USCPAのフィリピンライフ
USCPAの転職

これからの時代は海外勤務の経験は必須!海外就職初心者は東南アジアで!

日本での少子高齢化が叫ばれて久しい。日本の中にいるとあまり感じにくいかもしれないが、外から帰ってくると日本の異常さを感じる。

私は2015年からUSCPAとしてフィリピンで働いている。

ついこないだワクチン接種のために1年半ぶりくらいに日本の地を踏んだ。

以前よりもさらに労働力の外国人化が進んだ気がする。

空港でも半分以上は外国人が働いていたし、ホテルに入ってもフロントやボーイ、清掃員はみんな外国人だった。

さらにはホテルの目の前にあるラーメン屋の店主はインド人だった。

少し話をしてみると「技能実習生」とのこと。

でた、あの悪名高き技能実習制度だが日本の産業を支えているのはまさに彼らである。

日本人、大丈夫か?

日本に帰ってきたのに何だか日本じゃないような気がして焦った。

これからは海外勤務経験が必須になる

前置きが長くなったが、この流れは止まらないだろう。

なぜなら人間は簡単には増えないからだ。

人口は時間をかけて増えていくものだがそんな悠長なことは言っていられない。

だから今日、明日の労働力を補うために外国人を投入するのも現場としては致し方ないことだ。

しかし、残念ながら日本は島国だ。

外国人との交流に全く慣れていない。

外国アレルギーが半端ない。

昔から外交はあったにしても本当に限定的だった。

一時は鎖国もして海外との交友は一切に行わなかった時代もある。

それから黒船が来ておったまげたわけだ。

当時の日本の危機感は半端なかったに違いない。

「なんだあの黒い船は!?世の中にはあんなものが作れる国があるのか・・・」

そこから日本は心機一転、外国の良い部分は取り入れるようになった。

今から考えてもすごいことだが、福沢諭吉は当時何度も海外留学している。

そんな驚きはもはや現代ではもうないかもしれないが、状況は似ている気がする。

これからは外国人が日本に来て働く時代。

日本人は彼らに指示を出し、外国語を操り、一定の成果を出さなければならない。

今は外国人に日本語を覚えることを強制しているが、そのうちそんなことも言っていられなくなるだろう。

なんたって日本は給料が低い。

正直もはやそこまで魅力がある国でもない。

新卒の初任給はシンガポールに抜かれた。

その他アジアの国もそのうち日本を追い越していくことだろう。

なんたって周りのアジアの国は毎年6%~7%の勢いで成長しているのだ。

日本は??

2%の物価上昇を目標!とか言っている始末・・・。しかも2%にも届いていない有様。

そうなればもはや日本に来て働く意味などない。

そうなった時、日本にわざわざ働きに来る人のレベルというのが分かってくる。

日本語なんてできなくていいからせめて英語は片言でなんとかお願いします・・・っていう感じになるだろう。

そうなればむしろ昔のように日本人が海外に出稼ぎに行く時代になるかもしれない。

フィリピンでは海外出稼ぎ労働者のことを(Overseas Filipino Workers)というが、これからはOJWが増える時代に突入するかもしれない。

日本では初任給15万円、シンガポールでは40万円となればそりゃシンガポールに行って働きたくなるだろう。

そりゃあ毎年成長を続けているんだからそうなるのは当然だ。

物価が上がるのだから給料も一緒に上げてくれないと話にならない。

このように日本にいても海外に行ってもどちらにしても外国人と一緒に働くという環境は変わらないだろう。

それなら一回は海外で働いてみて、「外国人と働くとはどういうことなのか」を実体験として持っておくことは悪くない。

想像通り日本人と働くのと外国人と働くのとでは全く違う。

生きてきた環境が違うのだから当たり前だが、これは実際に一緒に働いてみないと分からないものだ。

DNAレベルで違うということが分かるようになる。

それに気が付くまではとても大変だ。

「なんでこんなこともわからないんだ」

「どうしてそういうやり方をするんだ」

「なぜそのような思考回路なんだ」

などなど・・・いつも悩み、うなだれる日々が続く。

そんな悶々とした日々を毎日過ごすことになるが、それも4年くらい経つと段々と見えてくるものがある。

それが歴史の違い、環境の違いだ。

そこまで到達してようやく少しはイライラが落ち着くというかなんとなく相手のことが理解できてきた気がするのだ。

この経験を積んでいるかいないかでその後外国人と一緒に働く上で大きく異なってくるだろう。

正直言ってつらい。

できれば経験したくない。

でもここまで経験を積んでおかないとうまく一緒に働けない。

一朝一夕には身に付かない。

それであれば早く始めた方がいい。

もちろん全員がそのようにできるとも思わない。

なぜならかなり面倒だし、正直つらいからだ。

でもあなたはできるかもしれない。

できるポテンシャルがあるかもしれない。

でもやってみないとわからない、開花しない。

だからとりあえずやってみることをオススメする。

やってみて肌に合わない、ちょっと嫌だなと思ったらやめればいい。

またやりたくなったらやればいい。

でもやってみないとわからないからまずは3日間頑張って耐えて耐えてチャレンジ!

3日間耐えられたらその後1週間チャレンジ!

その後2週間、1ヶ月と少しずつ期限を”延長”していけばOK。

その積み重ねがそのうち数年になって悟りが開けるだろう。

長く続けるコツは最初から3年頑張るぞ!とか決めないことだ。

頑張るのは3日間だけ・・・そうやって自分へのハードルは低くして挑戦するのが長く続けられるコツだ。

初めての海外勤務であれば東南アジアがオススメ!

海外勤務の経験の重要性は少し分かって頂けたと思う。

ではどこで海外勤務の経験を積めばいいのか。

正直どこでもいいとは思うが、私の個人的な感想を言えば、日本人なら東南アジアはオススメだ。

日本から近いこともあって日本人が過ごしやすい。

暖かい国が多いので”気候負け”しにくい。

というのも初めての土地で極寒だったり、灼熱だったら結構気分が萎えるだろう。

東南アジアなら寒くなることはないし、暑すぎるということもない。

正直日本の夏よりは過ごしやすい。

晴れの日も多いし天候が原因で気分的に落ち込むことが少ないと思う。

これは結構重要だ。

私も仕事で落ち込むことはしょっちゅうだが、それでも朝出勤する時に灼熱の太陽に照らされて真っ青の空の下を歩くとなんだか気分がいいのだ。

どうせ仕事はどこでもなにをしても大変なのだから、せめて天候くらいは味方してほしいと思う。

気分の問題だが気分は重要だ。

ご飯も日本に近いと味も近いので割と食べやすい。

何と言ってもライスがある!

以前イギリス、フランスなどEU諸国に2週間滞在した時はライスがなくて悲鳴を上げそうになった。

いつもじゃがいもかパン・・・。

やっぱり日本人にはライスは重要だ。

日本食もそこそこあるのでどうしても味噌汁が飲みたくなった時は日本食屋に行ってみそ汁を飲むこともできる。

人についてもアジアの方がなんとなく絡みやすい。

アジアならまだまだ日本が尊敬されている国も多いので人がみんな優しい。

日本人と分かったら急に優しくしてくれることも多い。

もちろん中にはお金目当ての人もいるが優しくないよりはマシだ。

こればっかりは先人達に感謝してもしきれない。

先人達の現地での振る舞いが手に取るように分かる。

それであれば自分たちもその土台に乗せてもらう手はない。

私は以前マレーシアに出張に行ったとき、現地の社長さんから面白い話を聞いたことがある。

海外経験と言っても、アジアでの経験と欧米での経験はまるで違う。

それぞれは交換することはできない。

アジアで通用した人でも欧米では通用しない。

逆に欧米で通用した人はアジアでは通用しない。

これには衝撃を受けた。

当時は意味が分からなかったが今は何となく分かる気がする。

つまり、扱う人が違うのでマネジメントの仕方が全く違うというのだ。

アジア流は欧米では通用しないし、欧米流はアジアでは通用しないということだ。

どこに行っても海外勤務経験にはなる。

しかし、将来的にどうしたいのかも考えて最初の一か国目を選んだ方がよさそうだ。

個人的には一か国目がフィリピンだったので、もう一か国別のアジアを経験して、そのあと欧米の国で働いて比較してみたいと思っている。

それぞれの国に合ったマネジメントスタイルは存在すると思うのでどこでも働けるようになるには色々な国で経験する必要があるのだ。

皆さんも色々と試してみたらいいと思う。

きっと自分に合う国が見つかると思う。

まとめ:日本である程度経験を積んだら海外転職を!

海外ばっかり押してしまったけど、日本での経験も大事。

というのも海外に出ればどうしたって日本代表として見られるからだ。

あなたの印象がそのまま日本の印象になるということだ。

もしかしたらあながに出会ったその国の人にとっては日本人はあなただけかもしれない。

そこであなたが優しくすれば日本=いい国になるだろうし、あなたが適当にあしらえば日本=冷たい国になる。

どちらがいいというわけではなくてそういうことであることは知っておいた方がいい。

以前フィリピン人になんで歌舞伎の人はみんな怖い顔をしているんだと聞かれて困ったことがある。

歌舞伎なんてよく知らないし、そもそも高校生の時に授業で1回見せられただけで特に記憶はない。

自分には興味がなくて寝てたし・・・(汗)。

しかし、外国人からしたら歌舞伎=日本の伝統芸能=日本人なら常識くらいに考えているのだろう。

そう、日本人だから日本のことは知っていて当然なのだろうが意外と知らないことも多いのではないだろうか。

私はたまたま運悪く(?)歌舞伎について聞かれて何もコメントできなかったが、やはり日本人として日本のことを知っているべきであると思う。

だから日本で仕事をすることも大事だ。

私も社会人になって最初の10年間は日本でガッツリ日本の大企業の中でもまれた。

でもこれはよかった。

これで日本の会社の仕組みを理解できたからだ。

海外に行っても日本人としての振る舞いは求められるものだ。

クライアントや顧客からも日本流を求められるのだ。

欧米系の企業であっても、日系企業の担当はやはり日本人だ。

フィリピンでも大きな会社であっても日系企業担当は必ずと言っていいほどジャパンデスクがあってフロント対応は日本人が行うのだ。

それくらい日本は特殊だと見られているんだろう。

ぜひあなたも一度は海外で働いてみてほしい。

自分に合うかもしれないし、合わないかもしれない。

でも実際に体験してみないとそれは分からないのだ。

新しい自分が発見できるかもしれない。

ぜひ最初の一歩、半歩でもいいから進んでみてほしい。

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ABOUT ME
ようちゃん
こんにちは! 本ブログの運営をしているようちゃんです。 学生時代は部活(水泳部)とバイトに明け暮れ、勉強はほったらかし。大学4年生の時に就活しながら1年生と授業を受ける講義もあり、リクルートスーツを身にまとったおっさんは新入生に白い目で見られながらもなんとか卒業にこぎつけた。 英語が好きだったこともあり、将来はなんとなく海外で働いてみたいなあとぼんやり思っていました。 そこで、大手総合商社を中心に、海外駐在できたり、世界を飛び回れる仕事をやらせてもらえそうな会社を選んではひたすら受けまくりました。 運よく海外に拠点を広げ続けている上場企業の商社に入社できました。 入社前の先輩社員との懇談会で台湾やイギリスなどに駐在経験があった社員から海外駐在時の話を聞くことができ、自分も同じようなキャリアを描けるのかもと社会人人生を楽しみにしていました。 しかし、配属先は経理部に。経理なんてなにをする部署なのかもわかっていませんでした。一体いつになったら海外に行けるのか。そんな不安とともに社会人生がスタートしました。 結局新卒から10年ほど上場企業の正社員として経理部で働きました。その間に紆余曲折がありながらもUSCPA(米国公認会計士)のライセンスを取得。 当時の後輩がインドに赴任したことをきっかけにバックオフィス周りの指導やサポートを行っていました。その後輩は営業経験しかないのに、インド法人を丸ごと任されてしまい、営業以外の仕事をどうしたらいいのか困っていました。私は営業はできませんが、経理を中心とした事務系の仕事はある程度アドバイスできました。当時としては大したサポートにはなっていなかったとは思いますが、それでもとても感謝されました。 そこで思いました。 海外に出ている日本人は同じように困っているに違いない。それなら今の会社だけでなく、たくさんの会社をサポートできるかもしれない。 このインドに放り込まれた後輩をサポートしたことがきっかけで、自分の人生設計を見直した結果、上場企業の正社員という安定した地位を捨て、2015年に突然フィリピンに移住し、海外コンサルタントとして働き始めました。給料が日本にいた時の3分の1近くになって嫁に怒られ、嫁ブロックにあいながらも何とか凌いでいます。 私の予想通り、海外に出た日本人の駐在員は困っていました。 そこで海外コンサルタントの出番です。 日本の常識は海外ではなかなか通じません。 とは言っても、日本のやり方でビジネスを進めていく必要がある場面もたくさんあります。 だからこそ海外コンサルタントは必要なのですが、少子化のせいなのか、若者の海外離れのせいなのか、海外コンサルタントは圧倒的に足りません。 あなたのサポートを待っている企業が必ずあるはずです。 本ブログを通じて、少しでも海外コンサルタントに興味を持ってもらい、海外コンサルタントの世界に参加してくれる仲間が増えてくれれば、駐在している国はもちろん、日本も元気を取り戻してくれることと確信しています。 ぜひ仲間になりましょう!
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