USCPAのフィリピンライフ
勉強方法(社会人)

【社会人USCPA受験者必見!】時間は自ら作るもの。学校の時間割活用で強制的に時間を捻出する方法【会社を辞める必要はありません】

【社会人USCPA受験者必見!】時間は自ら作るもの。学校の時間割活用で強制的に時間を捻出する方法【会社を辞める必要はありません】

 

社会人になってからUSCPAを取得するために会社を辞める人がいるようです。もちろん否定はしませんがなぜ会社を辞める必要があるのでしょうか。
USCPAに合格するためには通常約1,000時間もの勉強時間が必要と言われています。私もだいぶ刷り込まれてきました。1,000時間と言えば、1日3時間の勉強を約1年間続ける必要があるほどの膨大な時間です。1年間とはいえ、忙しい社会人の方がそんな膨大な時間を取ることは容易ではありません。だったら会社を辞めて腰を据えて勉強しようという気持ちは分かります。
でもちょっと待ってください。会社を辞めたら多くの人は収入源がなくなります。私も一時期経験しましたが、毎日銀行残高が減っていく、ゼロに近づいていく感覚は本当に恐怖でした。そんな精神状態の中で勉強するよりも、飲み会やら残業やらがあったとしても何とか社会人として仕事と両立しながら、収入を維持しながらUSCPAを取得することも十分できます。

実際に私も試行錯誤を行った結果、ようやくたどり着いたやり方があります。それは、「学校の時間割を作ってしまう」ということです。

社会人には時間がない!時間は引き算では生まれません!足し算で!

社会人は忙しいです。飲み会、ゴルフ、接待、上司や友達との付き合い、家族サービス等々・・・自分でコントロールできない時間が多いのも事実です。そんな中で1日は24時間しかありません。しかも、人間ですから、食事、風呂、トイレなど生活に必須な時間を差し引いてしかも仕事の時間などその他時間を差し引いていったら、残る時間は全部睡眠時間か睡眠時間すらあまり十分ではないかもしれません。そうなんです、社会人の方は「余った時間」で勉強しようと考えがちですが、余った時間は基本睡眠時間にいきますからそもそも余る時間なんてありません。これではいつまで経っても勉強なんてできませんね。そう、これが私の勉強開始後、最初の数年でした。
そこで私は学びました。時間というのはやることを差し引いていって余った時間を勉強時間にするのは無理だ。それであれば強制的に時間を捻出するしかないと。つまり、社会人の方は時間は作り出すものなのです。待っていても一生時間はありません。

学校の時間割の活用がオススメ!強制的に時間を作る!

とはいえ、日々の生活の中でやらないといけないことは沢山ある。しかも突然やらなければならなくなることもある。残業だって多い。そうなんです、時間を作ると言ってもどうやって作ればいいのか分かりませんね。だって突発的なことが多いから。であれば、最初に勉強時間を確保することです。そしてそれを場所や時間とセットで予め決めておくことが大切です。そう、昔小学校や中学校の教室に貼ってあった「時間割表」です。まさにあれが社会人になって効果を発揮します。時間割表は月曜日から土曜日まで、1時間目から6時間目まで、1時間ごとに勉強する科目(教科)が書いてありましたね。まさにあれをUSCPAの勉強に置き換えるんです。細かい話は別途ブログで紹介したいと思いますが、USCPAはFAR、AUD、REG、BECの4科目です。だからと言って、例えば月曜の1限目にFAR、2限目にAUD・・・と書いても多分続かないでしょう。だって、FARと言っても範囲は膨大です。そこで、FARの何をどうやって勉強するかまできちんと落とし込むことが大切です。要するに、具体的な行動がきちんとイメージできるように組み立てないと実行されない可能性が高くなります。

例えば、私の場合だったら、日曜日の午後はできるだけ休むようにしていたので、月曜日の朝は比較的元気でした。金曜日の夜などと比較すればエネルギー量が全然違います(笑)。そこで、月曜日の朝、家を出てから最寄り駅に着くまでにAUDの「Audit Reportの暗唱タイム」としていました。AUDの勉強においては、Audit Reportのひな形暗記が合格のキーです。これを覚えていないなら話にならないですね。ですので、Audit Reportを全部丸暗記できているかのチェックをする時間(アウトプット量が合否を分けますよ)が必要だったのですが、頭が冴えていないとできなかったので、月曜日の朝、しかも家を出てから最寄り駅に着くまでの約10分間を活用することにしました。どうせ歩いているだけですし、声に出したところで周りに人はあんまりいなかったし、人がいたらいたでガヤガヤしてますから別に声を出していても気になりません。そんな恥ずかしいとか考えていることよりもとにかく合格したいという気持ちが勝っていたので気になりませんでした。まあ、周りの人からは何やら怪しい英語をブツブツつぶやいている変な社会人だって思われていたかもしれませんが。でもそんなことどうでもいいです!合格すればもうやりませんから(笑)。そして、完璧に暗唱出来たらOK!暗唱できなかった、もしくはちょっと暗記が甘いなと思ったら、電車を待っているホームで答え合わせをします。もちろん、「Audit Reportのひな形」を予めポケットに入れておくんです。これで電車のホームに着いたらすぐに確認ができますね。いいですか、カバンの中になんてしまってあったらダメです。だってカバンにしまってあったらカバンを開けて、カバンから取り出して、カバンをしめる、という余計な動作が3つも入ります。そう、この動作1つ1つがあなたのやる気をそぐ、もしくはやらない言い訳を与えてしまう口実になるんです。だってカバンを開けて・・・とかめんどくさいじゃないですか。だから自分のなまけ心を作動させないためにも考えずにポケットに手を入れたらすぐに取り出せるくらいの位置に勉強道具は置いておくべきです。ポケットに手を突っ込めば「Audit Reportのひな形」が確認できるんですから、事あるごとに「ちょっと見ておくか」くらいの気持ちで取り出して読んでみる。信号待ちの時間も有効活用できます。この繰り返しが試験本番でもアウトプットを確実にすることができる方法です。どうですか、机に座っていなくても十分勉強できますよね。これで、駅のホームで答え合わせをして、電車を降りたら会社に着くまで歩いている間に再度暗唱します。さっきつまづいたところがクリアできていればOKです。できていなければ会社の机に座って、PCが立ち上がるまでの2分の間に再度ポケットから取り出して確認しておきましょう。そして、会社から帰る時も同様のことをします。これで、家に着くころには「Audit Reportのひな形」は暗記できていますよ。できていなければ明日の朝も同じことをしてください。さすがに1週間以内にはできるようになっていますよ。

「Audit Reportのひな形暗記」で時間割のイメージは掴んで頂けたでしょうか。これは私の推測ですが、勉強時間を確保できない方は恐らく「何をどうやって勉強してよいかがわからない」だから中々手が付かないのではないでしょうか。ですから、各教科の「合格に必要な勘所」を見極めた上で、その部分だけを徹底的に繰り返して、まずはインプットする。しかしインプットするだけでは試験には合格できません。インプットした情報を自分の腹に落とし込み、それを正確にアウトプットできて初めて試験に合格できるのです。ですから、まずは「インプットの時間」と「アウトプットの時間」を分けて時間割を組みましょう。先程の「Audit Reportのひな形」の話ですと、朝、通勤路で暗唱していたのがアウトプット、駅のフォームでポケットから取り出して確認したのがインプット、といった具合です。インプットの勉強ばかりやっている人が多くいますが、それだけではすぐに忘れてしまいます。だからインプットしたらすぐにアウトプットしてみること。

例えば、AUDで言えば、「Audit Standard」をテキストを読んだら、テキストを見ないで暗唱してみる。その次にそれぞれのStandardがどういうものか自分の口で説明してみる。最初は10秒前に読んだ内容(インプットしたこと)なのに「あれ?なんだっけ?」ってなると思います。そう、インプットできたはずが全然できていないんですね。でも大丈夫、インプットできていなかったということが分かったのが大事です。あとはこのインプットとアウトプットを繰り返して、インプットした内容が自分の言葉で完璧に再現(アウトプット)できるようになったらもうその分野の試験問題は解けます。問題が易しかろうが難しかろうが大丈夫です。易しければ解けるはずだし、難しければダミー問題か95点を目指す人向けの問題と割り切りましょう。つまり合否には無関係の問題ということです。

このようにいつ、どこで、何をするか、を事前に決めておけば無駄な時間は減らせると思います。家から最寄り駅の間の10分なんてみなさん何をしていますか?10分なんて・・・と馬鹿にせず社会人は時間がないのですからぜひ10分ごときも無駄にしないように時間を作り出す工夫をしましょう。

時間割以外も全てルーティン化しよう!考える時間を減らす!

上記は各科目において、なにを、いつ、どこで、どうやって勉強するかといった試験科目における勉強方法を紹介しました。何度も申し上げて恐縮なのですが、時間は1日24時間しかないのです。であれば極力無駄な時間は避けたいですよね。そこで勉強以外もルーティン化することをお勧めします。

例えば、私は帰宅したら翌日の朝の準備を帰宅直後に行ってしまいます。帰宅して、手を洗ったらすぐに翌日着ていくスーツやワイシャツ、靴下下着などを予め決めたところに置いておきます。これで翌朝、服を取り出したりする時間をなくせます。服選びに悩むこともありません。私の朝は毎日前日の夜にセットしておいた、考えていたことをそのまま実行に移すだけなのです。そして、社会人の方にとっては朝が命です。夜は予定していなかったイベントが舞い込んできたり、上司や同僚に邪魔されて思い通りにならなかったりすることはありませんか。そう、社会人は夜はコントロールが難しい時間帯なのです。そこで自分で組んでいた時間割が崩れてしまうとこれもストレスの原因になります。だから私としては、社会人は朝が9割、夜が1割くらいで重要だと思います。そういうことで言えば、夜で自分でコントロールできる時間は先程紹介した電車の中、会社から最寄り駅、駅のホーム、最寄り駅から自宅までの間くらいと考えていた方が良いでしょう。その時間帯でできることだけを考えておいて(先程のAudit Reportのひな形暗唱というタスクはいいと思います)、それ以外はあまり詰め込まない方がいいでしょう。それよりも朝の方が大事です。さすがに朝起きた時に上司や同僚と一緒にいることは稀でしょうから、朝はまさに自分の時間です。この時間を最大限に有効活用しましょう。そのためにも、前日夜の準備が欠かせません。翌日朝に1分でも多く時間を割くためのシミュレーションを前日夜に行っておくことで、翌日起床してから会社に着くまでの間は無駄なく勉強できるようになると思います。

このように勉強以外の部分についてもルーティン化することで余計なことを考える時間を減らすことができ、より多くの時間を勉強に集中させることができるようになります。

まとめ:社会人には時間はありません。時間は自ら作り出すものです。時間割とルーティン化で最短合格を!

いかがでしたでしょうか。恐らく多くの方がいかに自分の時間を浪費していたかが分かってもらえると思います。社会人の方は忙しいのです。しかも自分でコントロールできない部分が多いことが特徴です。ですから勉強しない、勉強できない口実を探すのは簡単です。だからこそ社会人で仕事をしながらUSCPAを取得するのは思っているよりは大変なことです。だからこそ価値があるとも思います。そんな大変なことに挑戦することを決めた皆さんには本当に敬意を表します。ぜひ時間を自ら作り出し、時間割とルーティン化を武器に効率よく勉強して合格を果たしてください!

合格を果たしたらぜひ海外就職を検討してみてくださいね。私も海外就職してUSCPAとしてフィリピンで働いています。

具体的な勉強方法についてはこちらの記事を参考にしてください。

ABOUT ME
ようちゃん
こんにちは! 本ブログの運営をしているようちゃんです。 学生時代は部活(水泳部)とバイトに明け暮れ、勉強はほったらかし。大学4年生の時に就活しながら1年生と授業を受ける講義もあり、リクルートスーツを身にまとったおっさんは新入生に白い目で見られながらもなんとか卒業にこぎつけた。 英語が好きだったこともあり、将来はなんとなく海外で働いてみたいなあとぼんやり思っていました。 そこで、大手総合商社を中心に、海外駐在できたり、世界を飛び回れる仕事をやらせてもらえそうな会社を選んではひたすら受けまくりました。 運よく海外に拠点を広げ続けている上場企業の商社に入社できました。 入社前の先輩社員との懇談会で台湾やイギリスなどに駐在経験があった社員から海外駐在時の話を聞くことができ、自分も同じようなキャリアを描けるのかもと社会人人生を楽しみにしていました。 しかし、配属先は経理部に。経理なんてなにをする部署なのかもわかっていませんでした。一体いつになったら海外に行けるのか。そんな不安とともに社会人生がスタートしました。 結局新卒から10年ほど上場企業の正社員として経理部で働きました。その間に紆余曲折がありながらもUSCPA(米国公認会計士)のライセンスを取得。 当時の後輩がインドに赴任したことをきっかけにバックオフィス周りの指導やサポートを行っていました。その後輩は営業経験しかないのに、インド法人を丸ごと任されてしまい、営業以外の仕事をどうしたらいいのか困っていました。私は営業はできませんが、経理を中心とした事務系の仕事はある程度アドバイスできました。当時としては大したサポートにはなっていなかったとは思いますが、それでもとても感謝されました。 そこで思いました。 海外に出ている日本人は同じように困っているに違いない。それなら今の会社だけでなく、たくさんの会社をサポートできるかもしれない。 このインドに放り込まれた後輩をサポートしたことがきっかけで、自分の人生設計を見直した結果、上場企業の正社員という安定した地位を捨て、2015年に突然フィリピンに移住し、海外コンサルタントとして働き始めました。給料が日本にいた時の3分の1近くになって嫁に怒られ、嫁ブロックにあいながらも何とか凌いでいます。 私の予想通り、海外に出た日本人の駐在員は困っていました。 そこで海外コンサルタントの出番です。 日本の常識は海外ではなかなか通じません。 とは言っても、日本のやり方でビジネスを進めていく必要がある場面もたくさんあります。 だからこそ海外コンサルタントは必要なのですが、少子化のせいなのか、若者の海外離れのせいなのか、海外コンサルタントは圧倒的に足りません。 あなたのサポートを待っている企業が必ずあるはずです。 本ブログを通じて、少しでも海外コンサルタントに興味を持ってもらい、海外コンサルタントの世界に参加してくれる仲間が増えてくれれば、駐在している国はもちろん、日本も元気を取り戻してくれることと確信しています。 ぜひ仲間になりましょう!