USCPAのフィリピンライフ
ひとりごと

ブラック企業はチャンスの宝庫である!ガンガン利用すべし!

「やべっ!これはしまった・・・!」

頑張って就職、転職したのに入社初日に思ってしまったこと、感じてしまったこと、ありませんか。そう思ってすぐに退職してしまうケースもあると聞きます。

しかし!ちょっと立ち止まって考えてみて頂きたいんです。今あなたが在籍している会社が全く役に立たない会社であれば、設立間もない会社でもなければ、既に存在していないはずなんです。どんな企業であっても、顧客がいなければ、お金を払ってでも買ってくれる人がいなければ企業という団体は存続できません。ですから、もしあなたの会社がそれなりに年単位で存在しているのであれば、生き続けているのであれば、それなりに顧客がおり、社会には必要な存在になっているということです。

ブラック企業に入社したい人はいません

もちろん、だからと言って中で毎日あくせく働いている従業員が幸せに働いている、自分の会社が世界一良い会社である、と思っている人ばかりかと言えばそうではないですね。そう!会社に存在意義があることと、中で支えている従業員のやりがいや働きがいを感じるかは別問題なんです。

そりゃ人間ですから、楽してお金を稼ぎたいことは声に出さなくても皆さんそうでしょう。そうなれば、給料が安くて、仕事が激務で、人間関係がぎくしゃくしているようないわゆる「ブラック企業」に入社したい人なんていません。誰もブラック企業を目掛けて入社しようと思ったわけではないはずです。皆さんブラック企業だと知らずにバラ色の会社生活を想像して入社してみたら、実はそこはブラック企業だった、というケースがほとんどでしょう。

入社してしまったら利用することを考えてみよう

自分の入社した会社がブラック企業だった!!こりゃ間違えた!じゃあ今日から転職活動だ!

そういう風な考えに5秒で至って今転職サイトを開いた方、ちょっと待ってください!もちろんあなたの人生なので私が何かツベコベ言う権利はありません。しかし、最初に書いた通り、それなりに存続している会社というのは何かしら社会の役になっているということです。ビジネスの世界というのは競争が熾烈なもので、役に立たない会社は存続できないんです。簡単なビジネスであればみんなにとって簡単なわけなのですぐにライバルが参入して安くできる会社に取られてしまいます。どんなビジネスであれ、常にビジネスチャンスを狙っている人は世界中にいるものであり、少しでもこれは儲かりそうだ、これは世の中の役に立てそうだ、と思った人はすぐにビジネスを立ち上げ、参入してきます。ですから、あなたの会社も毎日世界中からの脅威にさらされているわけです。そのような毎日世界中と戦っているあなたの会社が何年も存続しているのは素晴らしいことです。これはきっと何か秘訣がありそうですね。

会社には存続している理由がある!

当たり前だと思われるかもしれませんが、存在価値がなくなった瞬間に会社は潰れます。もしくは潰れる軌道に入っていると言ってもいいかもしれません。でもそれでいいと思います。役に立たない会社は仕方がありません。ですから会社というのは常に世の中の役に立つように振舞わなければなりませんし、それができないならもっと他の役に立つことに大事な資源を投入すべきと思います。例えば、自社の人財(私は「人材」ではなく、「人財」と書きます。人は材料ではありません。かけがえのない一人の人間です。モノと一緒にしてほしくないですね。)は典型的な例です。社会の役に立たないモノやサービスに人財の大事な時間を使わせるのは経営者の判断ミスです。従業員は会社の言う通りに動く必要があります。指示を与えるのは会社です。であれば会社の指示が間違っていれば、従業員は間違った業務に自らの命を捧げることになります。少し大げさに聞こえるかもしれませんが、従業員のその業務に費やした時間は一生戻ってきません。つまり命を捧げていることと同じなのです。人の命(の時間)を頂戴して業務にあたってもらうわけですから、社長さんは真剣に指示を与えなければなりませんね。会社というのは従業員の命を削って世の中に貢献しているわけです。

ですから会社というのはとても尊い仕事をしているということです。ですから、どんなに小さな会社であっても、存続している限り世の中に貢献することが義務です。ということは、会社というのは世の中の役に立つことをしているわけです。「会社」という人がいるわけではありません。会社は従業員で構成されています。従業員が動かなければ会社は動きません。

ここまで読んで頂いた読者の方であればお分かりでしょう。そう、会社をブラック企業にしているのは、その中にいる人たちなのです。上述の通り、会社には意志がありません。人が会社をそのように意識付けています。であれば、人が代われば会社も変わります。それは人自体を交代する方法もあれば、人の意識を変える方法もあります。両方が必要かもしれません。これらができれば会社が劇的に変わることも有り得ます。実際そのようにして変わった会社もあるでしょう。

もしあなたがそれを実行することができればもうどこでも働けるようになります。それにとてつもない給料をもらうこともできるでしょう。ブラック企業を渡り歩く、ということそのものが仕事になるかもしれません。ブラック企業をブラック企業ではなくす仕事。なんと素晴らしい仕事でしょう。あなたにはその素質があります。なぜなら自分の会社がブラック企業だと見抜いたからです。というのも、長く勤務している人は自分の会社がブラック企業だと気が付いている人は少ないからです。だってもしブラック企業だと思っていたらそんなに長く居られないでしょう。だからブラック企業を治療するためにはまずは「ブラック企業である」という認識を持つことがスタートです。既にスタートラインに立てたあなたはそれだけで優勢です。

ということで、あなたのお題は「ブラック企業再建作戦!」に決まりました。まずはみんながどう思っているかを聞いて回ることがいいでしょう。きっと色々な意見が出てくると思います。あなたに解決する力がなかったとしても、とにかくみんなの話を聞いてみることです。こうすることで、様々な課題が出てくることでしょう。もちろんただの愚痴などもあります。でもなぜそのような愚痴が出てくるのかは分析する価値があります。プライベートの問題かもしれないし、給料ではなく福利厚生の見直しで解決できる問題もあるかもしれない。ただ、会社というのは無尽蔵にお金を使えるわけではないですから、みんなの話を一通り聞いて列挙したら、次はブラック企業から脱出するために効果の高そうな順に並べてみましょう。その上で、解決にお金が必要な場合は会社の権限のある人にお願いして予算を付けてもらいましょう。自分が偉くなくても(職位が低くても)権限がある人を利用すればいいだけのことです。言葉は悪いですが、会社の職位なんてただの仕事の役割の違いだけです。その人の人格や人間の価値とは何にも関係ありません。単純に仕事をスムーズに運ぶための戦略でしかありません。社長が偉いわけではないし、平社員が偉くないわけではないのです。社長だろうが専務だろうが関係ありません。それに職位が上になればなるほど若い人からの提案というのは歓迎されるものですし、何なら最高の協力者になってくれるかもしれません。職位を設けているのはそれ以外の方法を知らないということか、単純に職位を設けた方が仕事がスムーズになるからそうしているだけで、職位による序列以外にもっとよいシステム(仕組み)が思い付くならそれを採用してもらってもいいと思います。もしあなたがそういう仕組みを思い付いたら、それはもうすでに立派な商品ですけどね(いろんな会社が職位や事業部制を採用していますからもっと効率の良い組織の仕組みを提供できるならそれだけでお金になります)。社内だけで解決できないなら、外部の力(コンサルティング会社等)を借りることも一つです。手段は選んではいけません。使えるものは社長だろうがコンサルだろうが何でも使えばいいことです。だって、あなたの目標であるブラック企業から脱出できればいいわけですから。

まとめ:ブラック企業をステップにして転職しよう!

今回は短く書くつもりでしたが勢いあまって熱く書きすぎました。とにかくブラック企業をブラック企業たらしめているのは中にいる人です。ということは、中にいる人が代われば企業も変わるということです。どんな会社だって問題を抱えています。その問題が世間にはブラック企業として表現されるのでしょう。これを解決できたら、解決できなかったとしてもそこから得られる知見があれば、転職は容易でしょう。というか「うちの会社も改革してくれ!」って引っ張りだこになってしまうかもしれません。そうなれば問題解決のプロになっていて、問題がない会社はつまらなく感じるかもしれません。ぜひあなたが世の中のブラック企業救世主となってもらえたら嬉しいですね。その志は応援します!

明けない夜はないのですから。

ABOUT ME
ようちゃん
こんにちは! 本ブログの運営をしているようちゃんです。 学生時代は部活(水泳部)とバイトに明け暮れ、勉強はほったらかし。大学4年生の時に就活しながら1年生と授業を受ける講義もあり、リクルートスーツを身にまとったおっさんは新入生に白い目で見られながらもなんとか卒業にこぎつけた。 英語が好きだったこともあり、将来はなんとなく海外で働いてみたいなあとぼんやり思っていました。 そこで、大手総合商社を中心に、海外駐在できたり、世界を飛び回れる仕事をやらせてもらえそうな会社を選んではひたすら受けまくりました。 運よく海外に拠点を広げ続けている上場企業の商社に入社できました。 入社前の先輩社員との懇談会で台湾やイギリスなどに駐在経験があった社員から海外駐在時の話を聞くことができ、自分も同じようなキャリアを描けるのかもと社会人人生を楽しみにしていました。 しかし、配属先は経理部に。経理なんてなにをする部署なのかもわかっていませんでした。一体いつになったら海外に行けるのか。そんな不安とともに社会人生がスタートしました。 結局新卒から10年ほど上場企業の正社員として経理部で働きました。その間に紆余曲折がありながらもUSCPA(米国公認会計士)のライセンスを取得。 当時の後輩がインドに赴任したことをきっかけにバックオフィス周りの指導やサポートを行っていました。その後輩は営業経験しかないのに、インド法人を丸ごと任されてしまい、営業以外の仕事をどうしたらいいのか困っていました。私は営業はできませんが、経理を中心とした事務系の仕事はある程度アドバイスできました。当時としては大したサポートにはなっていなかったとは思いますが、それでもとても感謝されました。 そこで思いました。 海外に出ている日本人は同じように困っているに違いない。それなら今の会社だけでなく、たくさんの会社をサポートできるかもしれない。 このインドに放り込まれた後輩をサポートしたことがきっかけで、自分の人生設計を見直した結果、上場企業の正社員という安定した地位を捨て、2015年に突然フィリピンに移住し、海外コンサルタントとして働き始めました。給料が日本にいた時の3分の1近くになって嫁に怒られ、嫁ブロックにあいながらも何とか凌いでいます。 私の予想通り、海外に出た日本人の駐在員は困っていました。 そこで海外コンサルタントの出番です。 日本の常識は海外ではなかなか通じません。 とは言っても、日本のやり方でビジネスを進めていく必要がある場面もたくさんあります。 だからこそ海外コンサルタントは必要なのですが、少子化のせいなのか、若者の海外離れのせいなのか、海外コンサルタントは圧倒的に足りません。 あなたのサポートを待っている企業が必ずあるはずです。 本ブログを通じて、少しでも海外コンサルタントに興味を持ってもらい、海外コンサルタントの世界に参加してくれる仲間が増えてくれれば、駐在している国はもちろん、日本も元気を取り戻してくれることと確信しています。 ぜひ仲間になりましょう!