じゃないのです。
世の中の公認会計士は想像しているよりももっともらっているんですよ。
日本人の給料が低すぎるんです。
日本国内にいたら全然もらえないですね。
USCPAは英語でビジネスができるという武器がありますから、日本国内だけに留まる必要はありません。
私も転職する時には海外転職しか考えていませんでした。
USCPAなら海外でも全然問題なく働けます。
人生に一度くらいは海外で働いてみてもいいと思います。
きっと自分が知らなかった世界が見えてきますよ。
私は経理の実務経験を積んだ後、フィリピンへ移住しました。USCPA+経理実務経験+英語力で海外でも働き口を見つけることが可能です。興味が出てきた方は下記からチャットください。
年収2,000万円のパスポートであるUSCPAの受験を考えたい、もうちょっとUSCPAについて知りたい方は下記の画面リンクからUSCPAについて学べます。
セミナーは無料ですので一度話を聞いてみてもいいかもしれないですね。
USCPA取得後に転職したい!という方は下記の画面リンクから相談してみてください。
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USCPAの出口を探したい
コンサル業界に興味あり!