USCPA取得者はコンサルへ転身し、海外で働くことができる理由
USCPA取得者はコンサルへ転身し、海外で働くことができます。
それは海外の方がライバルが圧倒的に減るからです。
USCPA合格後に転職を考えているけれど、どういう選択肢があるのか知りたいという方は多いのではないでしょうか。
そこで、私は一つの選択肢として、コンサルへの転身、しかも海外で働くことを提案したいと思います。
私もUSCPA合格後はコンサル&海外で働いています。
折角人生の大事な時間を犠牲にして取得したUSCPAでしょうから、ぜひ最大限に生かして人生を変えていって頂けたらと思います。
USCPA取得者はコンサルになることができます
いきなりなんだ?と思った方もいるかもしれません。USCPAはその名の通り、米国公認会計士ですから、会計士の資格なんですね。だから普通はアメリカの大学で会計学などを専攻している学生が、監査法人に就職した後に働きながら合格を目指すものです。USCPAでなければ、最後の監査報告書にサインできませんから、そのサインをできるようにするために皆さん必死でUSCPAを取得しようとするわけです。噂ではそのサイン1つで数億円ということですからUSCPAはそれはそれは大事な資格という位置付けです。アメリカは日本と違って会計士に対する監査報酬が桁違いですからそれだけ大きな責任を持つ立場ということが言えると思います。
前置きがかなり長くなってしまいましたが、要するにUSCPAを目指す方は基本的には監査法人で会計士として働くことが多いのだと思います。
ところが、USCPAは王道の監査法人以外にも様々な職場が選択肢としてあり、今回はコンサルという職業を取り上げたいと思います。
コンサルとは?
いきなりコンサルを勧められても、コンサルってなんだ!?と思う方もいるかもしれません。いわゆるコンサルティング会社で働くクライアントに対して色々相談に乗って問題を解決してお金を頂く仕事をされている方のことです。
詳しくは別記事で書きましたので、そちらを参照してください。リンク張っておきます。
コンサルの活躍の場は海外にもあります
この記事を見て頂いている方は日本人の方が多いと思いますが、今は日本でもUSCPAの受験ができるようになったので日本人の方も受験がしやすくなりましたね。昔は受験を申し込む州に行って受験しなければならなかったので、例えばアラスカ州で申請した場合はアラスカ州まで行って受験しなければならず、本当に大変だったと思います。その後、申請した州でなくてもアメリカ国内であればどこの州でも受験ができるようになり、日本人は日本から比較的近いグアムとかハワイで受験する方が沢山いました。それでも日本からだと結構遠いですよね。それからしばらくして日本でも東京と大阪で受験ができるようになり本当に便利になりました。ですから今は日本国内で働いている方で今後も日本で働こうと思っている方が受験されているケースが多いと思います。
もちろん日本国内でも現在は様々な外資系の企業が日本に子会社や支店を作っていますから、日本国内であってもそれなりにUSCPAを生かす場はあるでしょう。
でももしあなたが日本国内以外で働く選択肢も考えているとしたらぜひ知って頂きたいのは、海外でも十分生かせる道はあるということです。コンサルであればなおさらです。
なぜ海外が選択肢としてあるのか?
まずその最大の理由はライバルが少ないからです。
個人的には同じ能力(武器)を持つ人の数とその能力を持つ人が生かせる仕事の数のバランスで働けるかどうかが決まると思いますが、海外では需要に対して供給が圧倒的に少ない印象です。つまり、多くの企業や顧客がUSCPAの能力を持っている人の力を借りたいと思っているのに、実際にそれらを供給できる人が足りていない、ということです。
海外ならどこがいいのか?
私の意見としてはあなたの好きな国で働くのが結果的にいいと思っています。
私の公認会計士仲間は、やはり本場の(?)ニューヨークやロンドンで働きたいと思ている方が多いように思います。アジアであればシンガポールや香港が人気です。
でも働くのはあなた自身です。それであれば自分が楽しいと思える国や場所で働く方がいいでしょう。働くのは毎日のことです。楽しいことばかりではありません。それであれば少しでも息抜きができるもしくはそこにいて落ち着く場所を選ぶ方が結果的にうまくいくと思います。
フィリピンはオススメです
これは私の実感なので統計データの話ではありません。私は実際フィリピンでUSCPAとしてコンサルティング業務に携わっています。フィリピンではざっとカウントしただけでも日本企業が約1,500社ありますが、会計や税務に詳しい方を駐在させている会社はほとんどありません。つまり、日本で営業や製造に関わっていた方がいきなりフィリピンに出向して、いきなり会計や税務などの専門外領域の仕事をこなさなければならないわけです。しかも英語で、です。これは普通のサラリーマンの方にとっては本当に大変だと思います。
そういう会社もしくは経営者の方に寄り添えるのがUSCPAであり、コンサルなのです。USCPAを取得されたあなたであれば、「英語」で「会計や税務」の仕事をこなすことはできるはずです。例えばBalance SheetやPLといった単語も専門用語ですのでそれなりに勉強していないと分からないものです。でもUSCPAを取得されたあなたならそれらがどういう意味を持つ書類なのか分かりますよね?
例えば、フィリピンでは毎年必ず会計士による会計監査を受けることが法律で決まっています。そう、あのUSCPAで勉強した監査論の話です。フィリピンはアメリカの影響からかほとんどアメリカと似ています。監査報告書の内容はUSCPA取得者のあなたであれば丸暗記しましたよね?そう、あの内容がそのまま実務で出てきます。
でも普通にサラリーマンをやってきた方であれば、監査報告書を見ることはありませんね。それにいきなりサインしろと言われてもビックリします。でもUSCPAを取得したあなたであれば、なぜ経営者が監査報告書にサインしないといけないのか分かりますよね(その内容は財務諸表は経営者の責任で作成しましたというものです。USCPAを勉強した方にはお馴染みのフォーマットです)。そういったことを日本語で分かりやすく伝えてあげるだけでも経営者の方は喜んでくれます。
フィリピンの治安は大丈夫なのか?
フィリピンの治安は日本のようにはいきません。しかし、あなたの心がけ次第、ということになります。一つ言えるのは、日本におけるマスコミの報道は嘘ではありませんが、フィリピンのごく一部を報道しているにすぎません。フィリピンに限りませんが、世界中どこでも危険な目に会う確率が高いところとそれほど確率が高くないところがあります。ですから、治安の良し悪しはあなたの行動、心がけ次第と思います。
フィリピンの治安については別の記事で詳しく書きたいと思いますのでそちらを参考にしてみてください。
まとめ:USCPA合格後はコンサル&海外をキーワードに選択肢を広げよう!
いかがでしたでしょうか。USCPA=監査法人という選択肢しか考えられなかった方、日本国内での仕事しか選択肢になかった方にとって、少しでもUSCPAの生かしどころを広げて頂くきっかけになったらと思います。
折角苦労して取得したUSCPAです。ぜひ人生に生かしてください!