USCPAのフィリピンライフ
ひとりごと

ブラック企業は辞める前に利用する方法を考えよう!

今の会社はきっとブラック企業に違いない。自分はそんなブラック企業で働いている。こんな会社にいたらどうかしてしまいそうだ。世の中にはもっと自分に合った企業があるはずだ。自分はこんな企業で働くために就職したのではない。だから早く辞めたい。そんな思考になり今退職届を書いているとしたらその筆を少し止めてください。ブラック企業というのはあなたの心が今の会社をブラックにしている可能性があります。ブラック企業は自分が成長するチャンスを与えてくれている可能性も見過ごさないようにしましょう。

ブラック企業を辞めたいと思うのは当然です

前置きにかっこいいことを書きましたが、そんなこと言われても今現在ブラック企業に勤めているのだからそんなこと考えられるわけないでしょ!という声が聞こえてきそうです。はい、あなたのおっしゃる通りです。ブラック企業はブラックなのだからあなたが辞めたいと思うのは当然でしょう。私もブラック企業なんてなくなった方がいいと思っていますので全く否定はしません。

ブラック企業は働いている人の心理を表しています

問題はその会社を辞めたからと言って解決される問題なのかどうかがポイントです。青い鳥症候群という言葉を聞いたことはありますか。隣の芝は青く見えるという表現と近いと思います。要するに自分が今勤めている会社はダメで、隣の会社や友人が働いている会社は素晴らしいという考えです。こういう考えに陥ってしまうと、自分にとって100%理想的な会社に就職するまでひたすら転職を繰り返すことになります。100%理想的な会社を探して転職を繰り返すこと自体を私は悪いとは思いません。自分の嫌なことを仕事にしている人ほど悲しいことはありませんし、会社にとってもそのような考え方の従業員を抱えるのは得策ではないでしょうから転職して頂いて大いに結構なことだとは思います。しかし、私の知る限り、そのように転職を繰り返した結果、理想的な会社に出会えた人を知りません。

ブラック企業は企業側が悪いと思っている

上述の話に出てくる考えの人はブラック企業というのは企業側の責任において従業員にとってブラックな環境になっているということです。つまり企業が悪い、会社に問題がある、ということを言っているのだと思います。

確かにそのような企業側に責任があることも多いです。でもよく考えてみてください。企業という人が会社の中にいて、その企業という人物がその会社をブラックにしているということはありません。企業や会社というのは単なる箱に過ぎません。ペーパー上の架空の人格と言ってもいいかもしれません。ペーパー上の人物が会社をブラックにはできません。つまり、その会社をブラックにしている「何か」が存在しているわけです。その「何か」を追求し、それが変えられるものであるならばそれは変えない人の責任ということになります。その変えられるものであれば変える手段はあるはずですからその手段を一つずつ実行していけばきっと変わります。

要するに、その会社がブラックだと気が付いているあなたがそのブラックを見過ごしていることはあなたにも責任があるということになります。ブラックである会社をブラックだと気が付いているのにもかかわらずブラックのまま放置しているのであればそれはその放置してる人全員によってブラックな会社になってしまっているということです。

繰り返しますが、会社なんてただの箱なんです。紙の上の存在でしかありません。だから会社に問題があるのではなく、中で働いている従業員の問題と言えるかもしれません。

ブラック企業は成長のチャンス

そんなこと言われても自分には何もできないんだからしょうがないじゃん、権限もないし。という声が聞こえてきそうです。それはつまりあなたは自分に権限があれば変えられると思っているということでしょうか。もちろんその可能性もあると思います。ただ、会社というのは不思議なもので、権限があれば・・・という方に権限を与えてくれるほど甘くありません。権限なんかなくてもいいよという方や権限なんていらないですという方に権限を付与することが多い気がします。

なんでこんな矛盾が生じるのでしょうか。

それは権限なんていらないからです。会社の中で何かを実行するには権限が必要ですが、権限がない人は権限が欲しいと思った時は今権限を持っている人の権限を利用しようと考えます。そうです、権限が自分にないなら権限を持っている人を使えばいいんです。自分に権限がないからと言ってそこで思考停止してはいけません。

人の権限を利用する。聞こえはよくないですが、組織の中で何かを実行しようとしたときは、必ず必要なスキルになります。これは役職は関係ありません。平社員なら課長や部長の権限を利用すればいいし、部長なら取締役の権限を利用する。社長でも株主に承認をもらえなければ実行できないこともありますからその場合は株主の権限を利用する。

こんな風にどの役職であっても、たとえ社長であっても、自分の権限だけで自分のやりたいことができるわけではないのです。必ず自分の範疇外、権限外のことをやろうとしたらその権限を持っている人を巻き込んで実行しないと前に進まないのです。

ブラック企業はこの人を巻き込んで、人の権限を利用して組織を前に進める、ということがおろそかになっている、自分にはできない、自分の権限ではない、と思考停止している組織と言ってもいいかもしれませんね。

だからこそ、こういった組織を動かすのは大変なわけですが、そこに成長のチャンスがあると私は考えています。

組織を変える、変革を起こす、という経験を積めるチャンスだからです。

実は何も疑問がない、不平不満がない、という会社やそういった人には、組織を変えようとかそういう考えにはならないものです。なぜなら今の現状に満足しているからです。

しかし、残念ながらそのような考えではそれ以上の成長は見込めません。今のような変化が激しい時代にあっては、現状維持は能力低下を意味しますから自然と下り坂を転げ落ちています。その会社の社員が全員そのような考え方だとしたら、その会社に未来はありません。そのうち倒産する可能性もあります。

組織は常に変化にさらされており、現状維持はありえません。常に変化し、改善を繰り返していかなければなりません。そのようなことができる会社やそのようなことを実行できる人材だけがこれからの時代は生き残っていけるのです。

こう考えると、ブラック企業は改善すべきところばかりでしょうし、その改善すべき部分に気が付いているあなたは素晴らしい人材なのです。あとは、その改善を色々な人の権限を利用して着実に実行し、会社を変えるだけです。これができれば、同僚、先輩、上司、社長、株主などから評価されあなたの評価や給料は上がらざるを得ないでしょう。

そうなれば、改善が楽しくて仕方がなくなります。そうしたらもはやブラック企業ではないですね。そう、あなたの力でブラック企業から脱却することが可能なのです。

あなたが今の会社を救う救世主になる可能性を秘めているのです。

まとめ:ブラック企業はとことん利用すべし

どうでしょうか。ブラック企業がブラックたらしめる背景や理由が少しは見えてきたのではないでしょうか。実際にブラック企業と思われる会社で働いている方はそんなことを考える余裕はないかもしれません。しかしどうせ辞めるつもりなら自分が思った通りにチャレンジしてみては如何でしょうか。うまくいかなかったとしても経験になって自慢できるし、うまくいけば自信になります。どちらに転んでも結果オーライです。いいことしかありません。退職する意思まで持っているような方ならそれくらいのチャレンジをしてから経験を積んで思いっきりやめてやりましょう!きっと次につながるチャレンジになると確信しています。

ABOUT ME
ようちゃん
こんにちは! 本ブログの運営をしているようちゃんです。 学生時代は部活(水泳部)とバイトに明け暮れ、勉強はほったらかし。大学4年生の時に就活しながら1年生と授業を受ける講義もあり、リクルートスーツを身にまとったおっさんは新入生に白い目で見られながらもなんとか卒業にこぎつけた。 英語が好きだったこともあり、将来はなんとなく海外で働いてみたいなあとぼんやり思っていました。 そこで、大手総合商社を中心に、海外駐在できたり、世界を飛び回れる仕事をやらせてもらえそうな会社を選んではひたすら受けまくりました。 運よく海外に拠点を広げ続けている上場企業の商社に入社できました。 入社前の先輩社員との懇談会で台湾やイギリスなどに駐在経験があった社員から海外駐在時の話を聞くことができ、自分も同じようなキャリアを描けるのかもと社会人人生を楽しみにしていました。 しかし、配属先は経理部に。経理なんてなにをする部署なのかもわかっていませんでした。一体いつになったら海外に行けるのか。そんな不安とともに社会人生がスタートしました。 結局新卒から10年ほど上場企業の正社員として経理部で働きました。その間に紆余曲折がありながらもUSCPA(米国公認会計士)のライセンスを取得。 当時の後輩がインドに赴任したことをきっかけにバックオフィス周りの指導やサポートを行っていました。その後輩は営業経験しかないのに、インド法人を丸ごと任されてしまい、営業以外の仕事をどうしたらいいのか困っていました。私は営業はできませんが、経理を中心とした事務系の仕事はある程度アドバイスできました。当時としては大したサポートにはなっていなかったとは思いますが、それでもとても感謝されました。 そこで思いました。 海外に出ている日本人は同じように困っているに違いない。それなら今の会社だけでなく、たくさんの会社をサポートできるかもしれない。 このインドに放り込まれた後輩をサポートしたことがきっかけで、自分の人生設計を見直した結果、上場企業の正社員という安定した地位を捨て、2015年に突然フィリピンに移住し、海外コンサルタントとして働き始めました。給料が日本にいた時の3分の1近くになって嫁に怒られ、嫁ブロックにあいながらも何とか凌いでいます。 私の予想通り、海外に出た日本人の駐在員は困っていました。 そこで海外コンサルタントの出番です。 日本の常識は海外ではなかなか通じません。 とは言っても、日本のやり方でビジネスを進めていく必要がある場面もたくさんあります。 だからこそ海外コンサルタントは必要なのですが、少子化のせいなのか、若者の海外離れのせいなのか、海外コンサルタントは圧倒的に足りません。 あなたのサポートを待っている企業が必ずあるはずです。 本ブログを通じて、少しでも海外コンサルタントに興味を持ってもらい、海外コンサルタントの世界に参加してくれる仲間が増えてくれれば、駐在している国はもちろん、日本も元気を取り戻してくれることと確信しています。 ぜひ仲間になりましょう!