USCPAのフィリピンライフ
海外転勤に必要な英語力

【これって英語!?】実はこんな英語で十分通じる!私の体験談を暴露します(先輩ごめんなさい!)

この記事にたどりついた方は初めて海外転勤を会社から命じられ、とても不安に思っている方かと思います。海外転勤においては言語能力はあまり重視されない傾向があり、特に英語について不安に思われる方もいるでしょう。

海外転勤を機に英語を勉強したい!そういう方はぜひ今すぐ始めてください。海外転勤日まで数ヶ月しかなかったとしても何もしないで不安のままでいるよりは少しでも不安を解消しておくことを勧めします。というのも、海外転勤における不安は英語だけではないからです。英語力不足による不安は解決で解決できますからぜひ解決しましょう!

では、どこまで英語力が上がればいいのか?

そのような方向けに「実際の仕事の現場ではこのようなレベルでOKです!」という具体例を紹介したいと思います。これは私が日本の会社で経理部で働いていた時、内部監査プロジェクトで初めてマレーシアに海外出張に行った際に見聞きした実話です。

これを読んだあなたはきっと「あー、このレベルを目指せば仕事ができるようになるんだな!」って少し自信が付くと思います。ぜひその自信を持って海外転勤に臨んで頂けることを願っています。

英語の勉強方法は下記を参考にしてください。

【初めての海外転勤で不安!】海外赴任までに身に付けるべき英語力を解説【転勤辞令発布~転勤当日まで】

私は2015年からフィリピンに駐在しており、同じように英語で苦労してきました。私のプロフィールについては下記を参考にしてください。

USCPAとして突然退職し、フィリピンへ移住した理由

こんな英語でいいの!?現実のビジネス英語はかっこいいものではありません

私が東京で働いていた頃、その会社は海外に子会社がたくさんありました。私は経理部で働いていたのですが、英語が多少得意だったこともあるのと、時代が良かったために入社3年目で初めて海外出張に行かせてもらえることになりました。経理部や人事部を含めた内部監査プロジェクトがあり、そのメンバーに選んでもらったのです。当時私は経理部の決算チームにおり、海外子会社の現地担当者とやり取りすることが頻繁にありましたので日常的に英語は使っていました。出張先はマレーシアの子会社で、従業員数百人規模の大きな工場でした。そこの社長さんは大手電機メーカー出身で、たたき上げの責任者と聞いていたものだから当時の私はきっと英語はペラペラでかっこよく仕事してるんだろうなーなんて勝手に想像を膨らませていました。

現地に到着してドキドキしながら工場内に入って社長さんと対面。名刺交換をして軽く雑談しました。その後、会議室に通されしばらく会議をしていると現地の社員が社長さんももとに相談にきたようでした。すると突然、下記の会話が・・・。

社長さん:「you が do this って I tell だろーがあ!!」
現地社員:「yes sir!」

本当にこんな感じでした。私は頭の中が???になりました。
なんじゃこりゃ!?完全に日本語じゃん。でも通じている・・・すげー、相手が(驚)

これが私の初めての海外出張の実体験です。

私が頭の中で想像していた英語ペラペラでかっこよく指示を出している日本人駐在員はそこにはいませんでした・・・。実はその工場には日本人は社長さんだけでなく、購買部の人など複数人いらっしゃいました。しかし、英語をペラペラ話す人は誰もいませんでした。でも皆さん各部門のトップ(責任者)として堂々と仕事をされていました。購買部の日本人の方は高品質で低価格の材料を買ってくるスペシャリストらしく、材料調達においては右に出る者はいないということでした。

これが生の実際の現場での英語です。今ブログを書いていても当時を思い出して笑ってしまいそうですが、当時の現場では社長さんも現地社員の方もお互い真剣でした。社長さんの英語でも十分相手に通じているっていうことです。相手もそれで社長さんが言っていること、伝えようとしていることが分かったのだからコミュニケーションとしては問題ないですよね?

この会話の一幕を読んで頂ければ、少しは自信を持てるようになりそうではないですか?もしかしたら読者の方はかっこよく話さなきゃとか、文法を間違えないようにしないととか、色々考えてしまっていませんか?もちろんかっこよく、間違えずに話せるならその方がいいです。しかし、それを気にするあまり、言いたいことがすっと出てこないようでは本末転倒です。はっきり言ってあなたの英語力なんて現地の人は気にしていません。それよりちゃんと話を聞いて、ちゃんと指示してくれればそれでいいと思っています。

私の別の記事でも言っているように、とにかく「アウトプット力」が大事なんです。上述に紹介した会話で知らない英単語はありますか?少し英語を勉強した方なら自分の手持ちの単語や文法だけで十分会話できます(上述に紹介した英語の文法は間違っていますのでご留意ください。でもちゃんと通じていました。皆さんはできればマネしないで下さいね)。

アウトプットの重要性については下記の記事を参考にしてください。

【英語力不足での悲劇】初めての海外転勤!もうこれ以上同胞を失いたくない。そんな思いからブログを書いています。

英語が下手?下手で結構!通訳を利用してはならない

最初に衝撃的な会話をご紹介しましたが、勘の良い方であればお気づきかと思いますが、社長さん自身は海外赴任当初、英語は大の苦手で、まったくできなかったそうです。社長さんはもともと機械の設計をやっていた方でひたすら設計図を書いていたようです。ですから社長業はおろか営業などもやっていなかったそうです。それが急に海外転勤になり、しかも社長業をやることになり、だいぶ苦労されたようでした。英語なんて全然できなかったので、最初の頃は通訳を雇っていたそうです。その理由は「英語を話すのが嫌だったから」だそうです。そりゃそうですよね、英語が大の苦手でしかも仕事の指示などを行うのであれば英語を使うのは嫌ですよね。間違えたりしたら恥ずかしいし。でもそのうち通訳を雇うことを辞めたそうです。通訳を利用しないで、下手だったとしても、文法が滅茶苦茶だったとしても自分の英語で発信することに決めたそうです。英語なんて大の苦手な社長さんが通訳を利用するのを自ら辞めたというのは衝撃的ですよね。その理由を社長さんは話してくれました。

通訳を介すると話がねじ曲がって伝わる。もしくはきちんと言いたいことが伝わっていない気がした

これが通訳を利用するのをやめた理由だそうです。

そう、通訳は通訳の機能でしかないんです。通訳は社長さんではありませんし、現地の従業員の代わりでもありません。社長さんだって人間です。直接社員に熱い思いを言いたいこともある。現地の社員だって社長さんに直接ぶつけてみたいこともある。それが100%伝わらないとしても、分かってもらえないとしても、それでもこの「直接ぶつける」という行為がお互いの満足度みたいなものにつながっているような気がしました。それからというもの、社長さんは自分の中学で勉強した英単語をフル活用して社員に直接指示をするようになったそうです。その結果、社内でのコミュニケーションが良くなったと聞きます。相変わらず最初に紹介した会話で使用している単語や文法レベルですが、それでも仕事はうまくいっているということです。言葉のプロである通訳を介してうまくいかなかったのに、正直下手というレベル(社長さんごめんなさい!!)の英語だったとしても、社員と直接話すという行為によって会社はちゃんと回るのです。

この海外出張は私にとって衝撃的な海外デビューとなりました。

現実の仕事現場での英語力は思っているよりも泥臭いものなんだ、そう思ったら少しは肩の荷が下りるのではないでしょうか。あとはあなた自身が覚悟を決めて現地社員に下手な英語でもいいからとにかく発信しようと決意し、声を出してみることだけです。このハードルが乗り越えられれば自分の英語力なんて気にならなくなります。英語は下手だけど現地社員に愛され、頼られ、気軽に話しかけてくれる日本人駐在員の方がよっぽど素敵ではないでしょうか。日本人はこの「下手でもいいから発信する」というマインドセットが出来ていない人が本当に多いと思います。

そのために、海外転勤を不安なく迎えるためにこのマインドセットだけは持っておいてください。これは自分自身で変えようとするのは結構難しいです。短期間でも他人の力を借りて一気に変えてしまいましょう!お勧めサービスはこちらの記事を参考にしてください。

【初めての海外赴任者必見!】英語力上達!キーワード別サービス比較表

【毎回悩む必要なし!】自分の言い方・フレーズを決めておこう。そのためのインプットは必要

下手でもいいから自ら発信していく「アウトプット力」と、ある意味下手でもいいんだと割り切る「マインドセット」によって海外転勤における英語力不足の不安は解消します。

私個人的には手持ちの単語や文法を駆使してアウトプット力を磨いていくことが大事だという信念を持っていますが、自分で組み立てることが難しい、苦手だという方もいるでしょう。そういう方はあえて先に定型のインプットをしておく、というのも有効です。ある程度のインプットをしておいて、あとはそのインプットを自分なりにアレンジして使いこなしていってもいいと思います。というかある程度使っていけば、自然に使いこなして組み合わせを変えてみたり、単語を入れ替えてみたり色々応用できるようになります。

この場合、予め場面ごとに発信するフレーズを固定してしまうことがポイントです。考える前に口から出てしまっていることを目指します。
多くの場合、英語で困るシーンというのは決まっています

例えば、

「相手に原因があるパターン」
・相手の会話のスピードが速くて聞き取れない
・相手の会話のスピードが途中から急に速くなって話についていけなくなった
・相手の声が小さすぎて聞こえない
・言っている内容がさっぱり分からない/何言っているか分からない
・会話中の単語の意味が分からない

「自分に原因があるパターン」
・言いたいことをどうやって表現していいか分からない
・相手に同意を求めたい
・相手がどう思っているか聞いてみたい
・相手に報告してほしい/説明してほしい

まずはこのくらいの状況を想定して、それに対処するためのフレーズを暗記してしまいましょう。この暗記という作業を「インプット」と呼びます。そしてこの暗記した文章をひたすら口に出します。これを「アウトプット」と呼んでいます。これはメモなどを見ないで行いますから、自宅から駅までの歩いている途中でもトイレの中でもどこでもできますね。このアウトプットする回数が多ければ多いほど段々脊髄にしみこんでいきます。熱いお湯に手を付けてしまった時に考える前にすでに手がお湯から離れていますよね?あれと同じ状態を目指してください。考える前に口から発信されるまで繰り返しましょう。

インプット後はアウトプット重視で学習するのが正解!

前出のように、現場で想定できる困りごとのシーン別に、それぞれ自分が言いやすい、使いやすそうなフレーズをストック出来たらあとはひたすら口に出して骨に沁み込ませるのです。頭で考えてから言葉が出てくるレベルでは現場では全く通用しないでしょう。あくまで考えなくても先に口から発信されている状態になるまで徹底的に反復練習します。アウトプットの練習はどこでもできます。

例えば、

・朝起きて着替えを行っている間
・トイレに行っている間
・家から駅まで歩いている間
・昼食を食べて席に戻るまでの間
・寝る前

これ以外にも様々な場面で練習できます。ポイントは必ず声に出すことです。頭の中で反復してもダメです。ちゃんと声を出しましょう。外を歩いている最中に声を出して歩いていたら周りから変な目で見られるかもしれませんがそんなことに構っている余裕はありません。あなたはこれから海外という未知の世界に働きに行くのです。とにかくここはこれから楽しい海外生活を送れるよう割り切っていきましょう。

このように自分自身で空き時間を利用して練習することはぜひやってもらいたいのですが、私は「他人からの評価をもらうこと」を強くオススメします。自主練はそれはそれでとても有意義なことですが、人間というのは自分の成長を感じないと自信が付きません。そして自分の成長は他人に認められて初めて感じられるのです。ですから積極的に成長を肌で感じるためにぜひ他人からの評価をもらうようにしてください。短期間でも効果を上げてくれるサービスが世の中にはありますからぜひこちらからご自身のライフスタイルに合わせて申し込んでみてください。短期間のうちにグッと成長し自信が付くようになります。

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大事なのは本業。そして最後は気合。相手は人間です!

今回の記事を読んで頂けたら、「あ、これなら自分でもできるかも」と思って頂けたら嬉しいです。そうです、あなたにも十分できるのです。会社は仕事ができない人には海外転勤の辞令は絶対出しません。それは海外に行ったら自ら仕事を作り出し、自ら現場のマネージャーとして指揮を執り、自らトラブルを解決していくようなマルチタスクが必ず求められるからです。海外転勤の辞令を受けたあなたは会社からそれがこなせる人材であると見込まれているんです。だからもっと自信を持ってください。大丈夫です、まだ時間はあります。海外転勤後に後悔しないためにも今できることを今からやって自信を持って海外転勤日を迎えてください。

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ABOUT ME
ようちゃん
こんにちは! 本ブログの運営をしているようちゃんです。 学生時代は部活(水泳部)とバイトに明け暮れ、勉強はほったらかし。大学4年生の時に就活しながら1年生と授業を受ける講義もあり、リクルートスーツを身にまとったおっさんは新入生に白い目で見られながらもなんとか卒業にこぎつけた。 英語が好きだったこともあり、将来はなんとなく海外で働いてみたいなあとぼんやり思っていました。 そこで、大手総合商社を中心に、海外駐在できたり、世界を飛び回れる仕事をやらせてもらえそうな会社を選んではひたすら受けまくりました。 運よく海外に拠点を広げ続けている上場企業の商社に入社できました。 入社前の先輩社員との懇談会で台湾やイギリスなどに駐在経験があった社員から海外駐在時の話を聞くことができ、自分も同じようなキャリアを描けるのかもと社会人人生を楽しみにしていました。 しかし、配属先は経理部に。経理なんてなにをする部署なのかもわかっていませんでした。一体いつになったら海外に行けるのか。そんな不安とともに社会人生がスタートしました。 結局新卒から10年ほど上場企業の正社員として経理部で働きました。その間に紆余曲折がありながらもUSCPA(米国公認会計士)のライセンスを取得。 当時の後輩がインドに赴任したことをきっかけにバックオフィス周りの指導やサポートを行っていました。その後輩は営業経験しかないのに、インド法人を丸ごと任されてしまい、営業以外の仕事をどうしたらいいのか困っていました。私は営業はできませんが、経理を中心とした事務系の仕事はある程度アドバイスできました。当時としては大したサポートにはなっていなかったとは思いますが、それでもとても感謝されました。 そこで思いました。 海外に出ている日本人は同じように困っているに違いない。それなら今の会社だけでなく、たくさんの会社をサポートできるかもしれない。 このインドに放り込まれた後輩をサポートしたことがきっかけで、自分の人生設計を見直した結果、上場企業の正社員という安定した地位を捨て、2015年に突然フィリピンに移住し、海外コンサルタントとして働き始めました。給料が日本にいた時の3分の1近くになって嫁に怒られ、嫁ブロックにあいながらも何とか凌いでいます。 私の予想通り、海外に出た日本人の駐在員は困っていました。 そこで海外コンサルタントの出番です。 日本の常識は海外ではなかなか通じません。 とは言っても、日本のやり方でビジネスを進めていく必要がある場面もたくさんあります。 だからこそ海外コンサルタントは必要なのですが、少子化のせいなのか、若者の海外離れのせいなのか、海外コンサルタントは圧倒的に足りません。 あなたのサポートを待っている企業が必ずあるはずです。 本ブログを通じて、少しでも海外コンサルタントに興味を持ってもらい、海外コンサルタントの世界に参加してくれる仲間が増えてくれれば、駐在している国はもちろん、日本も元気を取り戻してくれることと確信しています。 ぜひ仲間になりましょう!