USCPAのフィリピンライフ
経理職/財務職

【経理職の方必見!】経理の仕事は今後なくなる職種なのか?[AIは敵か味方か?]

最近はIT化の流れを受けて将来なくなる仕事が話題になっています。特に就活生の間では大きな関心事です。これからなくなってしまう仕事に自分が就くことになってしまったら大変だからです。その筆頭に経理業務があります。経理業務は今後なくなってしまうのか、AIは経理業務の味方か、それとも敵か。考えてみます。

今後なくなる仕事ナンバーワンは経理?

将来なくなる仕事が話題に上る時、いつも経理業務が議論になります。

では、なくなる仕事はどんな仕事があるのでしょうか。

よく言われるのは、一般事務、銀行、警備、コンビニ、ホテルのフロント、などでしょうか。

なぜなくなると思われているのか分かりますか。それは一つには「繰り返し処理をする仕事」だからです。繰り返し処理とは、予め決まっている手順に従って、順番に手続きをして処理を進めることを指しています。いわゆる「パターン化された業務」です。パターン化された、もしくはパターン化しようと思ったらパターン化できる仕事というのは、機械が最も得意なことです。しかも、機械は人間のように間違えたり、遅かったりしません。機械が間違えるときは、その機械に教えた手順そのものが間違っていたからです。機械は正確です。教えた通りに答えを返します。答えが間違っているとしたらそれは教えた方が悪かったということなのです。

スーパーコンピュータが話題になっていますが、あれは人間では到底計算できないようなスピードで計算を行い、答えを返してくれる機械です。いくら暗算が得意な人間であっても機械の計算スピードと正確さにはかないません。

こう考えると、経理業務もパターン化できる仕事の典型例です。経理業務はルールが決まっていますし、アウトプットする書類の種類もフォーマットも決まっていますから型にはめやすいのです。つまり、機械化、自動化する絶好の対象です。IT化も早くできるのが経理業務です。

経理の仕事はなくなります。今すぐ再考してください!

ということで、経理の仕事は近い将来なくなります。もし経理業務を本業にしようとしている方がいたら今すぐ考え直した方がいいです。ただ、全世界で同時になくなるかと言えばそんなことはないでしょう。あくまで費用対効果の話です。人がやった方が安ければ機械に置き換えられるのはもう少し先になると思います。

例えば、ドアマンという仕事があります。

私はフィリピンに住んでいますが、実は自動ドアがあんまりありません。でもドアの前に必ず誰かが立っています。ドアマンです。ホテルだからとかそういうことではありません。コンビニにもいるし、私が住んでいるコンドミニアムの入り口にもいます。外に出る時、中に入る時にドアを開けてくれるのです。コンビニならいらっしゃいませと言われるし、コンドミニアムならお帰りなさいと言われます。自動ドアではないけど、私がドアノブを触る必要はありません。

これはまさに費用対効果を考えた結果、自動ドアにするよりも、人にやってもらった方が安いからという典型例です。自動ドアにすれば取り付ける費用はもちろんのこと、定期的にメンテナンスや部品の交換などの作業が発生します。途中で壊れるかもしれません。そう考えるとトータルコストはそれなりに高くなってしまうのです。それであれば、安い手動の普通のドアを取り付けて、人に開け閉めさせれば警備係にもなるし、自動ドアの役目にもなるし、雇用も増えるしで一石三鳥です。

しかし、日本ではそんなシーンはほとんど見ません。
それは日本は人件費が高いからです。ドアマンを雇うだけの余力はありません。

経理業務も同じです。

日本ではもう経理業務を人がやっていたのでは支えきれないのです。だからどんどん自動化が進みます。でも東南アジアなど人件費が比較的安い国であれば自動化はまだ先の話でしょう。そう考えると、経理業務で生きていくのであれば、日本ではなく、東南アジアなどの海外で職を探すのは一理あります。
その場合は海外就職・海外転職をオススメします。私も海外転職しましたのでチャレンジしてみたい方はぜひ行動してください。鉄は熱いうちに打て!ですね。

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ってそんなこといきなり言われても「日本で働きたいです!」という方も多いことでしょう。

安心してください。経理業務はなくなっても、経理の機能までなくなることはありません
経理業務というのは、多くの場合、伝票入力や決算書の作成といったいくつもの繰り返し処理がメインとなる仕事のことです。今でも多くの会社で入力作業や書類の整理のような仕事が多くの人手を動員して遂行されていることでしょう。しかし、よく考えてみてください。経理部の大きな仕事の一つに決算書の作成がありますね。つまり、決算書を作成するのが経理の仕事なら、それは一刻も早くそして正確に作成することが求められるわけです。それこそ会社が経理部に期待してることです。だから経理業務の命題は「早くかつ正確に決算書を作る」という目標を達成するためにあらゆる手段を尽くさなければならないのです。それを手伝ってくれるのがITです。経理業務の命題である決算書の作成は、どこから始まりますか。もちろん情報収集からです。入力するための情報をタイムリーにかつ正確に集められなければ全ての仕事が後ろ倒しになります。しかし、経理部が集めなければならない情報は膨大です。なにせ決算書というのは会社全体の活動を反映している書類です。つまり会社全体から効率よく情報を収集する仕組みが必要となります。これをどうすれば達成できるかを考え、実行する力が求められます。しかも一回仕組みを作ったら終わりではありません。会社は生き物です。どんどん変化します。会社の変化、成長に合わせて仕組みも変えていかなければなりません。

これに加えて機械に仕事をさせるにはパターン化しなければなりません。この仕組みも経理部が考える必要があります。入力作業は仕訳と呼ばれますが、仕訳も取引を見てパターン化できなければいけません。これはAIにパターンを学習させて仕訳を自動で入力できるようにすることも検討できます。

このような例はほんの一例ですが、人間がやっていると遅くて間違える仕事を、機械にやらせることで、早く、正確になるわけです。これらの仕組みを構築でき、かつ継続的に運用できる経理人材はどこの会社に行っても重宝されるでしょう。

経理の単純作業である入力業務などはいずれなくなります。しかし、それをなくすことができるのもまた経理業務なのです。自分がやっていた入力作業を機械に任せ、浮いた時間で自分は社内の更なる業務改善に着手したり、他部署とのコミュニケーションに時間を割いたり、後輩の指導に当たったり、作成したデータの活用方法を検討したりと、数字を作る作業から解放され、数字を活かす作業に転身することで会社の売上拡大、業務効率化、経費の有効活用など、より会社に付加価値を提供できるようになることでしょう。

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繰り返し作業を機械に任せ、自分はもっと付加価値のある仕事に専念する。

これができる人材は本当に貴重です。これからのAI時代であっても、AIを敵ではなく、自分の仕事を楽にしてくれる見方だと考えれば悲観することもありません。でももし今自分が入力業務しかできないとしたら今すぐ入力業務以外の視点を持つ必要があります。実務経験で積み上げることも大事ですが、時代はそんなに待ってくれません。業務効率化の提案をするには様々な知識が必要になるからです。IT化しようと思ったらITの知識は必要です。特に経理で扱う情報は機密情報が大半ですから、情報セキュリティのことを勉強する必要があります。支店や海外子会社からの情報も収集しなければなりません。情報保護の観点から法律を勉強する必要がありますし、海外とのやり取りや海外の情報を収集しようと思ったら英語ができないといけません。それと忘れてはならないのが税金の知識です。経理部は決算書も作りますが、税務申告のことも忘れてはいけません。会計と税務のルールは違います。似て非なるものですからそれぞれじっくり勉強しなければなりません。

このように経理でステップアップするには、経理の実務経験+IT+英語+法律+税務など幅広い知識が必要になるのです。これほど幅広い知識を一度にしかも素早く身に付けなければ時代の流れについていけず、いつの間にか自分の仕事がなくなってしまうという事態になりかねません。実務経験の中で知識を身に付けることも可能ですが、実務を通して身に付けられる知識は非常に限られたものになる可能性が高いですからまんべんなく身に付けようと思ったらかなりの時間がかかってしまうでしょう。

こういう時こそ資格を通して学ぶのが早いです。重要なポイントを一気に勉強できますから何よりも効率がいいです。私自身も資格を通して経理の実務経験に厚みを持たせることができました。そしてその経験を元に転職に成功しました。ぜひ皆さんも実務経験を大事にしながら、幅広い知識を身に付けてレベルアップしてください!経理業務はいずれなくなります。でも経理機能はなくなりません。むしろより重要な機能になります。早く業務から機能にフォーカスできるよう勉強を開始してください。応援しています!

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ようちゃん
こんにちは! 本ブログの運営をしているようちゃんです。 学生時代は部活(水泳部)とバイトに明け暮れ、勉強はほったらかし。大学4年生の時に就活しながら1年生と授業を受ける講義もあり、リクルートスーツを身にまとったおっさんは新入生に白い目で見られながらもなんとか卒業にこぎつけた。 英語が好きだったこともあり、将来はなんとなく海外で働いてみたいなあとぼんやり思っていました。 そこで、大手総合商社を中心に、海外駐在できたり、世界を飛び回れる仕事をやらせてもらえそうな会社を選んではひたすら受けまくりました。 運よく海外に拠点を広げ続けている上場企業の商社に入社できました。 入社前の先輩社員との懇談会で台湾やイギリスなどに駐在経験があった社員から海外駐在時の話を聞くことができ、自分も同じようなキャリアを描けるのかもと社会人人生を楽しみにしていました。 しかし、配属先は経理部に。経理なんてなにをする部署なのかもわかっていませんでした。一体いつになったら海外に行けるのか。そんな不安とともに社会人生がスタートしました。 結局新卒から10年ほど上場企業の正社員として経理部で働きました。その間に紆余曲折がありながらもUSCPA(米国公認会計士)のライセンスを取得。 当時の後輩がインドに赴任したことをきっかけにバックオフィス周りの指導やサポートを行っていました。その後輩は営業経験しかないのに、インド法人を丸ごと任されてしまい、営業以外の仕事をどうしたらいいのか困っていました。私は営業はできませんが、経理を中心とした事務系の仕事はある程度アドバイスできました。当時としては大したサポートにはなっていなかったとは思いますが、それでもとても感謝されました。 そこで思いました。 海外に出ている日本人は同じように困っているに違いない。それなら今の会社だけでなく、たくさんの会社をサポートできるかもしれない。 このインドに放り込まれた後輩をサポートしたことがきっかけで、自分の人生設計を見直した結果、上場企業の正社員という安定した地位を捨て、2015年に突然フィリピンに移住し、海外コンサルタントとして働き始めました。給料が日本にいた時の3分の1近くになって嫁に怒られ、嫁ブロックにあいながらも何とか凌いでいます。 私の予想通り、海外に出た日本人の駐在員は困っていました。 そこで海外コンサルタントの出番です。 日本の常識は海外ではなかなか通じません。 とは言っても、日本のやり方でビジネスを進めていく必要がある場面もたくさんあります。 だからこそ海外コンサルタントは必要なのですが、少子化のせいなのか、若者の海外離れのせいなのか、海外コンサルタントは圧倒的に足りません。 あなたのサポートを待っている企業が必ずあるはずです。 本ブログを通じて、少しでも海外コンサルタントに興味を持ってもらい、海外コンサルタントの世界に参加してくれる仲間が増えてくれれば、駐在している国はもちろん、日本も元気を取り戻してくれることと確信しています。 ぜひ仲間になりましょう!