世の中には英会話スクールがたくさんあります。
一言で英会話スクールと言っても、細かく見ていくとそれぞれのスクールには特徴があり、ターゲットと呼ばれる「こういう方を対象にしている」という目的が存在するものです。
ですから、それぞれのスクールの目的、目指しているゴールを確認し、そのスクールの目的と自分が目指している目的が合致していないとスクールも自分も幸せになれません。
そこで英会話スクールの利用を検討している場合は、その目的をきちんと持つようにしましょう。
目的を見定めよ!その目的に沿った使い方を考えよ!
英会話スクールは様々なレベル、形式等が用意されています。
私が考えるだけでも下記の要素の検討が必要です。
英会話スクールに通った結果、どうなることが目的か。
例:海外転勤、海外旅行、趣味、友達作り
学習可能期間
例:1ヶ月、3ヶ月、半年、1年、特に決まっていない
週何回受講可能か
例:週1回、週3回
通学か、オンラインか、両方か
例:対面でないと話しにくい、サボってしまう、地方在住だからオンライン、ハイブリッドで最短距離
講師はネイティブがいいか、ネイティブでなくてもいいか
例:アメリカ人、イギリス人、フィリピ人、日本人とのハイブリッド
授業スタイル
例:先生中心、生徒中心、先生生徒の概念がない
アウトプット重視か
例:授業時間はアウトプット時間である、インプットも大事である、文法である
自習型かコンサル型か
例:テキスト遵守形式、コンサル形式
授業外のサポートはあるか
例:電話・メール相談有無、課外授業有無、サポート体制
費用対効果
例:月々数千円しか出してないのに豪華なサポートを要求するのは間違い
少し考えてみてもこれだけの要素があります。
これらに加えてご自身で気になる部分のポイントを追加して比較検討し、絞り込んでいくようにしなければなりません。
趣味のレベルで、ある意味暇つぶしやお友達作りのために英会話を媒介にしようとしている方が、個別指導のスパルタ教育の英会話スクールに通っても目的と全然違うので不満になってしまうでしょう。
逆に、海外転勤を間近に控えている方であと1ヶ月しか学習できない方がダラダラ行う授業では費用対効果が薄いでしょう。
だからと言って、これらのスクールが悪いわけではありません。明らかにそのスクールの目指している目的と受講生の目指す目的がズレているから起こるのです。
まずはこの部分をきっちり認識するところから始めた方がいいでしょう。
この使い方は最悪!英会話スクールなのに聞いてるだけ・書いてるだけ!
そこで、英会話スクールの存在意義について考えてみたいと思います。
そもそも個人的には英会話という言葉がどうかと思っていますが、世の中にあふれている以上需要があるのでしょう。
それでも英会話という以上、手ではなく、口を動かすべきです。
本来なら話すだけならお金を払う必要もないのです。でもわざわざそこにお金を払うというのであれば、とことん口を動かすことで回収すべきです。先生の話を聞くのも大事ですが、それ以上に自分で実践する場として活用しなければなりません。
これをやらないなら英会話スクールに通う意味はほとんどないでしょう。
そんな私も小学3年生の頃に友達が英会話スクールに通うということでなんとなく付いていくことにしました。
その当時は英語とは無縁な生活でしたし、大して興味もなかったです。ただ、友達が行くというから付いていっただけですが、なんと授業後に時々お菓子をもらえたということもあって2年くらい通っていました。そう、完全にお菓子につられただけです!
授業と言っても大した授業ではなく、英単語を先生と一緒に発音していく、そんな程度の授業で文法なんて勉強しなかったです。それでも金髪で目が青いアメリカ人の先生(たぶん近くの大学に通っていた留学生でしょう)と会話をするというか触れ合うというのは私にとってとても新鮮な世界だった気がします。その時は授業と呼べるものではなかったですが、それでも英語が好きになったことは間違いないです。少なくとも英語に対して苦手だとか嫌だとかそういう思いはなかったです。
これがよかったのか、中学に入って義務教育として英語を勉強していく過程になった時には英語に対する苦手意識がなかったため英語を勉強することは嫌ではなかったです。それが今ではフィリピンでUSCPAとして駐在しているのですから人生何が起きるか分かりません。
話が長くなりましたが、このように小学生など英語に触れたことがない人にとってゆるく英会話を習うというのは頭の刺激になるのでとてもいいと思っています。
しかし、それでも英会話の学校なのですから、手ではなく、ひたすら口を動かすことに専念すべきでしょう。手は家でも動かせますから。
英会話スクールはしゃべり倒すことでしかメリットを得られないと心得よ!
英会話スクールで大事なことは、とにかく「しゃべる量」を確保できるかどうかです。
人の話を聞く時間は最小限でなければなりません。
もちろん相手の話を聞いてそれに対して自分が答えるというのが「会話」なわけですが、聞くだけなら家でもできるのです。
それこそ電車の中やバスの中でも英語を聞くことはできます。
しかし、会話は相手がいないとできません。会話する相手が簡単に見つけられる方はいいですが、日常生活で話す相手を見つけられない人はその場でしか英語で会話をするチャンスがないわけです。
それであればとことんその時間は自分は発話する時間にすべきです。
自分が発話している時間で投資資金が回収できると思った方がいいくらいです。
恥ずかしい!?それこそお金を払っている最大の理由です!恥をかくことで報われる!
よく英会話スクールに通いたくないという方の理由の一つに、人様の前で発話して間違えたら恥ずかしいから嫌だという方がいます。
でもよく考えてみてください。
なぜ人は英会話スクールに通うのでしょうか。それは英会話が下手だからですよね?
それを克服したいから英会話スクールに通うんですよね?
であれば下手でないと通う意味、通った効果は薄くなってしまうのです。
つまり、下手だからこそ英会話スクールに通う意味があるのです。
だから下手でいいんです!下手であればあるほど投資効果が大きいということです。
で、ここで大事なことは、「たくさん発話する=間違えるリスクが大きくなる=恥をかくリスクが高くなる」ということです。
これはなかなかつらいです。誰だって間違えたくありませんし、間違えたら恥ずかしいでしょう。
しかし!
あなたはお金を払っています。
今自分ができていないことをできるようにするために自分の大事なお金と命の時間をこの瞬間に捧げているのです。
だからこの間違えた回数が多ければ多いほど大きく成長するのです。間違えても恥ずかしい思いをするというリスクはあるもののそれ以外のリスクは何もありません。
そのリスクを許容することができればその何倍ものリターンを得ることができるようになるのです。そしてそれを積み重ねていけばきっともう恥ずかしいという思いはなくなるでしょう。
ここまでくればあなたは勝利者です。もっともっと発話してもっと間違えてもっと成長していけるようになるのです。
多くの人はここまで続かないので結局投下した資金を回収することもできず、成果も出せずに辞めてしまい、結局英会話が苦手なままなのです。
発音より発話量にこだわろう!質より量で勝負!
英会話スクールに通う方の中には、発音に悩んでいる人もいると思います。
自分は発音が良くないからあんまり話したくない。
それは考えすぎです。
私は2015年からフィリピンで駐在して働いています。
日常生活でも仕事でも英語を使っています。日本人と仕事をする時でも会議に日本人以外の方が参加する場合は自然と言語は英語に切り替わります。
そんな場面に何度も遭遇しましたが、発音のよかった日本人なんて片手もいないです。皆さん日本人なまりというか日本語の発音そのままの英語です。
それでも十分ビジネスはできていますし、日常生活も全く問題ありません。
私は仕事柄アセアン地域によく出張に行きます。
マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナム、インド、シンガポールなど多くの地域を訪問しましたが、どこに言っても外国人と話すとき言語は英語です。
これらの国に行っても、いわゆるネイティブな英語(アメリカ人が話すような巻き舌の英語やハリーポッターに出てくるようなクイーンズ英語など)で話す人は誰もいませんでした。
皆さんその国も言葉のなまりが強く、よく聞いていないと英語に聞こえないくらいで、2~3回聞き返さないと聞き取れないくらいなまった英語です。
それでも皆さん堂々と英語で話しますし、「何が悪いんだ!?」くらいの感じで見られますし、逆に「あんたは英語ができないのか!?」くらいの感じで攻めてきます。
そう、一歩日本を出ればいわゆるネイティブの英語なんて聞こえてきません。みんなその国の言語のなまりが入った英語を話すのです。
こう考えれば日本人だって日本語なまりの英語を話したって普通じゃないですか!
なにもネガティブにとらえる必要はありません。日本人が話す英語が日本語なまりで何が悪いんだ!くらいの感覚でいれば大丈夫です。
ですから、日本語なまりの英語を誇りに思うくらい(?)にどんどん発話してその壁を突破してください!
会話は質より量で勝負です。
1回で伝わらないなら2回言う。2回で伝わらないなら3回言えばいいんです。
1回より2回言った方が相手も理解できる可能性が上がります。
こんなこと日常茶飯事です。
私もホテルのチェックインで4回くらい同じことを聞くこともあります。
相手は少し嫌な顔をすることもありますがそんなこと関係ありません。
わかるまで聞く!徹底的に聞く!これを繰り返していけばそれが当たり前になるので恥ずかしいという思いもしなくなるし、どんどん会話が上達していきますよ。
習うより慣れろ。よく言った使い古された言葉ですが本当にその通りだと思います。
質より量!これを英会話スクールでの練習の段階から意識して臨むようにしましょう。
週1回じゃ少ない!週3~4回行けるなら行こう!
会話というのは「量」が命です。
会話は普通1日何度も行われるものなので、毎日会話をすることで定着しますし、自信も付きます。
多ければ多いほど良いのが会話なのです。
個人的にはあまり多くの時間をかける必要もないと思います。
5分~10分でも十分だと思います。
その代わり毎日とか2日に一回とかできるだけ多くのチャンスを作ることです。
1度に1時間とか話す必要はないでしょう。正直そのレベルだと日本語でも辛いです(笑)。
グループレッスンで自分の発話時間が限定されている場合は、全体的な授業時間は長くするしかないですが、自分で発話する時間は10分も確保できればいいでしょう。
その間はマシンガンのように発話することになりますが。
これを少なくとも週3回(1日おきとか)実施するだけでも効果はあることでしょう。
ただし、週1回では少ないと思います。
もちろん人それぞれ目的がありますから、趣味のレベルで英会話スクールに通うのであればそれでもいいでしょう。
しかし、英会話ができるようになるというレベルを目指すのであれば全然足りません。
英会話を勉強するにあたっては勉強量=発話量が絶対的に必要ですのでおさえてください。
まとめ:目的を設定し、目的に沿ったスクールを選択し、徹底的に使い倒して最大限の効果をゲット!
英会話スクールは有益です。
しかし、それは目的と使い方次第です。
自分の目的を明確に定め、それに合ったスクールを選んでとことん使い倒せば、日本人の「恥ずかしい。間違えたらどうしよう」という英会話の壁は突破できるでしょう。
その結果、「この英語でいいんだ!これで何とかなる!」という自信を付けることができるでしょう。ここまでくればあとはひたすら発話量を積み上げていってどんどん間違えてどんどん成長していけます。
ここに至るまでに自分にあった英会話スクールを見つけて、投資し、サクッと壁を乗り越えましょう!
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