最近はグローバル経済の世の中になってきたせいか、終身雇用が崩れたお陰で自らスキルアップしてよりよい仕事に転職しようという流れのせいなのか、USCPA(米国公認会計士)を目指す社会人が増えている気がします。
社会人の方が仕事で忙しさを極める中で、自分の体に鞭を打って貴重な命の時間とお金を使ってスキルアップする姿は尊敬に値します。
私もUSCPAをUSCPAとして働いていますが、私は人に自慢できないほど時間がかかりました。
これからUSCPAを目指される社会人USCPA受験生の方々にはぜひ私のように無駄に時間をかけずに、折角費やしている時間とお金ですからぜひとも短期で合格して頂きたいと思います。
私の体験が少しでも参考になって皆さんのUSCPA学習期間が短くなれば嬉しいです。
【結論】社会人にとって勉強時間は勝手に生まれない。時間はひねり出すものである。
社会人で働きながらUSCPA合格を目指すのは並大抵のことではありません。
USCPAに合格するためには1,000時間必要と言われています。
アメリカで会計をきちんと勉強した大学生でさえ400時間は必要とAICPAは言っています。そんな中で英語で会計を学んでいない、英語も外国語である日本人がアメリカ人でも大変なUSCPAにチャレンジして合格しようっていうんですからそりゃあ大変です。
日本人だからと言ってハンディキャップをくれるわけではありません。
アメリカらしくそこはフェアです。
点数を取れれば合格だし、点数を取れなければいつまで経っても不合格です。
そんな自分でコントロールできる時間がわずかしかない日本人の社会人がUSCPAに受かるなんて相当大変なことなんです。
USCPAは簡単だ、日本の公認会計士の資格よりも何倍も易しいなどと言われているため、最初は意気込んでいた社会人受験生でも段々と現実が見えてきて途中でUSCPAの学習をやめてしまう人がどれだけいることか。
でも道半ばで脱落していった彼らを責めることは私にはできません。
だって本当に時間がなかったからです。
USCPAはきちんと勉強すれば合格できる試験です。
しかし、合格を勝ち取るまではそれなりに時間と労力を費やさなければ合格できないことも事実でしょう。
ですから、忙しすぎる社会人がUSCPAに合格するためには、時間をひねり出す努力が必要なのです。
余った時間で勉強しようと思ったらその時点で無理です。
時間は絶対余りません。
【理由】社会人であるあなたは忙しい。同僚や上司との付き合いも必要。家族サービスなどの言い訳も多い。
時間は余らない。
時間はひねりだすものである。
社会人は圧倒的に忙しいのです。
しかも、自分でコントロールできる時間はわずかしかありません。
職種にもよりますが、会社ではトラブルだらけです。
今日は早く帰れるかもと思っていたのに突然夕方5時に緊急の仕事が入り、結局残業する羽目に。
定時で帰れる~!と思って机から離れた瞬間に上司から一杯飲みに行くかと呼び止められ結局飲みに行くことに。
同僚から誘われたりすることもあるでしょう。
ようやく土日になって自分の時間ができたかと思いきや家族サービス、子育てに追われ結局自分の時間はなし。
ですから、あらかじめ自分の日常生活の中にUSCPAの学習時間を埋め込んでおくことが必要になります。
つまり、習慣に乗せるということです。
歯を磨いたり、お風呂に入ることと同様に当たり前のことにするのです。
果たして週末の勉強だけで合格できるのか?
USCPAの勉強範囲は膨大です。
USCPAのテキストであるBeckerなどを手に取ったことがある方なら分かると思います。
私も最初に予備校から渡されたテキストに圧倒されたことを覚えています。
タウンページか!
ってツッコミを入れたくなるほどの分厚いテキストでした。
しかもそれが4冊!これを見ただけでやる気が失せます。
一般的にUSCPAの勉強時間は1,000時間必要と言われています。
つまり、1日3時間を1年間続けてようやく合格できるという勉強時間です。
1週間で3時間×7日=21時間ですから、これを週末の土日だけでやろうというのはそれこそ大学受験生レベルかそれ以上の勉強時間を確保する、しかも毎週欠かさず行うということであり、正直社会人で毎週末20時間以上の勉強時間を確保できる人はいないのではないでしょうか。
私の結論は週末だけの勉強でUSCPAに合格するのは無理と言わざるを得ません。
もちろん人にもよると思いますが、普通はそんなにコンスタントに毎週それだけ膨大な勉強時間を割ける社会人はなかなかいないでしょう。
家族サービスもあるでしょうし、ご近所付き合いや会社での行事、友達との飲み会など様々なイベントがあるはずです。
それらを1年間もの長い間、全部断ってUSCPAの勉強に集中するという意気込みは素晴らしいですが、それはそれで精神衛生上あまり宜しくありません。
それなら勉強内容を少しでも平日にずらせるように平日の時間を”こじ開ける”方が現実的です。
社会人は効率を重視せよ!勉強内容は徹底的に絞り込めば合格が見えてくる!
社会人は忙しいです。
本当に忙しいです。
自分でコントロールできる時間はわずかです。
無駄な時間はないです。
だからこそ徹底的に効率重視で勉強することができるのです。
USCPAのテキストは電話帳の”タウンページ”だとお伝えしました。
これは本当です。
しかし、タウンページの全ページから出題されるわけではありません。
確かにUSCPAは膨大な試験時間ですが、それでもタウンページの全ページから出題できるほどの問題量はありません。
それに、出題者であるAICPAも、合格者と不合格者を分けるために、ある一定の基準を持っています。
それは”出来ていないとUSCPAとして失格である問題”と”まあ出来ていなくてもさほど影響がない問題”に分けて、前者がクリアできていることが合格の最低ラインであるということです。
つまり、前者が出来ていなければ合格は絶対できないけど、後者はできていてもできていなくても合否という点においてはそれほど影響がないということなのです。
しかし、この逆は成り立ちません。
合否に影響がない問題が正解でも、AICPAとして外してはならない問題が不正解だと絶対に合格させてくれないということです。
ここから分かるように、効率重視で勉強すべき社会人は”AICPAが外してはならないと考えている問題”を確実に解けるようにすることに注力することで、最短距離でUSCPA合格を勝ち取る可能性が大いに高まるということなのです。
高得点で合格することはできなくても、不合格になってしまう確率は相当軽減されることになるのです。
これがUSCPAという試験の特徴でもあります。
【体験談】私の二の舞にならないで!あなたの貴重なお金と時間が無駄になります。
私は上述のことを合格するまで気が付きませんでした。
そのために多くの時間とお金を犠牲にしてしまいました。
日本の試験と根本的に違うことをもっとちゃんと理解しておけばよかったと後悔しています。
アメリカの試験はある程度まで理解できている、USCPAとして生きていく上で絶対抑えておかなければならない部分がちゃんと理解できているならばその時点で合格点なのです。
それ以上に難しい論点やマイナーな問題はUSCPAとして働きながら少しずつ勉強して積み上げていけばいいと考えているからです。
ですから、USCPAの合格は終わりではなくスタートなのです。
これが分かればどこに勉強時間を割くべきかが分かると思います。
1,000時間と言わずもっと短時間で合格できる可能性もあるでしょう。
75点で合格しようが90点で合格しようが効果は同じです。
忙しい社会人受験生は欲張らずにAICPAの意向に沿って効率よくしかし確実に勉強していけば、きっと思ったより早く合格できると思いますよ。
私の二の舞にならないように参考にしてもらえたらと思います。
これからUSCPAを目指したい、勉強方法を知りたいという方は、アビタスさんが無料でセミナーをやっているので、参加してみると新たな発見があるかもしれません。
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