英会話スクールを利用する最大のメリットは、強制的に発信する場に自分を押し込めること。
どれくらい(期間と強度)押し込むかは緊急度によって決めればいい。
ただ、趣味で通うことでもない限り、その期間を長くする意味はない。
時は金なり。
できるだけ短期間である程度のレベルまで引き上げた方がその後の人生が変わる。
短期間に効率よくある一定のレベルの世界まで英語力を引き上げてくれるのが英会話スクールの最大のメリットだろう。
【結論】アウトプットを練習できないならスクールの価値はない
英会話スクールの最大のメリットは、「強制的に発信する機会に浸かれること」にある。
逆に言えば、強制的に発信する機会がないなら、その英会話スクールには価値がないと言ってもいいだろう。
英会話スクールと言いながら、先生と生徒という立ち位置で、先生が一方的に生徒に語り続けるような「講義形式」の英会話スクールもあるかもしれない。
その授業自体に意味がないとまでは言わないが、英語が話せるようになりたい、英語で発信できるようになりたい、といった目的の場合には残念ながら全く寄与してくれないだろう。
英会話スクールに通う理由は、強制的に発信する機会を提供されることに加えて、間違える練習、もっと言うと、恥ずかしい思いをする練習、などを行うことができる貴重な機会でもあるのだ。
つまり、「こういう表現だと通じない」とか「こういう発音だと理解してくれない」という疑似的な失敗体験を積むことに価値がある。
この貴重な体験を積める回数が多ければ多いほど、英会話スクールとしての価値が出る。
【理由】海外転勤者にはアウトプット力が最優先課題である
英会話スクールの価値が「強制的な発信の機会の提供と失敗経験の積上」だとするのには、理由がある。
海外転勤者は、自分から発信することができなければ、駐在員としての価値を失うからだ。
海外転勤者というのは、その会社のエース級の社員が会社の威信をかけて現地に送り込まれるものであり、送り先ではマネジメント機能を果たすことを期待されている。
マネジメントの機能を果たすということは、基本的には手や足よりも頭と口を動かすのが役割であり、それによって何十人、会社によっては何百人、何千人という従業員を動かして会社を運営することを使命とされているのだ。
駐在員の指示一つでそれらの多くの従業員が動くのだから、駐在員が発信する内容というのはとても重要なのである。
逆に言えば、駐在員がきちんと指示を出せなければ仕事はおろか、会社の存続すら危うくなるかもしれない事態に陥りかねない。
駐在員というのはそれほど重要な位置を占める立場なのである。
このために、自ら発信できる能力=アウトプット力というのは、駐在員には必須の能力であることを強調したい。
スクールに通うならゴールを明確に設定すること
これも結構大事。
英会話スクールはちまたにいくらでもあふれている。
近くの大学に通っている外国人留学生をアルバイトで採用してみたり、ビジネスマン上がりのプロを採用してみたり様々な種類の英会話スクールを目にする。
一言で英会話スクールと言ってもそれぞれ特徴がある。
趣味程度で通いたいだけの人、時間潰しに通う人、友達探しで通う人、色々な人がいる。
それはそれで結構なことだし、それが楽しいのであればそれでいいと思う。
しかし、ここでは海外転勤者に絞って話を展開したい。
海外転勤者は、必要な英語力が決まっている。
最低ラインこのくらいの英語力は必要、というものだ。
私の持論では、海外転勤者に必要な英語力は、「自分の言いたいことを、自分の言葉で、相手が理解できて行動を移して自分の希望通りの結果が出るまで、伝えきれる発信力」である。
これが駐在員に求められる最低ラインの英語力である。
もしこれから海外転勤して駐在員になる人は、英会話スクールへ通う目的をここに置いてほしい。
逆に言えば、このラインに到達している人は英会話スクールに通う必要はない。
また、このラインに達したらその学校は卒業してよいということでもある。
というのも、英語に限らず語学というのは一生勉強だからである。
語学の勉強というのは終わりがない。
通訳者、翻訳者という英語のプロですら毎日勉強しており、自分は英語ができないと悩んでいる。
語学のプロがそういった悩みを抱えているのだから、普通のビジネスマンが「私は英語が完璧です!」なんて言えたもんじゃない。
言っている人がいたらそれは嘘である。
言語というものは生き物だ。
毎日少しずつ進化したり、退化したり、なくなったりもしているのだ。
「ここまで勉強したら完璧!」というものではないのだ。
辞書を全部暗記できたとしても、である。
言語学習というものは、必ず自分自身におけるゴール=目的を設定して、それに見合った、それを達成できるゴールを描けるスクールを選び、そのスクールで入学時に決めたゴールを達成できたならそのスクールを卒業するべきなのだ。
まあ学校のために継続して通ってもいいが、予め決めたゴールを達成した以上、基本的にそれ以上通う必要はない。
だって、英語のプロになるわけではないから。
あくまで自分が必要なレベルまで達していればそれで十分ではないか。
それ以上はもう趣味の世界である。
それだったら、もっと別のことに時間を使った方がよっぽどいいと思う。
時間は有限である。
入学基準を決めたら、卒業基準も最初に決めておく。
そして、その基準に達したら辞める。辞め時を決めておくこともまた大事なことである。
短く済むなら短い方がいい
英会話スクールにダラダラ通っている人がいる。
英会話スクールに通うことが目的ならそれでもよい。
しかし、海外転勤する人にはこれはオススメしない。
時間は有限だ。
同様の効果が出るなら投資する期間は短い方がいいに決まっている。
ここにこそ英会話スクールに通うメリットがあるというものである。
つまり、時間をお金で買うということだ。
特に、会社から海外転勤の辞令を受け、数ヶ月後にはある一定程度の英語力がないと海外転勤後に生存することすらままならないケースの場合、できるだけ短期間でかつ効率的に海外転勤者が必要なレベルの英語力まで引き上げなければならない。
こういうケースにおいては、独学で学習を行うことは非効率とさえ思う。
独学で1年かかることを、一定の投資を行うことでそれが3ヶ月に短縮できるのであれば、ぜひお金でこの時間を買った方がその後のメリットが大きい。
社会人は暇ではない。
お金で時間を買えるならそうするべきと思う。
だからこそ短く済ませることに集中するべきだ。
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まとめ:スクールのメリットを理解して、目標を明確にした上で最大投資効率を狙っていきましょう!
今回は少し厳しめだったかもしれない。
しかし、海外転勤する人は海外に行ってしまったらもう引き返せないのだ。
私はこれまで日系企業の経営者のサポートを行う中で、何人もの日本人駐在員をみてきた。
中には英語に自信が持てないがために生活がうまくいかず、あえなく途中で帰任してしまう人もいた。
折角海外転勤したのに、途中で切り上げてしまうことは何よりも悲しかった。
一緒に現地で切磋琢磨した日本の同胞である。
海外生活は大変だ。だからこそ入念な準備が必要だ。
英語力は誰でも一定程度までは必ず伸ばせるものだ。
しかもお金を掛ければ短時間で達成できる可能性もある。
お金で時間を買えるなら絶対投資すべきである。
リスクはゼロだ。
見返りの率は人それぞれだとは思うが、リターンがマイナスになることはない。
これから海外転勤される人は、せめて必要な英語力だけでも身に付けて渡航してほしい。
応援しています!!駐在員頑張れ!
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【英語力不足での悲劇】初めての海外転勤!もうこれ以上同胞を失いたくない。そんな思いからブログを書いています。