USCPA(米国公認会計士)が海外で活かせる3つの理由【私もUSCPA取得後に海外に転職しました】
現在私はUSCPA(米国公認会計士)取得後、フィリピンに移住し、フィリピンでUSCPAとして働いています。
今回は「USCPA(米国公認会計士)が海外で活かせる理由」につて書いてみたいと思います。
USCPAを取得すると海外で活かして働けるのか?
私は「USCPAを取得すると海外で活かせます」と思います。
もちろん人それぞれとは思いますが、私自身がUSCPAを取得して、海外(フィリピン)に移住してUSCPAとして仕事をしています。
USCPA(米国公認会計士)が海外で活かせるのか気になっている方は参考にしてください。
USCPA(米国公認会計士)が海外で活かせる3つの理由
私が考えるUSCPA(米国公認会計士)が海外で活かせる理由は下記です。
理由その1:USCPAを取得した方は英語ができる
理由その2:USCPAを取得した方は会計やビジネスについて体系的に勉強している
理由その3:USCPAを取得した方は結果を出している、結果を出す努力ができる
理由その1:USCPAを取得した方は英語ができる
レベルは様々です。ただし、個人的にはネイティブのようなきれいな英語を話す必要はないと思います。もちろん磨き続けなければなりませんが、それより単語を知っていないと話にならないので、単語を知っているだけでも価値ありです。普通の人は「General Ledger」と言われても分かりませんからね。
理由その2:USCPAを取得した方は会計やビジネスについて体系的に勉強している
USCPAは試験科目は4科目もあり、しかも州によっては倫理試験もあるので学習した範囲は相当広いと思います。これだけの分野を全部勉強してさらに試験にも合格しているというのは心強いです。
理由その3:USCPAを取得した方は結果を出している、結果を出す努力ができる
USCPAは普通の方であれば結構な時間を勉強時間に割いたと思います。やりたいことや友達からの誘いも断って勉強に打ち込んできたと思います。ですからUSCPAに合格した方は結果を出すためには何かを犠牲にできる素晴らしい考え方の持ち主なのです。しかも結果が出るまで続けたという凄まじい精神力の持ち主でもあります。これは海外に行ったときに大いに助けられると思いますよ。
USCPA(米国公認会計士)をもっと活かすためにあった方がいいこと
上記の能力があるだけでも、USCPAを海外で活かすことはできますが、下記の経験があれば引っ張りだこでしょう。
その1:経理や財務の実務経験
その2:会計監査業務の実務経験
その3:英語を実際の現場で使用した実務経験
その4:周りの人と調整ができるコミュニケーション能力を発揮した経験
その1:経理や財務の実務経験
どういう職種の仕事をするかにもよりますが、もしUSCPAの本業(?)の仕事である会計や財務の仕事をするのであれば、実務経験が絶対にあった方がいいですね。以前他のブログにも書きましたが、USCPAはあくまでライセンスなので、運転免許証と同じです。公道で運転したことない方が運転免許証を所有している状態で運転ができますと言われてもかなり不安ですよね。逆に運転免許証は所有していないけど運転歴は10年ですと言われたら何となく安心しますね(法律違反ですからダメですよ!)。それと同じです。
その2:会計監査業務の実務経験
こちらも働く仕事によりますが、USCPAとして働いていると、色々な仕事が舞い込んできますが、その中にM&Aに絡む仕事も多いです。いわゆる会社を買ったり、売ったりするビジネスがあるのですが、その場合に買いたい(売りたい)と思っている会社がいくらなのか知りたいというご要望や、買おうとしている会社がどういう資産(負債)を持っているのか、本当に持っているのかを買う前に確認したいというご要望に応えるためにUSCPAとしてその対象会社の調査を依頼されることがあるのです。その時はUSCPAで勉強した知識をフル動員して仕事にあたるのですが、やはりこれらの仕事は監査の仕事に似ているところがあるので、監査業務を経験しているとより高い付加価値が出せると思います。ただ、私は監査業務の経験がなくても、OJTで勉強しましたので必須というわけではなさそうですが、監査業務を経験していれば、目の付け所というか、勘所みたいなものが身についているので仕事は効率的になると思います。
というわけで今は私の部下に日本の公認会計士で監査経験がある人を採用しましたので、その方にお願いしています(笑)。
ということで、M&Aの仕事をするなら、監査経験はあった方がいいですね。
その3:英語を実際の現場で使用した実務経験
これは必須ということはないですが、やはりビジネスとなればお互いの利害関係が発生しますから、単純に英語で会話ができるというレベルでは残念ながら仕事をこなすことはできません。もちろん日々経験していけば自然とビジネスを英語でできるようになると思いますが、経験がないと結構しんどいでしょう。
こう言ってはなんですが、実際のビジネスの現場ではもはや言語の問題ではなくなります。いくらネイティブのようなきれいな英語が話せたとしても、相手を説得したり、共感したりさせたり、時には叱りつけることが求められることがありますが、これらは言語能力とはあまり関係がないように思っています。
ですからやはりビジネスの現場で使ったことがある、というその経験自体が大きな価値になるのです。
その4:周りの人と調整ができるコミュニケーション能力を発揮した経験
これも大事ですが、海外に行ってみると分かりますが、海外で働くというと外国人とバリバリ仕事するというイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、実際には日本人であるならば日本人が必要なポジションにあてがわれます。つまり、日本人を相手にするポジションになるので、基本的には日本人と仕事をすることになるのです。社内であっても客先であってもです。とはいえ、現場での仕事はその国の国籍の従業員であることが多いので、現場レベルでは外国人と仕事をすることになるでしょう。しかし、客先が日本企業であるならば日本のやり方で仕事をすることが求められます。しかし、現場の同僚は日本人ではないので、日本のやり方など知りません。ここにあなたの仕事があるのです。つまり、顧客である日本企業の要望を理解し、その要望を達成するために従業員に説明し、理解してもらい、顧客が求める結果を納期通りに届けるコーディネートを行う、これがあなたの日本人として海外で働く仕事になるのです。つまり、コミュニケーション能力がないと全く仕事が進みません。別に英語が出来なければ、紙に書いてもいいし、ジェスチャーでもいい。とにかく顧客のために成果を出すことが求められるのです。そのために周りとしっかりコミュニケーションができて、利害関係を調整できる人なら必ず重宝されますよ。
まとめ:USCPA(米国公認会計士)が海外で活かせる3つの理由+付加価値を高める経験
理由その1:USCPAを取得した方は英語ができる
理由その2:USCPAを取得した方は会計やビジネスについて体系的に勉強している
理由その3:USCPAを取得した方は結果を出している、結果を出す努力ができる
その1:経理や財務の実務経験
その2:会計監査業務の実務経験
その3:英語を実際の現場で使用した実務経験
その4:周りの人と調整ができるコミュニケーション能力を発揮した経験
ぜひUSCPAを活かして海外で働きましょう!