ブルームバーグのニュースを見ていたら衝撃を受けたので共有したい。
ブルームバーグによれば、
「中国のDeepSeek(ディープシーク)が高性能AIモデル開発に成功。」
「エヌビディアの時価総額は1日当たりの減少額としては米企業史上最大を記録。」
「メタはAI関連のプロジェクトに今年は最大650億ドルを投じる計画。」
「マイクロソフトもデータセンターの建設で今年度に800億ドルを投じる計画。」
「中国はIT人材の数と人件費の両面で優位。中国にとって最大の資源は人口と、巨大な製造拠点かつ巨大な需要」
「中国の台頭を遅らせることを狙った米国の輸出規制の限界を露呈。」
「AIブームで高まった米電力需要への期待、DeepSeekの登場で一転」
ご存じの通り、米国と中国は今は喧嘩している。
それも世界覇権をかけて。
米国は中国で一儲けしようと考えていたに違いない。
それはそうだ。
人口が多い上に、国土も広い。
でも物資も技術も足りなかった。
だから物資を与え、技術を教えた。
いっぱい工場も作ったし、お金もばらまいた。人も送った。
米国だけじゃ足りないから、日本を誘った。
日本にもたくさんお金を出させた。技術も出させた。人も出させた。
日本は過去の経緯から負い目があり、戦勝国アメリカに言われたら断れない。
日本も乗った。
それを見た世界がみんな乗った。
それで中国はどうなったか。
誰がどう見ても世界一の製造大国になった。
中国は米国や日本の価値観とは違う。
アメリカは分かっていた。
でも国が発展すればその価値観を変えられると思っていた。
アメリカは傲慢だった。
中国の考えが変わるどころか、儲かったお金でせっせとアメリカを倒す武器を作っている。
自分の誤りに気が付いたアメリカはいまさら手のひら返しで中国に牙をむいている。
でももう遅かった。
今の状況は冒頭のブルームバーグのニュースの通り。
アメリカは急いで中国に高い関税をかけることで中国で作ったものを買わない戦略に。
しかし、中国はもうAI開発に成功。安いものをたくさん作って外国に売る戦略はやめた。
ものを輸出しないなら、関税がいくらであろうと関係ない。
情報が国境を越えても関税はかからない。
中国国内の製造拠点は残る。
これは輸出用ではなく、中国国内向け。
トランプ当選が一歩遅かった。
中国の戦略勝ち。
でも、人の国のことばっかりを言っていられる状況じゃない。
日本は悲惨。
前述の通り、製造拠点はアメリカにそそのかされて中国に渡してしまった。
技術者もついでに。破格の好待遇でエンジニアを引き抜かれている。
彼ら日本の企業戦士たちはもう高齢者。
いまさら日本に戻ってきてもう一回馬車馬のように働いてくれというのは虫が良すぎる。
しかも年収は前と同じ。世界で日本だけ給料が上がっていないのは周知の事実。
そもそも日本には人がいない。気合いの入った若者もいない。
給料が上がっていなくて、物価高で、夢も持てない日本なら当然だ。彼らに責任はない。
AIブームに乗ろうと思ったら、日本だって乗れたはず。
しかし、そこに政治が邪魔をした。
AIには大量の電力が必要。
その肝心の電力を政治家が安くしない政策ばかりを打ち出す。
むしろ電気代を高めて国民を苦しめる政策ばかりを選んで出す。
AIなんて夢の話。
製造拠点なし、電気なし、人なし、というないない尽くしの日本。
さあどうしたものか・・・。