最近は日本が不況のためか息苦しいためか海外移住や海外就職を考える方が増えてきた気がします。私も2015年にフィリピンに突然移住しました。海外生活は不安ですが、実践的な英語スキルと仕事に活かせるつぶしが効く資格を持っていれば不安は大幅に軽減されます。私の実体験を踏まえて具体的に解説してみたいと思います。
海外就職・海外移住に失敗する人が続出!(海外移住に失敗する人の特徴)
以前以下の記事に書きましたが、誰もが海外で生活できるわけではなさそうです。
個人の性格や適性は関係あるのかもしれませんが、個人的には「覚悟」や「やる気」が大きく関係しているような気がしています。
というのも、私自身は2015年に突然フィリピンに移住しましたが、それまで海外で生活したことはないし、両親もほとんど海外に行ったことがなく、海外とは無縁の家庭でした。
それでも「人生一度は海外で生活してみたい」という思いが強く、抑えられなくなってしまったために、後先はあまり考えずに勢いでフィリピンに移住したのです。
フィリピン移住の記事はこちらへ。
USCPAとして突然退職し、フィリピンへ移住した理由【覚悟はいります】
でもこれがよかったです。
フィリピン移住後は最初は大変でした。
英語はそこそこできたはずですが、やはり生活するとなると全く次元が違いました。仕事での会話が思うようにできず、3か月間くらいは相手の言っていることを聞き取るのに精一杯でした。2回、3回と同じことを繰り返して言ってもらうことが日常茶飯事で、相手も「こいつは大丈夫か?」と思ったことでしょう。
それでもなんとかするしかありません。相手に嫌な顔をされても、相手の言っていることが分からないのだから何回でも嫌と思われても聞くしかありません。でも不思議なもので3ヶ月もすればかなり相手の言っていることは分かるようになってきました。それと同時に相手も私の英語力が分かったのか、私が知っていそうな単語や言い回しをたくさん使ってくれたので、それも理解を速めることにつながりました。
このように最初は誰でもつらいものです。特に転職時の大原則として3つあると教わります。
1.働く場所
2.仕事内容
3.働く会社
転職するなら、このうち1つの変化に留めておけ!というものです。
1つの変化でも大変です。例えば、会社も仕事内容も変わらないけれど、東京勤務から大阪勤務になっただけでかなりのストレスです。
これを2つ、3つと同時に変えてしまうと、ストレスで大変なことになるのです。
私はこの3つを同時に変えてしまった上、働く場所を海外にしてしまったので、ストレスマックスだったと思います。転職的にはNGです。しかし、「やる気」と「覚悟」だけはあったので、様々な困難を乗り越えられました。むしろ、やる気と覚悟しかなかったので、もうやるしかなかったです。そういう姿勢というのはどうやら周りには伝わるようで、大反対だった家族だけでなく、社内の同僚も協力的になってくれました。かわいそうだと思ったのか、お客さんまでも助けてくれました。本当にいろんな方に支えられて海外生活を継続できているんだなあと改めて思いました。
という感じで私はとてもラッキーでした。
しかし、ここまで乗り越えられずに海外生活を断念する人をたくさんみてきました。
理由は色々ありますが、まとめると以下です。
1.留学からの継続滞在で理想と現実のギャップに耐えられなくなった
留学組が日本に帰らず、そのまま留学先の国で就職するケースです。これは多いですね。ただ、留学と就職はまったく真逆です。留学はお金を払う側、就職はお金をもらう側です。学生気分のまま就職することで留学生時代の生活とまったく異なるため、そのギャップに苦しみ、耐えられなくなって帰国するという例です。
2.日本が嫌になって海外転職したが海外もつらかった
日本は閉鎖的です。先輩や上司が帰るまで自分は仕事が終わっていても帰れないという雰囲気があり、サービス残業が多くなって神経をすり減らしてしまい、海外に突破口を見出そうと海外転職したけれど、海外は海外でつらくて結局辞めてしまうという例です。確かに日本はつらいです。サービス残業や付き合いでの飲み会など自分が好きでもない行事やイベントに参加しなければならない機会は多くあります。しかし、だからといって海外は楽だというわけではありません。確かに海外では日本のような上司や先輩に気を遣って残業するふりをしたりすることはありません。しかしそれはつまり結果が求められるということですから、結果が出なければ仕事を継続することができないのです。さらに、日本人がアジアに出て行けば管理職を任される機会が多いです。つまり、人の管理が仕事のメインになることも多くあり、トラブルを多く抱えることにもなりますので、結果的に仕事の時間は増える傾向にあります。このように海外就職を日本の仕事からの逃避という意味で行うなら止めておいた方がいいです。
3.英語力が不足しているために外出できなくなった
これは日本人が考えるTOEIC900点とか英検一級とかそういう英語の技術レベルの話ではありません。もちろん英語の技術レベルは高い方がいいに決まってます。しかし、その技術レベルが高いことと、英語力が不足しているということは意味が違います。海外で生き延びるために必要な英語力というのは、アウトプットの英語力です。どれだけ英単語を知っているかではなく、知っている英単語でどれだけ伝えられるかという英語力です。日本人であれば英語力が技術的に足りないということはありません。単にその使い方が分かってないだけです。しかしこれを乗り越えるにはかなりの勇気が必要になります。なぜなら最初は恥ずかしい思いをすることもあるからです。でもそれは本人しか思っていないので周りはなんとも思っていないわけですが、この自分の殻を破れずに外出できなくなってしまう例があります。これはできるできないというよりは、やるかやらないかだけなので誰でもできるはずなのですが、そこが日本人には難しいところのようです。
4.就職できなくて生きていけなくなった
これは無鉄砲に海外移住した例というよりは、最初は就職先があって移住したのだけれど、就職してしばらくしたらその会社が倒産してしまい、解雇されてしまうケースです。海外では会社が倒産することはよくありますから、運悪く倒産してしまったら別の会社に転職しなければなりませんが、それができなかったらもう日本に帰国するしかありません。これは普遍的な技術や特技などを持っていれば、別の会社に転職できるのですが、そういったものがない方は再就職は難しいのが現状です。
英語力があれば海外では困らないのか?
ここでは海外での英語力について深堀します。
日本では英語の技術面に偏りすぎている印象を受けます。
発音がきれいじゃないとダメだとか、文法はこうだとか、速読、英単語帳、聞き流しリスニングなどなどこれでもかというほど英語力アップについて細かく書いてある教材が乱立しています。
これはこれで大事なことです。発音はきれいな方がいいし、文法も間違えない方がいい。
それはそうなのですが、海外に出てもこれだけでは通用しないのが現実です。
市販されている英語教材をやりこんだところで、英語力としては不十分です。
それよりも海外在住者の私からすると英語スキルが大事と考えます。
英語で何ができるのかが大事ということです。
例えば、スーパーでレジでおつりを間違えていた時、バーでお勘定が間違っていた時、あなたは店員に文句が言えるでしょうか?
もちろん市販の教材をやり込んだあなたならなんて言えばいいかはわかるでしょう。しかし、その場で発信できなければその知識は意味がないのです。それよりもむしろ、英語の技術は低いかもしれないけど、その場でおつりが間違っていると手段を問わずに主張できる人が海外で生活できる力を持っている人なのです。
きれいな英語を話せればいいわけじゃないんです。世の中そんなに甘くないです。
英語の技術は馬鹿にできませんが、それと同等、もしくはそれ以上にメンタルというか人間力が大事なのです。
海外に出たら英語スキル+人間力です。
海外で頼れるのは自分だけです。あなたがあなたを守らずに誰が守ってくれるのでしょうか?
日本は生ぬるいです。でも日本人だけのコミュニティならそれでもいいと思います。でも海外は生きるのに必死な人ばかり。人のことなんかに構っている余裕はないんです。自分は今日の晩御飯を家族に食べさせなければならないんです。彼らは必死です。だからといってこちらの権利や人権を侵害していいわけがないですね。日本人はこういう人たちに対して毅然とした態度で立ち向かわなければなりません。やり返す必要はありません。しかしやられっぱなしだけは避けなければなりません。
日本で言っているところの英語力はそこそこで大丈夫です。日本の義務教育を受けている方なら必ず英語力は備わっています。あとはそれを使いこなせればいいだけです。使いこなす訓練は圧倒的に日本人には欠けているので、海外に出て行くのであればこの使いこなす訓練はあらかじめ積んだ方がいいでしょう。数か月もあれば十分ですよ。
【英語力不足での悲劇】初めての海外転勤!もうこれ以上同胞を失いたくない。そんな思いからブログを書いています。
資格があればそこそこの英語力+仕事はゲット可能!海外生活&仕事を通じて実践的な英語スキルを磨こう!
日本人は本来、日本で働くことになっています。それは日本人だからです。何を当たり前なことを言っているんだと思われるかもしれませんが、これは他の国でも同じです。つまり、その国にはその国の国民がいるわけです。私はフィリピンにいるのでフィリピンではフィリピン人が働いています。働くということはそこで給料をもらって生活をしているということです。しかもフィリピンの例で言えば、大卒であっても初任給は3万円くらいです。日本なら20万円くらいでしょうか。なんと約7倍の差があるわけです。つまり、フィリピン人20人を採用するのと日本人1人を採用するのが同じコストというわけです。ということは会社側からすれば、フィリピン人20人分の仕事をしてくれないと採用する意味がないと言えます。
これはなかなかキビシイハードルですよね。しかし、これが専門的な技術があるとか専門的な資格があるとかだと話は変わります。
フィリピン人で同じような技術や資格がある人が見つからないなら、日本人を採用するしかありませんね。このようにその国の国民ではなかなか見つからない人材であれば、外国人である日本人にも仕事があるということです。
これは外国人なら取得しなければならないビザに関係しています。
外国人はビザがなければ、その土地にとどまることも許されません。働くのであればなおさらです。働くためのビザをゲットしなければ働いてはいけないのです。それも全て自国民を守るためです。自国民に仕事の機会を与えるためです。しかし、仕事はあるけど自国民ではできない、もしくは数が足りないとなったらどうでしょうか?国としては機会損失です。その場合は外国人に手伝ってもらうことになるのです。そういう時だけ外国人はその国で働くことが許されるのです。
ということで、日本人が海外で働くためには、その国の人ができないこと、もしくはできる人が明らかに少なくて足りていない仕事を狙って働くということです。
つまり希少価値のある人材を目指す必要があります。
そのためには私は以下をオススメしたいです。
日本語力×英語力×専門分野の知識
この3つの能力を兼ね備えた人材は自国民で満たすことはほぼ不可能でしょう。いたとしても希少価値が高すぎて日本人より給料が高い可能性があります(涙)。
日本人であれば日本語力は問題ないでしょう。英語力は先程の通りです。専門知識はどの分野でもいいですが、資格制度がある専門領域なら資格を取得しておくとイミグレーションや労働省へのアピールが簡単ですのでオススメです。
英語力を付けたい方へ
【アウトプットがカギ!】英会話スクールを選ぶ3つのポイント
資格取得によって海外生活への不安はなくなる!自信が付く!
専門領域の資格であればなにかしら仕事があるはずです。
ただ、気を付けて頂きたいのは、資格取得にはそれなりの時間がかかります。それだけ自分の大事な時間を犠牲にすることになります。それであれば費用対効果の高い資格を選ぶ方がよいでしょう。
費用対効果の高い資格とは例えば以下のようなものを指します。
有名な資格
世界で通用する資格
専門的資格
もし自分の専門分野があって上述に当てはまるものがあればそれを目指せばいいと思います。もしなにも専門分野がない、なにをしたらいいか分からないという方がいれば、まずは会社の数字に絡む勉強をすることをオススメしたいです。どんな業種、業界、会社、仕事であっても、数字が付きまとわないビジネスはありません。結局はすべて数字になって表現されます。その仕組みを勉強しておくことは、業種・業界・仕事内容にかかわらず、あとになればなるほど大事になってくるからです。実は会社の数字の作り方というのは世界的なルールがあって決まっていることなのです。だからそのルールさえ覚えてしまえば会社の数字を読み取るのは簡単なのです。私も素人からスタートしてます。数学が大の苦手だった私でも勉強しておいてよかったと思いますし、これで人生が変わり、海外移住もできて今実際に海外に住んでいますから、せっかくここまで読んで頂いた方にはぜひ少しでも人生を変えるきっかけになってくれたらと思います。
資格を取得できた。
この成功体験だけでかなり自信が付きます。海外でも生活できる気がしてきます。この「気がする」というのはとても大きな支えになります。
興味を持って頂けた方は以下から情報を取れますのでのぞいてみてください。
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