USCPAとは米国公認会計士のことです。
日本が人口減少で苦しんでいる中、グローバル化の時代に突入していかに生き延びていくかを真剣に考えている方も多いと思います。
そんな日本以外で働くことも視野に入れている方であれば、USCPAはとても価値のある資格であると言えます。
私自身もUSCPAで人生が変わりました。
万人にウケる資格とは言いませんが、少なくともグローバルの時代に海外に飛びだして働いてみたいという方にはぜひ保有しておいて頂きたい資格です。
USCPAも単なる資格ですから、USCPAを取得すれば万事OKというわけにはいきません。
しかし、USCPAを取得することにより多くのメリットを受けられたことは私自身の経験から断言できます。
【結論】USCPAの価値は会計士の枠にとどまらない
USCPAはアメリカの公認会計士の資格です。
公認会計士と聞いてもピンとこない人が多いかもしれませんが、公認会計士は金融市場の番人として世界中の金融市場を守っている大事な存在です。
金融市場というのは企業などが自分たちのビジネス拡大のために資金を調達している場所です。
しかし、お金を出す投資家からすれば、その会社が儲からなければお金なんて出したくありません。
将来的に儲かって、その儲かったお金の一部を分けてもらえると思うから先に投資をするわけなので、要するに将来的にその会社が儲かるかどうかが投資するか、やめておくかの大事な判断材料なのです。
その判断を行うために会社の成績表と言われる財務諸表をその判断材料の一つにするわけです。
しかし問題があります。
この成績表は会社が自分で作った成績表なのです。
さてあなたが投資家だったらどう思いますか。
お金を欲しがっている人が自分で作った自分の成績表を正しいと思えるでしょうか。
もちろん多くの会社は真面目に成績表を作っていることでしょう。
しかし会社が作っているとはいえ、人(その会社の従業員)が作っています。
わざとでなくても間違えてしまうこともあるでしょう。
しかし100億円出資したのち、「あ、すみません!間違っていました」と言われても困りますよね。
そうなれば、その会社が作った成績表は誰かにチェックしてほしいと思いますよね?
そう、そのチェックする仕事をしてくれるのが公認会計士なのです。
もちろん隅から隅までチェックすることは時間的に無理です。
しかし、大体合ってますとか大きなミスはなさそうですといった程度は知りたいですよね。
それを実現してくれているのがまさに公認会計士なのです。
100%間違っていません、正確な成績表ですとは言えなくとも、投資を行う上で判断を変えないといけないほどのミスはないと言ってもらえるだけでもだいぶ助かります。
これこそ公認会計士の大事な仕事なのです。
「公認会計士=簿記が分かっている人」くらいにとらえられている感じがなくもないですが、会社の成績表が大体合っているというお墨付きを与えるためには簿記だけ分かっていても無理です。
そもそも最近の財務諸表はコンピュータ(会計システム)を使用して作られています。
ですから会計システムの仕組みも理解していなければなりません。
また、会社の成績表というのは、会社がうまくいっている時はあまり嘘をつく必要はないですが、会社が儲かっていない時にはどうしても儲かっているように見せたい、今はあまり調子が良くないけどこれから儲かります!といったように会社を良く見せたいと思うものです。
そのように会社の成績表というのはその時の経済状況などによっていつも以上に注意深くチェックしなければならない時もあるのです。
そうなると、経済に対する知識も必要となります。
このようにUSCPAを取得するためには多くの分野を勉強する必要があるのです。
これこそUSCPAの価値と思います。
【理由】USCPAはビジネスの基礎を学習しているから
USCPAを取得するためには、簿記を中心とした会計を勉強すればいいわけではありません。
「USCPA=公認会計士=会計=簿記」というイメージが先行するからだと思われます。
ところが、USCPAや公認会計士の資格を勉強したことがある方、もしくは取得しようと思ったことがある方ならお分かりの通り、USCPAでいえばUSCPAを取得するためには4科目に合格する必要があるのです。
会計や簿記はそのうちの一部でしかなく、その他にも税務、ビジネス全般、監査の勉強が必要になるのです。
特にビジネスの科目はその学習範囲が広く膨大で、勉強すればするほど学習範囲が増えていくという暗いトンネルの中に入っているような感覚に陥る科目です。
USCPAになるためにはなぜこれほどまでに多くの勉強をしなければならないかといえば、それだけ金融市場を守るために財務諸表をチェックして意見を述べることは難しいということなのです。
財務諸表が大きく間違っていないかを判断するためには様々な知識が必要になるからです。
このようにUSCPAは幅広い知識を勉強しており、そのためにビジネスの基礎となる内容はほぼカバーしていますから、「USCPAを保有している」というだけで相当なアピールになるわけです。
USCPAは会計を基礎に高いポジションを狙える
USCPがいかに様々な知識を身に付けているのかは少しお分かり頂けたかと思います。
これだけ多くの知識を身に付けているということは、専門的に高度な判断ができる可能性が高いということでもあります。
これによって高いレベルのマネジメント層のポジションに就ける可能性があります。
アメリカでは役員クラスともなれば数字の話が中心になります。
共通言語は数字であると言われることもあります。
細かい実務は事業部長以下のチームでやってくれますから、役員が手を動かすことはありません。
では役員は何をするのか。
それは会社の方向性を決めることが主な仕事になります。
つまり、こっちの方向でビジネスを続けていいのか、もう少し違う方向性に舵を切った方がいいのではないか、もうこの部門は時代に合わないから売却したらどうか、などなど会社の未来に対して大きな意思決定をすることが役員の仕事なのです。
しかし、このような大事な意思決定に際しては感情で決めていくわけにはいきません。
役員レベルの意思決定一つ一つには多くの従業員の生活がかかっているのです。
ですから役員個人の感情はできるだけ排除して、客観的に判断していく必要があります。
その際に用いられるのが会社の財務諸表などの数字なのです。
ですから役員クラスに仲間入りするためにはどうしても財務諸表が読めることが必要になります。
そういう意味ではUSCPAであれば財務諸表はガッツリ勉強していますから問題ないわけです。
このため、アメリカの会社では役員になるためにUSCPAを取得していることを条件にしていたりするそうです。
すくなくとも経理部長クラスではUSCPAは必須ですね。
結局のところ、会社の組織上、上にいけばいくほどUSCPAが活きてくるということなのです。
それであれば、USCPAを取得していることで自分の目指せる選択肢が広がるともなれば早いうちから取り組まない手はありません。
まとめ:USCPAを取得して自分の価値を高めていこう
今回はUSCPAの価値について書いてみました。
会社の役職を上げていけばいくほどUSCPAの重みが感じられ、価値が出てくるでしょう。
ただ、USCPAも単なる資格にすぎません。
資格は持っているだけではもったいないですから、ぜひUSCPAの上にどんどん自分のキャリアを積み上げていってください。
「USCPA+自分の得意分野=高付加価値」になりますので、まずはUSCPAを取得、その後自分の得意分野でガンガン経験を積んでいきましょう!
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