USCPAのフィリピンライフ
海外転勤が初めての方への伝言

【海外転勤が初めての方へ】海外転勤に向けた20の手順を紹介します[私のフィリピン赴任経験を元にした手続きを記載します]

【海外転勤が初めての方へ】海外転勤に向けた20の手順を紹介します[私のフィリピン赴任経験を元にした手続きを記載します]

 

海外転勤が初めての方は何から手を付けていいのか迷うと思います。
実際に私も初めての海外赴任で色々と迷いました。

正確に言うと、私の場合は海外転勤ではなく、自分で決めた海外移住でしたので、会社からの補助金はおろか海外転勤に必要な手続きや方法なども誰も何も教えてくれませんでした。

全てインターネット等を駆使して自分で海外転勤(海外移住)を進めていきましたのでとても大変でした。

ほとんどの方は会社命令で海外赴任しますので、それなりに会社からのサポートがあるかもしれませんが、やはりご自身が海外に赴任するわけですから会社任せにするのも不安だと思います。

そこで、私が独自に行った方法と手順を紹介しますので、少しでも初めて海外赴任される方への情報提供になれば嬉しいです。

Contents
  1. 海外転勤に向けた手順一覧[20ステップで細かく紹介します]
  2. その他海外転勤者が考える留意事項
  3. 海外赴任に向けて参考になった情報を紹介します
  4. まとめ:準備万端にして少しでも海外赴任の不安を和らげてください!

海外転勤に向けた手順一覧[20ステップで細かく紹介します]

私はフィリピンが初めての海外赴任先でしたので、フィリピンへの海外転勤(海外移住)の話を元に記載します。ご自身の赴任先に合わせてアレンジ頂ければと思います。

【ステップ1】実際の業務開始日を確認(就業規則とかも。始業開始時間とか)

私の場合は海外転職&移住だったので、結構大変でした。日本に本社がありましたから日本で面接してフィリピンでの採用が決まったので、一度もフィリピンの事務所を訪れる機会がなく、フィリピンの事務所の就業規則や始業時間・就業時間は全く知りませんでした。当時はまだ事務所が開設されて間もない頃だったこともあり、会社としての整備状況はよくなかったためでした。

私は元々上場企業に勤めていたこともあり、前職とのギャップに大変困惑していたことを今でも覚えています。

もし私と同じように上場企業からスタートアップ企業に転職する方は、待遇面などが大幅に落ちることやルール等がきちんと整備されていないことは覚悟しておいた方がいいでしょう。

せめて勤務日(土曜日は勤務日か休みか等)、就労時間(何時から何時まででお昼の休憩時間等)、有給休暇くらいは事前に確認しましょう。私はこのあたりの情報もなかったので、私から会社に何時に会社に行けばいいのか聞く必要がありました。

【ステップ2】実際の渡航日を決める

業務開始日が決まったら実際の赴任地への渡航日を決めます。

会社によっては会社側に決められてしまうこともありますが、少なくとも業務開始日の1週間前には現地入りしたいところです。

現地での計画はスムーズに事が進むことはあまりありませんから、ある程度余裕をみて渡航しましょう。

例えば、水道を開栓する、電気を開通する場合、業者に頼んで行ってもらうわけですが、あらかじめ予約をした日時に来てくれないことはザラにあります。日本では考えられないでしょうが、海外ではよくあることです。時間指定もほぼありませんし、指定したところで時間通りに来ません。朝の9時と言ったのに、夕方5時に来るなんて普通です。ドタキャンも日常茶飯事です。

ですから、家具が揃ってない場合は特にそうですが、ある程度余裕を持って渡航しましょう。

【ステップ3】赴任先の下見をする(職場までの通勤経路、通勤手段も確認、治安も確認、スーパーなど生活に必要な情報も収集)

正式な渡航を行う前に、できれば現地の下見をしておくことをおススメします。

これは少しでも海外転勤の不安を和らげるためです。

海外赴任後に、ご自身が生活していく環境がどんなところか自身の体で感じることができると、意外と不安が取り除かれることもあります。

有給を取得するなどして2~3日程度でも結構ですから、一度現地に足を運んでみてください。

その際に、職場周辺の環境や住居環境などを確認して、実際の海外転勤後の生活をリアルにイメージしてみましょう。

その中で色々と疑問点が出てくると思いますので、それらを一つずつ潰していくことで海外転勤に対する不安を解消することができるようになるでしょう。

【ステップ4】赴任先の住居を契約する[部屋の広さ、家具の有無を確認]

事前の現地における下見を行う際に、会社によっては自分で住居を決めることができるケースもあります。

会社側の予算が決められている場合はその範囲の中でご自身の趣味や生活スタイルに合った住居を選ぶようにしてください。

当たり前かもしれませんが、日本にある住居と違って日本人向けに立てられていないので多くの不便を感じることになるでしょう。

私が住んでいる住居(コンドミニアム)も日本に住んでいた頃より家賃が高いのに、内装等を含めてお世辞にも出来がいいとは言えません。

しかし、他に選択肢もないため、できるだけ快適な生活、ストレスがかからない生活ができるように色々と工夫しています。

場合によっては家具が付いていたり、付いていなかったり、付いているけど自分の趣味に合わない家具だったりすることもあるでしょうから、その場合は何を追加で購入しないといけないのかリストアップしておきましょう。

私はフィリピンに住んでいますが、住居を決める基準は、会社から徒歩で通勤できること、でした。フィリピンでは外国人が公共交通機関を使うことが難しいのと、私は会社から車が貸与されないので、どうしても徒歩圏内に住む必要があったためです。

人によってはタクシーで通勤している人もいるそうですが、タクシーも信用できないので私は徒歩圏内にこだわって探しました。

また、フィリピンの場合は、外国人が借りる場合は1年分の家賃を現金で前払いする必要がありますので注意が必要です。私の場合は義父に頼んで義父名義で賃貸契約したので義父の小切手で支払えたので現金一括は回避できましたが、私のケースは特殊ですから皆さんは支払方法については十分気をつけてください。

フィリピンの特徴として、個人で所有しているコンドミニアムは正式な領収書(Official Receipt、通称OR)が発行されませんので、会社の損金にはできません。会社の損金で落としたい場合はORを発行できるオーナーと契約しましょう。

【ステップ5】引越の計画を立てる(日本に置いていく荷物、船便に乗せる荷物、引越業者に頼む荷物、日本で廃棄していく荷物、ゴミに出す荷物)

渡航日が決まったら、引越の計画を立てます。

私の場合は、気に入ってた家具があったので、それはフィリピンまで持って行くことにしました。

私がフィリピンに持ち込んだ家具

ベッド(クイーンサイズ:40万円くらいしたので捨てられませんでした)

ダイニングテーブル(IKEAで購入。機能が良かったです)

洗濯機(Panasonicのドラム式全自動洗濯機)

本棚(特殊な本棚だったのでこれも手放せませんでした)

テレビ(東芝のREGZA)

棚類(テレビ台付き)

クローゼット(大きなクローゼットだったので便利でした)

これらの荷物をフィリピンまで運ぶためにはどうしても業者にお願いするしかありませんでした。そこで、私が知っている業者にメールして見積依頼をしました。佐川急便とヤマト運輸に声を掛けました。最終的に佐川急便が頑張ってくれたので、佐川急便にしました。値引きも多少してもらいましたが、結局全部で50万円くらいだったと思います。

もっと安い業者もあるのかもしれませんが、当時は探し方がよく分からなかったので知っている業者に絞ってしまいましたが、皆さんはそれぞれの事情に合わせて業者を選ばれたら良いと思います。

今は引越し一括サイトもあるようなので、ぜひ有効に活用してください。

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ちなみに、私のような大きな荷物の場合は、一度業者が正式見積のために実際の家具の寸法を行うために自宅を訪問します。その訪問日程も調整してくださいね。



大きな家具は本格的に業者にお願いするしかなかったのですが、フィリピンの場合はバリックバヤンボックスといって、大きな段ボールに詰めて、そのままフィリピンの新しい住居まで届けてくれるサービスがありましたので、段ボールに詰めても大丈夫のようなもの(食器とか最悪無くなっても何とかなるもの)は極力そちらを利用しました。

段ボールに詰めて郵送するだけですのでとても簡単です。

自分で詰めたいものを詰めるので結構大変でしたが、かなり大きな箱なのでかなりの量の荷物が入りました。

段ボールに詰めて郵送したもの

食器類(コップ、皿、箸、スプーン、フォークなど)

キッチン用品(フライパン、鍋、まな板、オタマなど細かいもの)

書籍

布団

洋服類

カーテン(日本のカーテンは素晴らしいです。防音機能や光を通さないものなど機能性が抜群です)

小さな家具(ミキサーなど料理に使うもの)

ビデオデッキ

日本で買った便利グッズ(日本にあるかゆい所に手が届く的なもの。海外にはあまりありません)

サランラップ(日本のサランラップは神です)

はっきり覚えてませんが、73x55x63(cm)の大きさの箱で10箱弱くらいはこれで郵送したと思います。

ちなみに、洋服類はフィリピンに送ったのですが、厚手のコートとかほぼいらなかったです。結果的に後日日本に一時帰国するときに日本の実家に置いて帰りました(笑)。赴任先の気候等はよく確認しましょう。ただし、コート類をゼロにしてしまうと、成田空港に降り立った時に冷や汗をかくことになります。私も正月に日本に帰った時に、Tシャツ、短パンで日本に向かってしまいました。結果、成田空港に到着して飛行機のタラップを降りる時に日本の気候を思い出しました。時すでに遅しです。大晦日間近の日本にTシャツ、短パンのおっさんが歩いている光景は非常に目立つので皆さんは気を付けてください。ただ、その時私は寒すぎてそれどころではなく、空港内の洋服屋に駆け込んだのを覚えております。

その他は下記に紹介します。

日本の実家に置いて行ったもの

自転車

冬用の洋服

日本で廃棄していった荷物

ソファ(IKEAで買ったお気に入りのソファでした。残念ながら新居に入るような大きさではなかったので泣く泣く断念しました)

冷蔵庫(これもヤマダ電機で買ったお気に入りの冷蔵庫でしたが、こちらも断念しました)

学習机(シンプルで気に入ってましたが大きすぎるので断念しました)

カーペット(意外と重量と幅を取るのでこちらも廃棄となりました)

これらは勝手にゴミに出せませんので、廃棄業者にお願いしなければなりませんでした。これらも結構なお金がかかり、ビックリしました。不法投棄するわけにもいきませんので引越しの予算に組み入れておきましょう。

これら以外はほとんどゴミに出す羽目になりました。

こんなに捨てるものがあったのかとゴミの山を目の前にすると本当に驚きます。つまり、無駄なものがたくさん家の中にあったということを考えると家の中のスペースをいかに無駄にしていたかが分かります。

これを教訓に物は食料品以外は極力買わないことにしました。

【ステップ6】引越を手配する(引越業者の選定、寸法日、契約、引取日、到着予定日の確認、関税の確認)

上述で説明しましたが、家具等を海外の新居に持って行く場合は、引越業者を選定します。

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引越業者は見積を行うために一度自宅を訪問します。

各家具の寸法を行い、どのようにコンテナに積み込めるか、どうすれば効率よくコンテナに積み込めるか、それを検討するためです。

私も佐川急便とヤマト運輸の2社に見積を依頼しましたが、どちらもテトリスをやっているような感じですよと説明してくれました。

実際に見積が終わったら、現地での受け渡し方法なども確認の上、契約します。

あとは、いつ実際に家具を取りに来てもらうか決めます。

私の場合、ベッドなど退去直前まで使用する家具もありましたので、引越ギリギリでの引取だったと思います。この辺りは皆さんのスケジュールや計画に合わせて決めてください。

概ね船便ですので、現地到着までに数ヶ月はかかると思います。

念のためいつ頃到着かを確認して、それまでに必要な家具があるなら現地で調達する計画も立ててください。この辺りは現地下見の段階でも確認しておきたいところです。

また、これは要注意ですが、引越料金以外に、現地到着後税関から荷物を取り出す際に関税を要求されるケースがあります。

これは私もビックリしましたが、フィリピンに到着して実際に荷物を運んでもらう際、関税として10万円以上を現地の業者から請求されました。そしてなぜその金額になったのかの計算根拠はなし。私は佐川急便にお願いしましたが、現地での業者はフィリピン現地の別の業者だったので話し合いもできませんでした。

フィリピン独特なのかもしれませんが、意味不明な出費があるかもしれないので、事前に心得ておきましょう。フィリピンに限らず東南アジアではよくあるのかもしれませんね・・・。

【ステップ7】保険への加入の検討

さて、引越からは離れますが、意外と大事なのが保険です。

駐在員の場合は本社が用意してくれるかもしれませんが、私の場合は形としては「移住」だったので、何の保険もありませんでした。日本の健康保険は検討しましたが、毎月それなりのお金を払い続けなければならないため、資金の余裕がなく断念しました。

しかし、現地では何が起こるか分かりません。

一番心配したのがガンでした。

ガンになればもう保険には入れない上、長い間治療を行う必要があるため資金的にはとても大変です。そこで、海外に移住しても使えるようなガン保険にだけ妻も含めて加入しました。それ以外は特に保険には加入せず、現地で風邪などひいた場合は保険なしで診療してもらうということで乗り切ることにしました。

幸い私は体が頑丈だったので、あまり風邪などもひかず、たまに引いた場合でどうしても病院に行きたくなった場合は日本人医師がいるところに1万円くらい払って診てもらってました。年に1回あるかないかくらいだったので、保険がない分診療代が高いですがまあしょうがないです。

もちろんこんな危険なことはおススメしませんので、ご自身のお財布や体調と相談して適切な保険を付保した方がいいと思います。

【ステップ8】海外転出届

海外に移住する場合は住民票から抜く必要がありますが、その場合は海外転出という扱いになります。

駐在員の方々は会社が行ってくれるかもしれませんが、ご自身で行う必要がある場合は忘れずに手続きしましょう。

【ステップ9】所有している自家用車の売却手続き

タイトル通りですが、面倒なので早めにやっておきましょう。

私も新車を購入して1年も経たずに売却することになりました。

気に入ってた車だったので悲しいですが、海外には持って行けないので売却しました。購入したディーラーで引き取ってもらったので手続きは楽でした。

【ステップ10】現在住んでいる住居の解約手続き

渡航日、引越日が決まったら賃貸契約でお住まいの方は賃貸契約の解除を行います。

事前通告期間が決まっているかもしれなので、現行の契約を確認しましょう。

【ステップ11】引越準備(引越業者への荷物の引き渡し、船便荷物の引き渡し、荷物の廃棄手続き、ゴミに出す)

上述の引越計画の続きですね。

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住居退去日までに済ませられるよう上手に計画してください。

【ステップ12】現在住んでいる住居からの退去

お世話になった住居に別れを告げて退去します。

渡航日まではホテルに宿泊するかご実家に泊めてもらうかそれぞれ事前の計画に合わせて進めてください。

私は賃貸アパートを退去後、渡航日までの2週間程度を実家で過ごしました。

【ステップ13】渡航日に持って行く荷物の準備(スーツケース、ゴルフバッグ、生活必需品)

さて、いよいよ渡航日数日前となりました。

渡航日当日に持って行く荷物の準備をしましょう。

私は妻と一緒に渡航しましたが、各人スーツケース2個ずつ、ゴルフバッグ、各人ハンドキャリバッグ3個ずつといった荷物の量でした。

既に引越業者を利用しての荷物、バリックバヤンでの段ボールに詰めての荷物はフィリピンに向けて出発していたのですが、当日の手荷物でこんなに多くなるとは想像していませんでした。

これでも直前になって大分減らしました。

私が渡航したのが11月で、年末には日本で過ごすために一度戻ってくるつもりだったので、年末に再度荷物を取りに来るからということで一部の入りきらなかった荷物は実家に置いていくことにしました。

ここでアドバイスさせて頂くと、「薬」は絶対日本から持って行った方がいいです!

海外の現地にも薬は当然売っていますが、成分がよく分からないし、なにより慣れていないので恐いです。

私はフィリピンに来て6年目になりますが、それでも薬は日本に帰った時に大量に買って、フィリピンに持ち込んでいます。

どうしてもという時はフィリピンの薬局で買うこともありますが、薬が強すぎるのか、私の体に合わないのかよく分かりませんが、症状が治ることは治るのですが副作用が強すぎるのでできれば飲みたくないんです。

個人の体によって違うと思いますが、薬だけはいざという時のためにぜひ日本から持参することをおススメします。

【ステップ14】渡航日における空港までの車の手配

これも確認しておきましょう。

お知り合いや家族の方が空港まで送ってくれるのであればいいのですが、荷物が多いためリムジンタクシーなど大き目の車を確保する必要があるかもしれません。

場合によっては、空港近くに前泊するというのもいいかもしれませんね。

【ステップ15】渡航日

いよいよ渡航日です。

荷物等は渡航日前日までに用意できているでしょうから時間に余裕をみて空港に向けて出発しましょう。

荷物が多いと思うので、結構普段よりは手こずります。

【ステップ16】赴任先到着時の空港から自宅(ホテル)までの車の手配

空港から電車やバスなどきちんとした公共交通機関がある国はいいのですが、私がいるフィリピンの場合は空港から市外への足は車しかありません。

レンタカーかホテルなどの出どころのはっきりした車を使うようにしてください。

できればタクシーはやめた方がいいです。

【ステップ17】就寝場所の確保(自宅の場合)

さあ、いよいよ現地の新居に着きました。

まだ船便で送った荷物は届いていないでしょうからとりあえずは寝床を確保しましょう。

私の場合は元々家具付きのコンドミニアムだったので、なんとか大丈夫でしたがベッド等がない場合は布団や毛布などを買ってくることになります。

ただし、到着したばかりの土地で大きな買い物をするのは大変ですから、寝床の確保が難しいのであれば一旦はホテルで過ごすことも一案です。

【ステップ18】荷物の整理と周辺環境の確認

新居に到着したら寝床を確保し、荷物の整理を行います。

それで時間に余裕があれば、周辺環境を確認しておきましょう。

コンビニはあるのか、スーパーはあるのか、品ぞろえはどうか、客層はどうか、等々最初に感じる感覚はとても大事です。

なんだか品ぞろえが悪いな、賞味期限が切れているものばかり、客層が微妙、などなどあなたの気になることは大体当たっているものです。

自分が心地よく利用できるお店を探しましょう。

これからそこで生活していくわけですから、できるだけストレスのかからない環境に身を置く努力をすることをおススメします。

ある程度の我慢は仕方がありませんが、あんまり我慢するようなことであると、チリツモで最終的に体を壊します。

日本人は我慢が得意ですが、そこはもう海外ですから無理しないでくださいね。

【ステップ19】業務開始初日

業務開始日に合わせて体調と周辺環境を整えましょう。

できれば通勤時間帯と同じ時間に会社まで一度練習で行ってみるといいでしょう。

自分が通勤するイメージを持てるため、だいぶ不安が和らぐと思います。

通勤時間と同じ時間に行動することが大事です。

場所によっては朝、昼間、夜では雰囲気が全然違ったり、歩いている人が違ったりするのでいつが安全でいつがリスクが高そうかなんとなく分かってくると思いますので。

【ステップ20】週末の過ごし方を研究

さて、既に新しい会社で業務も始まり、あとは普通に日常が流れていきます。

そこで困るのが週末です。

普段は会社に行くのであまり気になりませんが、週末は時間がありますが、日本と環境が全く違うので何をしていいか分からない人も多いです。

最初は週末は疲れ果てて寝ているだけかもしれませんが、段々慣れてくると退屈になってきますから、週末の過ごし方研究をしましょう。

私の場合は、お客さんとのゴルフ、妻と買い物、映画、リゾート地が近いので旅行もよく行きますね。

それぞれの国を知る機会でもありますからぜひ色々なことにチャレンジしてみたらいかがでしょうか。

ゴルフ一つとっても、私の周りにはフィリピンにきて始めたという方が多くいます。

皆さん土日に時間が余ってしまったのと、お友達というか知り合いがほしくて日本では触れることがなかったゴルフに挑戦する人も多くいます。

楽しく時間を潰すことが目的なので、うまいとかヘタとか関係ありませんね。みんなで仲良く日頃のストレスを解消するようにゴルフを楽しんでいます。

そういう意味ではゴルフは男女の分け隔てもあまりないので、女性のゴルファーもそれなりにいます。

あとはフィリピンではスキューバダイビング、釣り、カジノなども人気です。

折角の海外生活ですからエンジョイしてください!

その他海外転勤者が考える留意事項

海外転勤される方はご自身の事情に合わせて他にも検討するべきことがあります。

学校

お子様がいらっしゃる方でお子様もご一緒に赴任地で住まれる場合は学校の手配も欠かせません。

学校も国によって変わると思いますが、私が居住しているフィリピンの場合は、日本人学校があります。また、インターナショナルスクール、地元の公立学校など複数の選択肢があります。ただし、学校によって入学金や授業料が大きく違いますので選択肢を複数お考えの場合はよく比較されることをお勧めします。

場合によっては会社側で負担してもらえることもありますので、その場合は大いに利用しましょう。

フィリピンの場合は日本人が少ないこともあり、日本人学校はマニラ周辺では1校しかなく、お住まいから遠い場合は通学が困難な場合があります。その場合は家から学校までの通学手段を確保しなければなりません。フィリピンでは公共交通機関は外国人には危険ですので基本的にはやめた方がいいでしょう。会社によっては公共交通機関は全面禁止、移動時は必ず会社から与えられた車を使用することを義務化している会社もあるようですので会社の規則等も踏まえる必要があります。なお、フィリピンの場合は自分で運転することはやめた方がいいです。フィリピンでは交通ルールはあってないようなものですから日本と同じ感覚で運転することは大変危険です。現地では保険に入っていない方も多いですから自分の責任ではない事故であっても賠償されないケースが多いです。

学校の選択肢
日本人学校
インターナショナルスクール
地元の公立学校

コミュニティ(日本人会、大学の集まり、趣味の集まり、その他)への参加

どこの世界でもコミュニティはあるのですが、これらに参加するかは賛否両論ありますね。

私は集団で群れるのは好きではないのでどれにも参加していません。

その代わりなんとなく気の合う仲間というレベルでのお付き合いはしている人はいます。基本的に普段は仕事をしているのでわざわざコミュニティに参加したいという動機がないのですが、あまり人と関わることがないようなお仕事をされている方や駐在員のご家族(特に奥様)などであれば外部との接点を持つためにはいい機会かもしれません。

私がいるフィリピンでは結構日本人の駐在員同士は助け合って生きている感じがあります。それはきっと自部自身も赴任当初は色々な方に支えられたからでしょう。フィリピンでは日本人はそれほど多くはおりませんが、その分助け合いの精神は残っている気がします。

【英語力不足での悲劇】初めての海外転勤!もうこれ以上同胞を失いたくない。そんな思いからブログを書いています。

英語への準備

海外赴任される方はどこの国であれ基本的には英語は必須となります。

私がいるフィリピンでは一般的な日常会話での公用語はタガログ語ですが、ビジネスの世界では英語が多用されますし、政府文書など公式文書は基本的に英語です。

現地語が必要な国であっても英語は最低条件になりますから、英語が苦手な方はぜひ今すぐ取り組んでください。

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帯同者

奥様やお子様が一緒に赴任地へ行かれるかは迷われると思います。奥様が働いていらっしゃったらすぐに退職することは難しいでしょうし、お子様が学校を離れたくないというケースもあると思います。

ですから海外赴任が決まったらじっくりご家族と話して皆さんが納得する結論を出して頂きたいと思います。

私の場合は妻に何も相談せずにある意味勝手に退職して勝手に転職活動して勝手に海外移住することにして現地の転職先まで決まった後に妻に話したものですから、それはそれは大変でした。

しかし妻の性格を考えれば絶対反対されると分かっていましたし、私が妻に言われたら心が揺らいでしまうことも私自身はよく分かっていましたから、ここはあえて自分の判断のみで行動し、全部決まった後に話そうと思ったわけですが、皆さんは真似しないでくださいね。

しかし、妻はその時正社員として普通に働いていましたから、突然退職してフィリピンに行くとなったので妻の会社にもご迷惑をお掛けしたと思います。幸いにして妻の勤めていた会社は理解を示して頂き、妻の送別会に私も呼んで頂き会社の社長さんとも話をすることができてよかったです。今でも妻がたまに日本に帰国すると当時の会社にお邪魔するそうですので関係は良好なようで私としてはホッとしています。

個人的には家族帯同がベストだと思っていますが、それぞれのご家族の状況にあわせて臨機応変に決定頂けたらと思います。今すぐでなくても赴任半年後に合流するとかそういうこともアリですからね。

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海外赴任に向けて参考になった情報を紹介します

こちらのサイト運営者様には私がフィリピンに移住する際にとてもお世話になりました。私は多少フィリピンは慣れ親しんでいた国ではありますが、やはり移住ともなれば全く違いました。分からないことだらけだったので色々検索している中でこちらの運営者様のサイトに出会い、色々と教えて頂き、感謝しかありません。皆さんにも参考になる生の情報がたくさん詰まっていると思いますのでぜひご覧ください。

 

まとめ:準備万端にして少しでも海外赴任の不安を和らげてください!

初めての方であれば海外転勤に不安を覚えるのは当然です。知らない土地に移り住むのは本当にストレスです。しかし折角の海外生活ですから少しでもプラスの思い出になるよう皆さんにとって有益となり得るような情報を随時記載していけたらと思います。

ぜひ思い出に残る海外生活を!

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ABOUT ME
ようちゃん
こんにちは! 本ブログの運営をしているようちゃんです。 学生時代は部活(水泳部)とバイトに明け暮れ、勉強はほったらかし。大学4年生の時に就活しながら1年生と授業を受ける講義もあり、リクルートスーツを身にまとったおっさんは新入生に白い目で見られながらもなんとか卒業にこぎつけた。 英語が好きだったこともあり、将来はなんとなく海外で働いてみたいなあとぼんやり思っていました。 そこで、大手総合商社を中心に、海外駐在できたり、世界を飛び回れる仕事をやらせてもらえそうな会社を選んではひたすら受けまくりました。 運よく海外に拠点を広げ続けている上場企業の商社に入社できました。 入社前の先輩社員との懇談会で台湾やイギリスなどに駐在経験があった社員から海外駐在時の話を聞くことができ、自分も同じようなキャリアを描けるのかもと社会人人生を楽しみにしていました。 しかし、配属先は経理部に。経理なんてなにをする部署なのかもわかっていませんでした。一体いつになったら海外に行けるのか。そんな不安とともに社会人生がスタートしました。 結局新卒から10年ほど上場企業の正社員として経理部で働きました。その間に紆余曲折がありながらもUSCPA(米国公認会計士)のライセンスを取得。 当時の後輩がインドに赴任したことをきっかけにバックオフィス周りの指導やサポートを行っていました。その後輩は営業経験しかないのに、インド法人を丸ごと任されてしまい、営業以外の仕事をどうしたらいいのか困っていました。私は営業はできませんが、経理を中心とした事務系の仕事はある程度アドバイスできました。当時としては大したサポートにはなっていなかったとは思いますが、それでもとても感謝されました。 そこで思いました。 海外に出ている日本人は同じように困っているに違いない。それなら今の会社だけでなく、たくさんの会社をサポートできるかもしれない。 このインドに放り込まれた後輩をサポートしたことがきっかけで、自分の人生設計を見直した結果、上場企業の正社員という安定した地位を捨て、2015年に突然フィリピンに移住し、海外コンサルタントとして働き始めました。給料が日本にいた時の3分の1近くになって嫁に怒られ、嫁ブロックにあいながらも何とか凌いでいます。 私の予想通り、海外に出た日本人の駐在員は困っていました。 そこで海外コンサルタントの出番です。 日本の常識は海外ではなかなか通じません。 とは言っても、日本のやり方でビジネスを進めていく必要がある場面もたくさんあります。 だからこそ海外コンサルタントは必要なのですが、少子化のせいなのか、若者の海外離れのせいなのか、海外コンサルタントは圧倒的に足りません。 あなたのサポートを待っている企業が必ずあるはずです。 本ブログを通じて、少しでも海外コンサルタントに興味を持ってもらい、海外コンサルタントの世界に参加してくれる仲間が増えてくれれば、駐在している国はもちろん、日本も元気を取り戻してくれることと確信しています。 ぜひ仲間になりましょう!
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