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海外転職/移住

【第二新卒以上の転職は海外もあり】海外移住のススメ[貯金できる理由]

海外移住は万能薬ではありません。サラリーマン全員が経験した方がいいとは言いません。しかし日本で閉塞感を感じているなら海外移住し、海外転職することも選択肢の一つです。確かに楽な道ではありません。それだからこそ多くの学びが得られ、視野が広がります。第二新卒以上の転職は海外も視野に入れてみてください。

若者は日本で働いても自分の成長を感じられない?

日本は少子高齢化で平均年齢が上がっています。日本は社会保険制度が世界一にすばらしく、非常に国民に優しい国です。ところがその社会保険制度がピンチです。なぜならこの仕組みは若い世代が高齢者を支えるというシステムになっているため、高齢者よりも若者が多いという状態を前提にしています。若者が働き、彼らから税金や保険料をもらって、そのお金を高齢者に年金や保険料という形で渡しています。ということは、若者が必死になって働いて稼いだ給料の一部を高齢者に回しているので、若者のために貯金されているわけではないのです。これも今の若者が高齢者になった時に若者のあとに続く世代が、彼らに払うという仕組みで動いているわけですが、あとに続く世代がいない、もしくは少ない場合は高齢者を支えられなくなるという現実があります。

そしてこれは確実に予想できています。どんな未来も確実なことというのはないのですが、この人口減少だけは確実と言えます。

こんな状態では働いても働いても税金や社会保険料で取られていく一方で、手元に残るお金が少なくなっていきます。それに若者の方が高齢者より少ないということは、社会の中でのポジションもほとんど高齢者が占めているため、若者にチャンスが回ってこない、もしくはチャンスが回ってくるのが遅くなってしまい、いざチャンスが回ってきたころにはすでにやる気がない状態になっている、といった現象になっています。

日本は民主主義を採用している国です。国民が国の代表を決めて、その代表のひとたちが話し合って国のルールが作られる仕組みです。つまりは、国民の声の大きさがルールに反映されるということです。であれば今の日本は高齢化社会ですから簡単に言えば若者より高齢者の方が人数が多いということなので、高齢者の声の方が大きいわけです。高齢者は確かにこれまで日本を支えてきてくれた功労者です。これは間違いないことです。そういう人たちの声が大きいなら聞かないわけにいきません。それが民主主義だからです。だから日本は若者に厳しく、高齢者に優しい社会になっています。そういう仕組みの中で動いている社会なのでこれを変えるのは相当大変です。

以前は毎年のように給料が上がり、ボーナスも2回、3回ともらえ、それでも余ってしまうから社員旅行で海外に行ったりするような会社はゴロゴロありました。

今では信じられませんが、これが現実でした。

私の父親は今はもう引退していますが、大卒初任給で大企業に入社しましたが、初任給は月給8万円だったそうです。そこから面白いように毎年爆上げし続けたそうで、仕事が楽しかったようです。

私の前職の会社ではボーナスは年に2回だったけれど、儲かりすぎたので、3回支給したり、時には4回支給したりして、それでもお金が余っちゃうからみんなでグアムに旅行に行く(しかも社員の家族も一緒に!全て会社持ち!)ようなことをやっていました。
私が入社する数年前ですからそれほど遠い昔でもありません。

なぜこんなことができたのか?

それは日本が成長していたからです。モノやサービスが売れば売るほど売れた時代です。そのため会社も大きくなっていき、さらに大きなビジネスに取り組むようになって売上も急拡大しました。

もちろん仕事は大変です。楽ではなかったでしょう。それでも仕事をしていて楽しかっただろうし、毎年のように給料が上がって、それなりに平等に昇進もきちんとされたわけですから日本国全体がそれなりにやる気はあったことでしょう。

ところが今はどうでしょうか。

そんなほんの少し前の出来事ですら遠い昔のような気がしませんか。

今の若者にこんな話をしてもまったく現実味がありませんね。

仕事があるだけありがたい。
給料をもらえるだけでいいや。
そんなにガッツリ働いたところであのオッサンみたいになるだけだ。
毎日テキトーに過ごしていても悪くないや。

そんなネガティブな感情を持って生きている若者が多いのではないかと思います。

これでは自分の成長を感じるどころか、生きるだけで精一杯ですね。

仕事は本来すばらしいものです。自分を成長させることができる一番のツールだと思います。成長すれば今までできなかったことができるようになり、自分がレベルアップする実感を味わえます。まさに登山と一緒です。山を登るのは大変なことです。たまには休憩したり、立ち止まったり、場合によっては一旦下がることもあるでしょう。それでも上り続けた先に頂上があり、頂上に着いたら今まで想像もしていなかった景色が目の前に飛び込んでくるわけです。これは頂上にたどり着いた人しか見ることができない特別な景色です。その景色が今までの苦労をすべて吹き飛ばしてくれると同時に、新しい山に登るエネルギーとなるのです。この景色を一回でも見てしまうと、もうやめられなくなります。あまりにもすばらしいからです。今までの苦労はすべて吹き飛んでいますから再度山に上ることもつらくないのです。このサイクルに入っている人は山を登ることをやめないので(実際は楽しすぎてやめられない)さらなる成功を手にすることでしょう。

今の若者にもこういうポテンシャルはあります。しかし、残念ながらこういうことができるチャンスが少ないのです。だってそのチャンスをもらえるポジションは空いてないんですから。

でもこれはしょうがないです。だってそういう社会に生まれてそういう社会で育ったんですから。環境がそういう大人を増産しているということです。

時代は変わりました。

彼らを責めてもなにも始まりません。なにも解決しません。

しかし、いつの時代も現状に疑問を持つ人は出てくるのです。

このままでいいのかなあ。
将来心配だなあ。
他の道もあるんじゃないだろうか。

そう思う若者も少なからずいると思っています。

でもどうしたらいいか分からない。どうすれば現状を変えられるのか、環境を変えられるのか、方向転換できるのか、そういう若者のために選択肢を提示させて頂ければと思います。

その解決策として海外ってどうなんだろうか。

そう思った方はぜひ行動してもらいたいですね。

海外移住は逃げなのか?[海外移住のメリットデメリット]

海外移住者に対してはまだまだ風当たりが強いのが実感です。

まあ無理もないです。

外務省の発表によれば、日本人のパスポート保有者数はなんと2,700万人しかいません。

日本の総人口を1.2億人とすればそれは23%にしかなりません。

これは一度使ってそのままという旅行者も含めての数字ですから、実際に日常的に使用している日本人はもっと少ないでしょう。

外務省データ

日本人はほとんど海外に目が向いていないということです。

興味がないと言ってもいいでしょう。

約8割の方が海外に縁がない中で、海外を目指そうというだけですでに2割に入るわけですからそれだけで少数派ですね。

8割の人から見れば2割の人は「おかしい」という言い方になっても仕方がないことです。

ところが、日本は日本だけで生きていけるわけではありません。

これは現実です。

まず日本にはエネルギーがありません。一番大事な原油は海外から輸入しています。原油がなければガソリンが作れませんから、原油が輸入できなくなれば車が動かなくなり、配送や輸送ができなくなるのです。冬は灯油を大量に使いますが、これも原油の輸入がストップすれば生産できなくなります。

それに食料も大変な課題です。海外から輸入ができなくなると、牛肉や豚肉、鶏肉を生産できなくなります。国産牛など大量にいるじゃないかと思われるかもしれませんが、動物だって生き物です。食べ物がなければ成長できないし、生きていけません。実は牛や豚、鶏などが食べる飼料も75%は海外からの輸入に頼っています。つまり、輸入をストップさせられたら、国内では25%しか賄えないので、国民全体にお肉を提供することができなくなるのです。

農林水産省のデータ

このような例はたくさんあります。
輸入ができなくなるだけで、車が動かなくなり、お肉が日本から消える。

普通に生活していたらあまり気にしないかもしれませんが、日本は海外とうまく付き合っていくしか生きる道がないのです。

しかも世の中の流れはグローバル社会。

ボーダレス社会などと言われて、一時期騒がれました。EUの誕生は典型例でしょう。

ところがこの流れに待ったをかける動きが出てきましたね。

アメリカのトランプ大統領の誕生です。

America First!といって自国第一主義を掲げたのはあまりにも有名です。

イギリスのボリスジョンソン首相は脱EUを掲げて、EU離脱を決めました。

これらの動きはまさにグローバル社会への警笛です。これほど国同士がもたれ合って生きていかなければならないような相互依存状態になった時、もし、はしごを外されたらそれこそその国は終わってしまいます。

ただそれでもこれだけ開かれてしまった世界を閉じるというのはあまりにも大変です。

それであればこのグローバル社会でなんとか生き残る方法を考えていく方が現実的でしょう。

ビジネスは機械がやっているわけではありません。人間がやっています。つまり、原油を輸入してくれる人がいるから日本でガソリンを作れるし、アメリカから飼料を買う人がいるから日本人はお肉が食べられるわけです。

このように、日本にモノやサービスを持ってきてくれる人がいるから生活が成り立っている事実は忘れられません。そこで頑張っているビジネスマンがいるということです。日本人の消費者が日本で安く買えるように、外国と頑張って交渉している日本人がいるのです。彼らの努力があるから日本は安くモノが手に入るのです。

ここまで読んで頂けた方はきっと「2割」に入る方でしょう。その方々にはぜひ消費する側ではなく、提供する側になってほしいと思います。

そのためにも海外を知らなければ交渉も何もありませんね。

そういう意味では海外移住、海外転職はとても意義あるプロセスです。

自分の肌で海外の商売の仕方、人々の暮らしぶり、その土地の人の考え方などが学べるのですから。百聞は一見に如かずとはよく言ったものですが、まさにその通りです。いくらインターネットの情報を読み漁っていても、実際の肌感覚の情報(体験)に勝るものはありません。

海外移住は、私からすれば「逃げ」というより「挑戦」です。

だって海外の方が何倍も大変ですから。大変な方に行くことを逃げとは言いませんね。

海外移住のメリットデメリット

でももちろん海外で働くこともいいことばかりではありません。

今回は細かくは説明しませんが、私が思いつくメリットデメリットは以下です。

メリット

世界が広がる
自分の価値観が変わる可能性があります。

自分の殻を破れる
現状打破の最後の一撃になるかもしれません。

性格を変えられる
人間は環境によって性格が変わります。

生活を変えられる
現状のスタイルから抜け出せます。

環境を変えられる
人生のリセットボタンとなる可能性も。

日本の良さが分かる
他の国との比較で今の幸せを感じられる部分も出てきます。

貯金できる
国によっては同じ給料でも残るお金は増えます。給料は額面よりも可処分所得で考えよう。

デメリット

最初はストレス
環境が変わるので最初は適応するまで大変です。

言葉が分からない
相手の言っていることが分からないのは結構なストレスです。

ホームシック
日本が良かったと思う瞬間はあります。

ビザが取れないかもしれない
誰でも海外に住めるわけではないです。

家探しが大変
最初は地理間隔がないので事前の情報収集と下見は大切です。

仕事が見つからない
勢いで移住しないようにしましょう。

日本が便利すぎることに気が付く
メリットでもありますが日本が素晴らしい国であることに気が付きます。

治安が悪い
日本の治安と比べたらどこの国も悪いのでしょうがないです。

病気になれない
風邪ひいても保険がないと高額になります。日頃から頑丈な体つくりを。

食事が微妙
日本の食事がおいしすぎるのでどこにいってもご飯が美味しい国はありません。

メリットもデメリットも、その感じ方、捉え方は人それぞれです。デメリットはありますが、事前に準備すれば回避できることもあるし、デメリットをチャンスととらえればデメリットでもなくなるかもしれません。

ただ、一つ言えることは、やはり海外での生活は最初は大変です。東京に住んでいた人が大阪に住み始めると大変なのと同じで、そのストレスはそれ以上となります。

だからこそ若い時に海外で生活してみてほしいのです。

冒頭で言った通り、誰にでもお勧めできるものではありません。向き不向きはあります。でもこれってやってみないとわかんないんです。私自身もそうです。家族は親戚含めてまったく海外に縁はなかったです。英語もしゃべれません。とても海外にフィットする感じではなかったでしょう。家族は反対、友人は飽きれて、同僚もだんまり。だから自分でも、ダメだったらすんなり諦めて日本で静かに暮らそうと思っていました。

若いならダメなら戻ってやり直せるんです。

だから失敗可能です。

でも失敗はないと思います。たとえ海外が自分に合わないと分かっても、それはそれで学びは多いし、その経験が無駄になることはありません。向き不向きを見極めるためにもやってみないとわからないのです。海外に行ったら知らない自分に出会える可能性もあります。周りの環境が自分をリスタートしてくれるのです。

せっかくの自分の人生。第二新卒以降は海外転職にチャレンジしてみよう!でも武器は持って!

とはいえ、日本人の場合、新卒でいきなり海外に出るのは私は否定的です。

それは日本人は日本人を相手に商売することが求められているからです。海外で働くというとなにやら多国籍のチームで、顧客も千差万別というイメージを持つかもしれませんが、それはほんの一部のエリートたちの仕事のみで、普通の日本人が海外で働く場合は、その会社が外資系であれ日系であれ、日本人を相手に商売するために採用されます。

海外で働くから日本人以外の顧客を相手に仕事をするかと思いきやそうじゃないんですね。

日本は特殊な国です。

つまり日本人は特殊な人種で、世界からしたら超マイノリティです。でも市場が大きいので経済的には日本を無視して商売できない現実があります。そこで日本市場向けの商売は日本人に担当させるのです。それが一番効率がいいから。だから海外で働くとしてもカウンターパートとなる人は日本人になります。

そうなると、どうしても日本の作法というか商習慣でビジネスを進めていくことになります。

挨拶とか名刺交換とか・・・。

社会人1年目の人なら誰でも教えてもらうようなビジネスマナー的なものがとても大事になります。これらが欠けていると、どれほど商品やサービスが優れていても商売につながらないのが日本人のマインドです。なぜなら日本での意思決定者はこういったガチガチのビジネスマナーをたたき込まれて日本のサラリーマンとして昇進した日本のサラリーマンの代表みたいな人たちだからです。そういう人たちに嫌われてしまったら進むはずの商談も進まなくなってしまうのです。こういったことを馬鹿にする若者もいますが、これは日本ではとても大事なことです。日本人の商売はロジカルじゃないんです。だから外国人からすると訳が分からない。

だからまずは日本でサラリーマンを経験することをオススメします。

日本の商売のやり方、進め方は肌で知っておいた方があとあと必ず活きてきます。遠回りのように見えるかもしれませんが、長い目で見れば実は近道です。

私もフィリピンに移住する前に約10年ほど日本の会社で日本のサラリーマンを経験しました。当時は残業は当たり前、休日出勤は当たり前、ゴールデンウイークはなし、徹夜も普通、飲み会多数、ゴルフ多数といったまさに昭和の会社の代表みたいな会社で働きました。当時は本当に心身ともにきつかったですが、その経験が今でも活きていることは間違いありません。今では感謝しかありません。とはいえ戻りたいかと言われればそれは別の話ですが。。。

少しの日本のサラリーマン経験を積んだら、いよいよ海外に出て行く時です。

でも海外に出て行く時はもう少し武器を持っていた方がいいです。なぜなら海外はビザの問題が立ちはだかるからです。単純労働はできません。そこでできるだけ仕事のチャンスを広げるために、以下の武器を準備しておきましょう。

自分の戦闘能力を高めてくれる武器

つぶしが効くスキル
公的、有名、費用対効果の高いスキルがオススメです。

詳細は以下のリンクを参考にしてください。
【海外で働く】どうせ目指すなら海外で通用する一生役立つ英語資格を取って国際舞台で活躍しよう!
【海外移住】海外就職するなら英語スキル+つぶしが効く資格を持っていけば不安はなくなる!

少しの英語力

海外ではアウトプットがカギです。

詳細は以下のリンクを参考にしてください。
【アプトプットの重要性】なぜ海外転勤者はアウトプットを重視すべきなのか?

気合い・覚悟

精神論は馬鹿にできません。でも単純に気合いだけ入れるよりも、もっと現実的な方法も取り入れてみてください。私の場合は、細切れの目標を立てて、そこに向けて頑張るという戦略で最初の数か月を乗り越えました。ポイントは目線をできるだけ近くに落としておくということです。

例えば、まずは明日1日だけ頑張ってみよう。それが無事に過ごせたら、あと3日だけ頑張る、その後1週間、2週間、1ヶ月といった具合に、頑張る期間を決めてその期間だけ頑張ってみるようにしました。いきなり5年頑張ると言い聞かせても先が長すぎて現実味がないし、その前に困難が次々と降ってくるので途中で挫折しがちです。それよりもまずは今日、それができたら明日、といった具合に目先のことだけに集中して取り組んでみて、それを繰り返しているうちに5年経った、というのが理想です。

【海外移住に向けて】英語力強化→資格取得→転職先チェックで淡々と準備を!

ここまで読んで頂けたらあとは実行あるのみです。

ステップ1:英語力強化

ステップ2:資格取得

ステップ3:転職先チェック

転職先は実力強化を図っている段階から目星を付けておくことをオススメします。
世の中にはあなたが想像している以上にたくさんの仕事があります。
思いがけない、自分では想像もしていなかった仕事に巡り合うこともあります。

私もそうでした。転職エージェントに話を聞いていなかったら出会えなかった仕事がたくさんありました。

「○○ができたらどういう仕事があるのかな?」という視点を持って視野を広く探すことで、英語や資格取得の励みになります。

年齢は関係ありません。

若いからできない、年を取ったから無理という発想は自己暗示でしかありません。若かろうが年配だろうが「やりたい」「やってみたい」という思いがあればなんとかなるものです。逆にそれがないなら海外移住はやめておいておいた方がいいことも事実です。つらいだけです。

一回しかない人生です。時間も限られています。時間は有効に使いましょう。

応援しています!

資格に興味る方はこちらからどうぞ。
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ABOUT ME
ようちゃん
こんにちは! 本ブログの運営をしているようちゃんです。 学生時代は部活(水泳部)とバイトに明け暮れ、勉強はほったらかし。大学4年生の時に就活しながら1年生と授業を受ける講義もあり、リクルートスーツを身にまとったおっさんは新入生に白い目で見られながらもなんとか卒業にこぎつけた。 英語が好きだったこともあり、将来はなんとなく海外で働いてみたいなあとぼんやり思っていました。 そこで、大手総合商社を中心に、海外駐在できたり、世界を飛び回れる仕事をやらせてもらえそうな会社を選んではひたすら受けまくりました。 運よく海外に拠点を広げ続けている上場企業の商社に入社できました。 入社前の先輩社員との懇談会で台湾やイギリスなどに駐在経験があった社員から海外駐在時の話を聞くことができ、自分も同じようなキャリアを描けるのかもと社会人人生を楽しみにしていました。 しかし、配属先は経理部に。経理なんてなにをする部署なのかもわかっていませんでした。一体いつになったら海外に行けるのか。そんな不安とともに社会人生がスタートしました。 結局新卒から10年ほど上場企業の正社員として経理部で働きました。その間に紆余曲折がありながらもUSCPA(米国公認会計士)のライセンスを取得。 当時の後輩がインドに赴任したことをきっかけにバックオフィス周りの指導やサポートを行っていました。その後輩は営業経験しかないのに、インド法人を丸ごと任されてしまい、営業以外の仕事をどうしたらいいのか困っていました。私は営業はできませんが、経理を中心とした事務系の仕事はある程度アドバイスできました。当時としては大したサポートにはなっていなかったとは思いますが、それでもとても感謝されました。 そこで思いました。 海外に出ている日本人は同じように困っているに違いない。それなら今の会社だけでなく、たくさんの会社をサポートできるかもしれない。 このインドに放り込まれた後輩をサポートしたことがきっかけで、自分の人生設計を見直した結果、上場企業の正社員という安定した地位を捨て、2015年に突然フィリピンに移住し、海外コンサルタントとして働き始めました。給料が日本にいた時の3分の1近くになって嫁に怒られ、嫁ブロックにあいながらも何とか凌いでいます。 私の予想通り、海外に出た日本人の駐在員は困っていました。 そこで海外コンサルタントの出番です。 日本の常識は海外ではなかなか通じません。 とは言っても、日本のやり方でビジネスを進めていく必要がある場面もたくさんあります。 だからこそ海外コンサルタントは必要なのですが、少子化のせいなのか、若者の海外離れのせいなのか、海外コンサルタントは圧倒的に足りません。 あなたのサポートを待っている企業が必ずあるはずです。 本ブログを通じて、少しでも海外コンサルタントに興味を持ってもらい、海外コンサルタントの世界に参加してくれる仲間が増えてくれれば、駐在している国はもちろん、日本も元気を取り戻してくれることと確信しています。 ぜひ仲間になりましょう!