USCPAのフィリピンライフ
銀行マン

【銀行マン必須スキル】融資先の資金使途の意思決定支援にまで踏み込むべし!

日本の人口減少とともに銀行を中心として金融機関では苦戦が続いているようです。金融機関では新しい商品がどんどん誕生し世間を賑わしていますが、銀行などの金融機関に勤務する人に必要なスキルとはなにか。私は銀行マンにはぜひ融資先の資金使途に関する意思決定まで支援できるようになってもらいたいと思っています。

企業が借りてくれない時代で困惑する銀行

銀行の役割とは何か。私としてはお金を必要としている個人や企業へお金を融通することと考えています。昔はそんなことを考えなくても、世の中が成長していましたから銀行が黙っていても企業はお金を借りてくれました。そして世の中が成長していたから企業側はその借りた資金を元手に大きく事業を拡大し、売り上げを伸ばすことができたので借金の返済もできていました。ところが、現在は大きく時代は変わりました。昔はテレビ・洗濯機・冷蔵庫を持っている家庭は少なかったため、日本人はみんなそれらをめがけて一生懸命働いていました。今はどうでしょうか。パソコンやタブレットの普及でテレビはほとんど不要になりました。携帯電話でも動画が見られる時代になりました。洗濯機や冷蔵庫は性能が向上したためほとんど壊れません。日本は大家族でもないので、それほど大きなものも必要なくなりました。企業側からすればモノを作らないのだからモノを作るための設備や機械を買う必要がありません。日本製は頑丈に作られているので買い替えることもありません。こんな状況では企業は必要以上のお金は必要としないものです。お金を借りるのはタダではありません。銀行もボランティアではありませんから、貸した以上のお金で返してもらわないといけません。わざわざ銀行に手数料を払ってまで銀行からお金を借りるというモチベーションがないのです。

銀行からすればお金を貸して大目に返してもらうことで経営が成り立っています。企業に借りてくれなかったら困るのです。そんな状況の中ですから銀行で働いている人は本当に大変です。

資金使途を一緒に描けない銀行マン

銀行の仕事はお金を必要としている会社にお金を貸して、貸していた期間の手数料とともにお金を返してもらうことです。ところが、そもそも今は会社がお金を必要としていないので、いくら手数料を安くしたところで会社は借りてくれないのです。いくらラーメンが大好きな人とはいえ、お腹がいっぱいな人にラーメンを売りつけても見向きもされません。半額にしておくからと言ったところでお腹がいっぱいなのでまったく興味はわかないのです。

昔は世の中にモノが足りていなかったので、作れば作るほどどんどん売れました。しかし今は日本ではモノが十分行き渡っているのであまりほしい気持ちにはなりませんよね。

では日本以外に目を向けたらどうでしょうか。私はフィリピンに住んでいますが、冷蔵庫やテレビ、洗濯機を持っている家庭はまだまだ少数です。中心地から少し車を飛ばせば、そこは昭和の日本の雰囲気です。テレビのある家庭に近所のおじさのばさん、子供たちが群がっています。みんなテレビが家にないから、テレビがある家に見に来ているのです。

洗濯はたらいで手洗いが基本です。冷蔵庫はありませんからその日もしくは次の食事を作るためだけに買い物をします。食べ物を保存できないからです。だから食品市場などでは小分けにして売られています。

このような例はたくさんあります。日本では当たり前のことでも世界を見渡せばまだまだ当たり前ではありません。世界には日本の製品やサービスを求めている人がたくさんいます。そういう人たちに日本の素晴らしい製品やサービスを届けられたらどれだけ素晴らしいことでしょう。

日本の会社は新しい設備投資や機械の買い替えをしないと言いました。しかし、機会さえあれば設備投資はするのです。売上を伸ばしたくない経営者はいません。事業を拡大したくない経営者もその規模感が自分のキャパシティを超えないのであればぜひしたいと思うでしょう。経営者というのは志あるひとたちです。ところが職人気質なところがあるため上述のような世界の事情にはあまり詳しくない人も多いのです。

そこで銀行マンの出番です!

銀行マンは自分の担当の顧客が存在します。その担当顧客をよく見てください。その会社の製品やサービスを必要としている、興味がある人たちが世界にいるのではないでしょうか。その人たちに届けられるようつないであげてくれませんか?日本は信用されています。日本ブランドはまだまだ底堅い人気があります。この先代が築いてくれた信用力を借りない手はありません。我々の手でその信用力をより強固に、そして伸ばしていこうではありませんか。

銀行マンはそれができる立場にあります。ぜひ自分の顧客と向き合い、その会社の社長さんと一緒に経営計画を練り上げ、お金が足りないなら銀行からお金を付けられるよう銀行内を説得しましょう。これも全てまだ見ぬ世界の顧客のためです。早速今日から各顧客を訪問する際に、世界のどこで戦えるか、受け入れてもらえそうかを検討していってください。

会計&ファイナンスの知識を深堀する

これから銀行マンがやるべきことはお分かり頂けたと思います。しかし志だけではうまくいかないことも現実です。銀行内には融資の審査をする部署があると思います。つまり、その会社にお金を貸していいのかどうか、いくらまでならいいのか、手数料はどうするか、などを協議する部署ですね。銀行はボランティアではないので、志が高くても返せる見込みがないなら貸してくれません。

何も計画がないのに、やる気はあるんで1億円貸してください!って言ったところであなたが銀行内で審査する立場だったらどうですか?きっと貸さないですよね。

でも、志があって、その志を実現するための具体的な計画があって、その計画を進めるために1億円が必要で、計画が進んでいけば毎年2,000万円ずつ返せますって言われたらどうでしょか。その計画に現実味があるなら貸してもいいかなってなりますよね?

つまり、銀行マンのやるべき仕事は、顧客企業の経営者に寄り添い、その会社の製品やサービスをよく見て、知り、研究して、世界のどこで勝負できるかを検討して、その勝負ができるまでの道のりを一緒に考えることなんです。しかも銀行内の審査部を説得できるまでにその計画を磨き上げなければなりません。そこにはどうしても会計やファイナンス、税金や法律など幅広い専門知識が必要になるのです。

せっかくこの記事を読んで頂いた銀行マンの方々にはぜひ一日でも早くこれら専門知識を身に付けて、ご自身の顧客のために邁進してもらいたいと思います。

資格を利用して短期間で急激なレベルアップを実現する

これからの銀行マンがやるべきことについてはご理解頂けたと思います。やらないといけないことはてんこ盛りです。しかも会計、税務、ファイナンス、法律など学ぶことはたくさんあるのでどれから手を付けていけばいいのか、しかも各分野があまりに広すぎてどこまで勉強すればいいのかも見当がつかないかもしれません。ただし、専門家になる必要はありませんから、あまりに深く勉強することは必要なく、顧客の夢を一緒に叶えられるくらいになればいいわけです。それなら短期間で必要十分な知識を得られれば良いので、そういう場合は資格の取得を目標にすることが日本人には分かりやすいでしょう。
ぜひ顧客のために今日からスタートしてください。
まずは資料を取り寄せて内容を確認してみてください。
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きっと銀行マンとして大きく羽ばたけると思います。
それでうまくいけば銀行以外でも十分活躍できるはずです。
興味があれば転職コンサルタントに聞いてみてください。
明るい未来をつかんでもらえることを願ってやみません。
応援しています!

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ようちゃん
こんにちは! 本ブログの運営をしているようちゃんです。 学生時代は部活(水泳部)とバイトに明け暮れ、勉強はほったらかし。大学4年生の時に就活しながら1年生と授業を受ける講義もあり、リクルートスーツを身にまとったおっさんは新入生に白い目で見られながらもなんとか卒業にこぎつけた。 英語が好きだったこともあり、将来はなんとなく海外で働いてみたいなあとぼんやり思っていました。 そこで、大手総合商社を中心に、海外駐在できたり、世界を飛び回れる仕事をやらせてもらえそうな会社を選んではひたすら受けまくりました。 運よく海外に拠点を広げ続けている上場企業の商社に入社できました。 入社前の先輩社員との懇談会で台湾やイギリスなどに駐在経験があった社員から海外駐在時の話を聞くことができ、自分も同じようなキャリアを描けるのかもと社会人人生を楽しみにしていました。 しかし、配属先は経理部に。経理なんてなにをする部署なのかもわかっていませんでした。一体いつになったら海外に行けるのか。そんな不安とともに社会人生がスタートしました。 結局新卒から10年ほど上場企業の正社員として経理部で働きました。その間に紆余曲折がありながらもUSCPA(米国公認会計士)のライセンスを取得。 当時の後輩がインドに赴任したことをきっかけにバックオフィス周りの指導やサポートを行っていました。その後輩は営業経験しかないのに、インド法人を丸ごと任されてしまい、営業以外の仕事をどうしたらいいのか困っていました。私は営業はできませんが、経理を中心とした事務系の仕事はある程度アドバイスできました。当時としては大したサポートにはなっていなかったとは思いますが、それでもとても感謝されました。 そこで思いました。 海外に出ている日本人は同じように困っているに違いない。それなら今の会社だけでなく、たくさんの会社をサポートできるかもしれない。 このインドに放り込まれた後輩をサポートしたことがきっかけで、自分の人生設計を見直した結果、上場企業の正社員という安定した地位を捨て、2015年に突然フィリピンに移住し、海外コンサルタントとして働き始めました。給料が日本にいた時の3分の1近くになって嫁に怒られ、嫁ブロックにあいながらも何とか凌いでいます。 私の予想通り、海外に出た日本人の駐在員は困っていました。 そこで海外コンサルタントの出番です。 日本の常識は海外ではなかなか通じません。 とは言っても、日本のやり方でビジネスを進めていく必要がある場面もたくさんあります。 だからこそ海外コンサルタントは必要なのですが、少子化のせいなのか、若者の海外離れのせいなのか、海外コンサルタントは圧倒的に足りません。 あなたのサポートを待っている企業が必ずあるはずです。 本ブログを通じて、少しでも海外コンサルタントに興味を持ってもらい、海外コンサルタントの世界に参加してくれる仲間が増えてくれれば、駐在している国はもちろん、日本も元気を取り戻してくれることと確信しています。 ぜひ仲間になりましょう!