銀行口座残高=幸せの大きさ?
お金を増やしたくて仕事を頑張ってきた。
実際にお金は増えた。
増えたお金で買いたいと思ったものは片っ端から買った。
今は欲しいものはなくなった。
正確に言うと、昔は欲しいなと思っていたものでも興味がなくなった。
例えば、時計、家、車。
時計は携帯で十分。時間が分かればそれでいい。
家は賃貸で十分。飽きたらすぐに移動できる。広い家はいらない。広いスペースは倉庫になるだけ。掃除が大変になるだけ。どうせベッドか机にしかいない。
車はタクシーで十分。毎日乗るわけじゃない。必要なタイミングで借りればいい。
そんな考えに行きついた結果、買いたいものがなくなった。
それに伴いお金に興味がなくなった。
銀行口座の残高の数字が増えてもなにも感じなくなった。
「あ、増えた」それだけ。100万円入金されてもだからなに?って感じ。
でも不思議。
自分で商品開発して自分で売り出して実際に売れたときの感動は何事にも代えがたい。
試しに有名どころのいくつかのスキル売買サイトにとりあえず登録。
ココナラは使いやすそうだったので準備にそれなりに時間を使った気がする。
しばらくなにも起きなかったが、1年後くらいに問い合わせが来た。
ただの問い合わせだが結構嬉しい。世の中に自分を知ってもらえた感覚。
そこからもっと話を聞いてみたいと言ってもらうことができ、初めて売れた。
それは2,000円だった。
それは誰にも頼らず、全部自分で作った売上だ。会社からもらった100万円より、自力で稼いだ2,000円の方が幸せを感じる。お金って不思議。
資本主義のルールの中に住んでいる自分にはお金は必要。
でもお金があればそれだけで幸せというわけでもないことが身をもって分かってきた気がする。お金の存在そのものには特段意味はないんだろうな。やはりお金はただの紙切れとコインには違いないようだ。
心の中の師匠である平井さんがいいことを言っていた。
幸せは心の変化率。
人間は心が動いた量に比例して幸せを感じるらしい。幸せは銀行口座に入っているお金の残高とは無関係のようだ。
確かに100万円と2,000円をそれぞれ受け取った時の感情を説明するにはピッタリだな。
師匠がNoteを始めた。心の支えに。
銀行口座の残高に一喜一憂するのではなく、幸せの変化率に着目して生きてみるとなんだか楽しそう。しばらくそれで”実験”してみることにする。