USCPAのフィリピンライフ
海外転職/移住

【海外移住を目指す方へ】ストレスを減らすには他国と比較しないことです

最近は海外移住する方が増えているようです。

私も海外移住した一人ですが海外は日本の環境とは全く違うところが多く、とてもストレスをかかえます。

私は2015年にフィリピンに移住し、USCPA(米国公認会計士)として働いていますが、仕事もストレスだらけです。

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ストレスだらけの海外移住ですが、ストレスを感じるのは理由があります。

それは日本と比較しているからです。

日本との比較をやめると意外と快適に過ごせます。

【結論】海外移住するなら日本と比較するとストレスになります

海外移住してストレスをかかえるのは、日本と比較しているからです。

比較することでストレスが生まれます。

日本ではこうだったのに、なんで海外だとそうならないんだ。

こんな文句や愚痴は山のように出てきます。

期待ギャップってやつです。

それは日本で当然だったことを基準にして海外での生活を考えてしまうからです。

無意識のうちに日本の物差しで海外をはかろうとしているのです。

当たり前ですが、日本は日本、海外は海外です。

比較するとつらくなるだけでまったく問題は解決しません。

比較をやめるだけで相当楽になりますよ。

【理由】日本は便利すぎる!日本の常識は海外の非常識です

これもよく言われることですが、日本の常識で海外は通用しません。

日本の当たり前は海外では当たり前ではありません。

私が感じた海外での不満は、例えばシャワー。

日本であればシャワーからお湯が出るのは当然のことです。

しかも勢いよく出るのが当たり前ですね。

しかし、海外では当たり前ではありません。

シャワーは高級品。

あるだけで感謝しないといけません。

お湯なんて出ません。

お湯が出たら奇跡です。

次にトイレ。

私は日本にいた時はウォシュレット派でした。

ウォシュレットじゃないと用を足せない感じでした。

ウォシュレットがついていないならトイレは我慢するくらいの感覚でした。

ところが海外ではウォシュレットはありません。

たまに超高級ホテルについていることもありますがそれでも相当レアものです。

日本のウォシュレットはすごすぎます。

水の出方からその水圧の調整までしかも温度管理までできるなんて奇跡です。

でも海外にはそんなものありません。

私が済んでいるフィリピンにもありません。

2つ例をあげましたが、こんな例は山ほどあります。

なんだそんなことか、シャワーとトイレくらい我慢すればいいのに。

そんな声が聞こえてきそうですが、2~3日の旅行ならともかく、毎日の生活においてはこのような小さな差異は積み上がるととてもストレスなんです。

でもどうでしょう。

シャワーなんてない。ウォシュレットなんて知らない。

そんな状態だったらそもそもシャワーからお湯が出なかろうが、ウォシュレットがなかろうが気にしないことでしょう。

そういう意味ではフィリピン人はシャワーがなくてもウォシュレットがなくても全く問題なく生活できています。

そりゃそうですよね、そんな存在すら知らないものがなかったところでストレスなんて感じないですから。

私が真似したいのはまさにこの境地です。

そんなものは存在しない。あったらラッキーくらいのマインドです。

これでかなり楽になります。

【実体験】フィリピンで感じるストレス20選

私は2015年からフィリピンに移住しましたが、やはり様々なストレスに出会いましたし、今でも毎日順調に積み上がっております(笑)。

みなさんも海外移住するなら耳にしておいた方が後々の生活で少しは準備できるかもしれません。

フィリピンにおける私が実際に感じている内容ではありますが、東南アジアでは概ね同じだと思いますので参考にしてみてください。

1.歩くと5分の場所は車で30分かかる
2.道がデコボコ、革靴はすぐにダメになる
3.道路に穴があってもふさがない
4.YESがYESではない現実
5.NOと言わないフィリピン人
6.Becauseが来たら要注意
7.話すスピードが速い時は煙に巻くサイン
8.トイレがビシャビシャ(便座も)
9.用を足した後は手を洗うより髪のセットが大事
10.トイレに紙がない(紙はすぐに盗まれる)
11.笑顔で乗り切ろうとする
12.それはオレの仕事じゃない
13.店員10人だけどレジ1つで長蛇の列
14.タクシーはおつりは出ません、出しません
15.チップが少ないと怒る
16.今日は今日、明日は明日
17.給料日に全額引き出し8割その日に消費
18.お金が無くなったら誰かに借りる(返ってきたらラッキー)
19.2階に行くにもエレベーターは10分待つ
20.数百メートル先に行くのに乗り物に乗ろうとする

【意外な事実】人間はすごい!環境に適応しストレスが減っていく

海外移住する際にストレス軽減方法は比較しないこととお伝えしました。

別の言い方をすれば、最初からなかったこととする、と言った感じでしょうか。

古くから言われている言葉で言えば、郷に入っては郷に従え、でしょう。

心理的な手順としてはこんな感じです。

1.比較をやめる
2.あきらめる
3.受け入れてみる
4.慣れてくる
5.普通になる

この順番で考えていけばそのうちストレスが減っていきます。

特に「4.慣れてくる」まで達すると逆にだんだん楽しくなってきます。

人間はすごいです。

最初はつらく、ストレスを感じていたことも、時間が経過するたびにそれに適応していき、ストレスから解放されるようになっているようです。

慣れるステージに達するためには、まずは比較をやめて、あきらめて、受け入れるというマインドが大切です。

これだけで相当海外移住レベルが上がりますよ。

【一時帰国者注意!】あなたはもう日本の常識を忘れている!

プラスのこと、いいことばかり話していてもよくないので、悪い話もします。

海外移住することは大変です。

しかし、海外移住先での生活に順応し、楽しくなってくると実は別の問題が発生します。

それはなんと皮肉なことか、日本の常識を忘れてしまうのです。

日本を持ち出すな、比較するな、受け入れろ、とかいうアドバイスをしているのに申し訳ないのですが、これは事実です。

そう、日本の常識から解き放たれて移住先の常識や慣習を受け入れると今度は日本の常識がストレスになるのです!

海外に慣れてしまうとこうなります。

帰国子女の人が日本に戻ってきて日本の学校に通い始めると浮いてしまうのと似ているでしょうか。

今の私なら帰国子女の方の心情が分かる気がします。

というのもその帰国子女の方は頑張って外国の生活に馴染もうとして馴染めたわけです。

それがその人にとっての常識となっています。

だからしばらくはその常識は抜けません。

日本に戻ってきても意識はするもののやはり体に染みついているものですからそんなに簡単には順応できません。

本人としては変な行動はしていないつもりなのに日本の人からすれば変に映ってしまうのです。

私は普段はフィリピンにいますが、仕事の関係で1年に数回日本に会議で出張に出かけることがあります。

その時は本当に緊張します。

日本には暗黙の了解というかとにかくルールがたくさんある。

例えばエレベーター。

日本ではエレベーターにもマナーが存在します。

仕事でのエレベーターのマナーは細かくありますけど、仕事以外の日常生活の中でもマナーがありますね。

エレベーターの操作盤の前に立った人は「開く」ボタンを押してみんなを見届けた後、最後に降りなければならない。

これは日本では「常識」ですが、海外では常識ではありません。

フィリピンでも常識ではないので、操作盤の前にいようがみんな先に降りようとします。

逆に我先にといった感じで降りないとなかなか降りられないんですよ。

しかも別に降りる順番なんて決まっていないし、誰も気にしていない。

だから私もエレベーターのどこに乗っていようがさっと降りてしまいます。

しかし!

日本でこれをやってしまうと白い目で見られます。

そう、日本でエレベーターに乗った時に我先にと先に降りようとしてしまうんです。

悪気はないですよ。

日本の常識というかやり方を忘れてしまっていただけです。

私のフィリピンの職場での日本人の同僚も同じつらさを味わっています。

彼も同じく日本に出張に行くのですが、彼の地元は東京、出張先は大阪。

こんな時は大阪でのアウェー感が半端ないって言っていました。

せっかくの日本滞在なのだから、仕事だけじゃなくておいしいものを食べたり、少し観光してみたりすればいいのに、彼は仕事が終わったらすぐにフィリピンに戻ってしまうんです。

なぜせっかくの日本出張を日帰りとか1日滞在だけで帰ってしまうのか聞いてみたところ、彼の答えが、

「アウェー感が半端ないっす。フィリピンにいた方がホームの感じがして安心っす」

って言ってました。

私はこれを聞いて悟りました。

きっと彼も海外生活に慣れてしまって、日本に順応できないんだろうな、と。

要するに、海外生活に慣れようと思って頑張って慣れてしまうと、今度は日本に順応できなくなってしまうというジレンマがあるんです。

こうしてだんだん日本から遠のいていきます。

これは海外移住する方は要注意ですね。

まとめ:海外移住にストレスはつきもの。でも大丈夫。人間は順応できます。海外移住のストレスを楽しもう!

海外移住はストレスだらけ!

でも慣れると楽しくなってくる、でもその時には日本の常識を忘れてしまい、日本に戻りづらくなる。

このように海外移住にはメリットとデメリットの両方があることは事実ですが、個人的には人生に一度は海外移住を体験してみると、人生の転換点になるかもしれないのでオススメです。

海外移住は誰にでもオススメできるものではないかもしれませんが、もし体にどうしても合わなければ日本に帰国すればいいわけですから、そういう意味ではチャレンジし甲斐があるのではないかと思います。

せっかくの自分の人生ですからできるだけ楽しくすごせるといいですね。

応援しています!

フィリピンへの移住話はこちらへ。

【USCPAについての質問!】米国公認会計士(USCPA)に関するよくあるQ&Aまとめ

ABOUT ME
ようちゃん
こんにちは! 本ブログの運営をしているようちゃんです。 学生時代は部活(水泳部)とバイトに明け暮れ、勉強はほったらかし。大学4年生の時に就活しながら1年生と授業を受ける講義もあり、リクルートスーツを身にまとったおっさんは新入生に白い目で見られながらもなんとか卒業にこぎつけた。 英語が好きだったこともあり、将来はなんとなく海外で働いてみたいなあとぼんやり思っていました。 そこで、大手総合商社を中心に、海外駐在できたり、世界を飛び回れる仕事をやらせてもらえそうな会社を選んではひたすら受けまくりました。 運よく海外に拠点を広げ続けている上場企業の商社に入社できました。 入社前の先輩社員との懇談会で台湾やイギリスなどに駐在経験があった社員から海外駐在時の話を聞くことができ、自分も同じようなキャリアを描けるのかもと社会人人生を楽しみにしていました。 しかし、配属先は経理部に。経理なんてなにをする部署なのかもわかっていませんでした。一体いつになったら海外に行けるのか。そんな不安とともに社会人生がスタートしました。 結局新卒から10年ほど上場企業の正社員として経理部で働きました。その間に紆余曲折がありながらもUSCPA(米国公認会計士)のライセンスを取得。 当時の後輩がインドに赴任したことをきっかけにバックオフィス周りの指導やサポートを行っていました。その後輩は営業経験しかないのに、インド法人を丸ごと任されてしまい、営業以外の仕事をどうしたらいいのか困っていました。私は営業はできませんが、経理を中心とした事務系の仕事はある程度アドバイスできました。当時としては大したサポートにはなっていなかったとは思いますが、それでもとても感謝されました。 そこで思いました。 海外に出ている日本人は同じように困っているに違いない。それなら今の会社だけでなく、たくさんの会社をサポートできるかもしれない。 このインドに放り込まれた後輩をサポートしたことがきっかけで、自分の人生設計を見直した結果、上場企業の正社員という安定した地位を捨て、2015年に突然フィリピンに移住し、海外コンサルタントとして働き始めました。給料が日本にいた時の3分の1近くになって嫁に怒られ、嫁ブロックにあいながらも何とか凌いでいます。 私の予想通り、海外に出た日本人の駐在員は困っていました。 そこで海外コンサルタントの出番です。 日本の常識は海外ではなかなか通じません。 とは言っても、日本のやり方でビジネスを進めていく必要がある場面もたくさんあります。 だからこそ海外コンサルタントは必要なのですが、少子化のせいなのか、若者の海外離れのせいなのか、海外コンサルタントは圧倒的に足りません。 あなたのサポートを待っている企業が必ずあるはずです。 本ブログを通じて、少しでも海外コンサルタントに興味を持ってもらい、海外コンサルタントの世界に参加してくれる仲間が増えてくれれば、駐在している国はもちろん、日本も元気を取り戻してくれることと確信しています。 ぜひ仲間になりましょう!