この記事にたどり着いた方は本気でUSCPAを目指している方でしょう。しかし、今まさにUSCPAを諦めかけているのではないでしょうか。予備校の「USCPAは簡単だ」という宣伝文句に乗せられ一度は始めてみたものの、想像以上にUSCPAが難しすぎて心が折れそうになっている。そんなあなたに最後のアドバイス。あと一回だけ頑張ってみませんか。
USCPA合格に必要な前提を確認【大義名分・目標・合格後の想像の3点セット】
この記事にたどり着いた方は既に多くの努力をされてきた方でしょう。
長いUSCPA受験生活を最後まで乗り切るにはどうしても必要なことがあります。
それが、こちらです。
目標
合格後の想像
これらについての正解はありません。
あなた自身がもう一度自分の胸に手を置いて自分自身に聞いてみてください。
ここで改めて再確認し、再度エンジンをかけていきましょう。
【大義名分】あなたはなぜUSCPAを受験するのか?
あなたがUSCPAを目指すことになった大義名分を確認してください。
USCPAに合格したあとに、最終的にどうしたいのか、どうなりたいのかという自分の理想像があったはずです。
自分がUSCPAになったらこんな仕事をして世の中のために頑張りたいなど。
公共性が高ければ高いほど強い動機になります。社会への責任を感じることができるようになれば勉強しないわけにはいかないはず。
ただし大義名分はなくてもOKです。
USCPAなんて所詮資格でしかないですから。
冷めた見方をすれば資格を取ったところでそれだけでいきなりお金持ちになれるわけではないし、いきなり何かを成し遂げられるわけでもない。
ただ、大義名分を持っていた方がより勉強に身が入るというか、勉強する正当な理由ができるので、勉強が進まない時でも頑張れたりするものです。
【目標】あなた自身の目標も大事なこと
大義名分も大事ですが、やはりあなた個人の目標もとても強い動機になります。
世俗的かもしれませんが、以下のようなことです。
広い家に住みたい
タワマンに住みたい
分厚いステーキを食べたい
モテたい
社会的な大義名分とともに自身の個人的な欲求を満たす目標もとても強い動機になります。
最初から社会的な目標を持った経営者がいないのと同じです。
自分の欲求が満たされると必ず飽きてくるので、どうしても目線が上がって社会貢献みたいな発想になるんです。
それは時間が余ってお金が余って暇を持て余すから。
だから世俗的な目標を掲げることは最終的に大義名分を叶えるために向かうはずなので、どんどん求めたらいいと思います。
それを楽しみに勉強がはかどるならこんな手を使わない手はありません。
【合格後の想像】合格後にあなたはなにをしている?
USCPAの勉強に気合いを入れるためには、やっぱり合格後の自分を想像してみるのが、やる気アップ方法としては最高です。
私の場合はこんな感じです。
その道で食べていけるようになりたかった。
海外で働いてみたかった。
こんな合格後の自分を想像しているとワクワクして早く合格したくなったのです。
単純な想像ですが馬鹿にできないですね。
毎日の勉強は嫌になります。
たまには遊びたくもなります。
しかし、そこで上述のようなことを思い返してそういう毎日の積み上げが合格をたぐり寄せます。
転職サイトを除いてニヤニヤするのもありですね。USCPA合格後にどんな転職先があるのか見てるだけでも結構楽しいものでした。
【再点検】USCPAへの向き合い方を見直す
最初は初心に帰る大切をを力説させて頂きました。
やはりUSCPAの勉強に詰まった時は「なぜUSCPAを受験することにしたのか」という原点に帰って反省するのが一番です。
そこで改めてUSCPAを目指す心づもりというか覚悟ができることでしょう。
次に取り組んでほしいことは、USCPA試験への向き合い方です。
USCPAの勉強はしているのに合格する気がしない。
そんな方は以下の内容を点検してください。
インプットの質を上げて、アウトプットの量を上げる
本番の試験での戦略を決めておく
順番に解説します。
USCPAはアメリカの試験であることを肝に銘じる。
これは結構忘れがちです。
USCPAはアメリカの試験です。
日本の試験とは考え方が違うことを理解してください。
簡単に言うと、USCPAに求められる基礎能力があることを証明できれば合格です。
これは試験制度が変わっても、受験生の質が変わるわけではないので試験の顔=出題のされ方が変わるだけなのです。
本質をとらえていれば必ず合格できます。
小手先ではなく本質の勉強を追求してください。
インプットの量を下げて頻度を増やしてみる。アプトプットは大幅に増やしてみる。
以下の感触がある方は特にこの方法がオススメです。
それどころか毎回新しい問題に出くわす。
練習していない問題が出る。
こういった感想を持つ方は、学習項目の本質を捉えられていない可能性が高いです。
USCPAはアメリカの試験であり、公認会計士の登竜門です。
ということは、公認会計士として知っておいてほしい内容がテストに出題されるのです。
中でも「公認会計士として知っておいてもらわないと話にならない」という問題は正解しなければ不合格まっしぐらになります。
そういった問題の論点というのはUSCPAを勉強したことがある方なら誰でも知っているテーマです。
つまり、基礎的な項目ということです。
ところがこれを試験問題を通すことによって、その基礎的であることが見えづらくなってしまうのです。
しかし、論点は基礎的なので、それが基礎的であることを見破れないと基礎的なことも分かっていないという判断が下されてしまうのです。
こういった方には量より質を心がけた学習がオススメです。
それはつまり、決してインプットの量は増やさず、インプットの頻度を増やすのです。
そしてアウトプットの頻度はもっと増やす。
これで基礎的な「試験で絶対に正解しなければならない論点」はカバーされるはず。
繰り返しやっていけば、試験問題に騙されず、論点が見えるようになるでしょう。
本番の試験での臨み方を変える
どれだけ勉強しても100%自信を持って本番の試験を迎えられる人は少ないでしょう。
そこで、試験本番はある意味”機械的に”淡々とこなしていく方が賢明です。
つまり、予め戦略を決めておくということです。
例えば下記です。
1問目から飛びつかない。
全問完璧に解こうとしない。
できた問題数ではなく、標準的なレベルの問題が正解できれば”不合格にはならない”と割り切る。
日本のテストとは違うということを再認識しておく。
長文には手を付けない。
短い文章の問題から終わらせていく。
知ってる問題から取り掛かる。
上述のように本番での戦略を予め決めておくことで精神的に落ち着けます。
上述に当てはまらない問題は全てサービス問題だから落としても合格できるけど折角だからやっておくか、くらいの気持ちで臨んだ方が意外と簡単に答えが出せたりするものです。
これまでのインプット&アウトプット学習で試験に出題される論点はカバーできているはずですから、問題を読んでどの論点か検討もつかない問題はダミー問題と思って割り切りましょう。
今まで学習していない論点なら時間をかけたところで正解できる可能性はかなり低いので本番では諦める方が得策です。
適当に好きな数字に印をつけて、知っている論点の問題にじっくり取り組んだ方が確実に合格率は上がります。
【私の体験談】10年がかりでUSCPAを取得できた私が今考えること
偉そうに色々とアドバイスを書かせてもらいましたが、私はまったく自慢できるような出来のよい受験生ではありませんでした。
どちらかというと出来の悪い受験生でした。
上述に記載した内容のすべて逆をやっていた受験生で、そのせいでUSCPPAになるのに10年もかかってしまいました。
上場企業の経理部で働いていたからという言い訳もしたいところですが、毎日残業続きで仕事が忙しく、決算の時には土日も仕事という過酷な労働環境の中でUSCPAの勉強を継続するのは本当に大変なことでした。
しかしそれでもなんとか合格までたどり着けたのは、専門家になりたい、海外で働きたい、といった自分の目標はどうしても諦めきれなかったからです。
そんな諦めの悪い自分がようやくUSCPAになることができ、その後は自分の目標を叶えるべく、会計税務の専門家集団であるコンサルティング会社に転職し、かつ海外子会社に勤務できたことは常に目標達成を諦めなかったからだと思います。
今では約40名の従業員を抱える海外子会社を預かるまでになりました。
会社経営自体はなかなか大変なことが多く、悩みは尽きませんが、それもこれもUSCPAに合格できたからこそできた道ですし、USCPAに合格していなかったら決して存在しえなかった選択肢でもあります。
USCPAはたかが資格です。
USCPAを取得したからといっていきなり給料が10倍になるわけじゃないし、いきなり仕事ができるようになるわけでもありません。
しかし、USCPAを取得したことで、USCPAを取得していなかったら決して巡り合えなかった選択肢に巡り合えたことは紛れもない事実です。
折角USCPAを目指すことを決意された方は、ぜひ初心を忘れず、自分の理想的な未来に向かって頑張ってほしいと心から思います。
きっと自分が想像もしていなかった選択肢に出会えることでしょう。
【まとめ】諦めず、正しい方向に正しい方法で日々努力!これで合格できる!
USCPPAは簡単だという人がいます。
確かにある人から見ればそうでしょう。
なにせ標準的な問題を正解できれば合格できる試験ですから。
しかし、それでも合格できず、USCPAを諦めていく方が後を絶ちません。
勉強していない人は置いといて、せっかく勉強しているのに合格できない人はとてももったいないです。
私は劣等生でしたが、なんとか合格にたどり着けたのは勉強方法を変えたからです。
正しい方向に、正しい方法で日々努力すれば、必ず合格できます。
10年かかって合格できた私が言うのだから間違いないです。
夜明け前が一番暗いのです。
あともう一度だけ、チャレンジしてみませんか?