会社では人事異動の季節になりましたね。
私の勤めている会社でも、4月から日本勤務からメキシコ勤務になった方、マレーシアからドイツ勤務になった方など、続々と海外転勤の人事異動が発表されました。
私が勤めている会社は海外進出支援のコンサルティング事業がメインなので転勤と言えばほぼ海外になるし、そのつもりで入社している方ばかりですからあまり驚きませんが、初めて海外転勤される方はとても心配だとお察しします。
海外転勤ともなれば、海外転勤するためにやらなければならないことが山ほどあるかと思いますが、その中でも英語の準備は日々の生活に関わる重大な関心事のひとつでしょう。
海外転勤に任命される方は必ずしも英語が得意というわけではなく、海外転勤日までの短期間のうちにどうしたらいいのか迷っている方もいらっしゃると思います。
そんな方にお伝えしたいことは、「英語は文法は学んでおいてください」ということです。
今回は文法の重要性について解説します。
【結論】英語で一番大事なことは語順である
なんだ、文法か・・・。文法なんて知らなくても英語は通じるよ。
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
もちろん人間のコミュニケーションですから、文法が間違っていてもある程度は通じるでしょう。
しかし、海外転勤をする方、海外に駐在される方は、ある程度しっかりした英語でないと誤解が生じたり、最悪ミスにつながってしまったりしますからなるべく通じる英語を話した方がいいです。
では、通じる英語とはどのような英語でしょうか。
私が考える通じる英語とは、「文法的に正しい英語」です。
もっと詰めていくと「語順が正しい英語」のことです。
これは私の信念ですが、英語の文法と言っても、三単現のSとか現在完了とか難しい文法的なルールは色々あります。
ただ、人との会話の中で三単現のSが抜けたから通じないかと言えばそんなことはありませんし、過去形で表現すべきところを現在完了形で表現したから大きな誤解が生じるかと言えばそんなこともありません。
少なくとも私のフィリピン駐在生活6年間の中で、このような文法的間違いでトラブルになったことは一度もありません。
しかし、語順だけは絶対に間違えてはいけません。
語順を間違えてしまうと、意味が変わってしまうからです。
だから、文法の中でも「正しい語順を守ること」は最重要なことなのです。
語順を間違えると発音が良くても通じない
語順は英語の文章における骨格です。
骨格がしっかりしていないのに、その上にどれだけ筋肉を付けようが、スキンケアをしようが残念な結果になることは明らかです。
英語の語順は日本語の助詞(は、が、で、を、に)を示します。
日本語は助詞がありますから、語順がバラバラでも、主語を省略しても結構通じますよね。
でも英語ではそうはいきません。
語順というのは必要な要素(S、V、O、C)を決められた順番に置くことです。
英語の語順は5つのパターンしかありません。
1.SV
2.SVC
3.SVO
4.SVOO
5.SVOC
S:主語(~が、~は)
V:動詞(~する、~である)
O:目的語(~を、~に)
C:補語(SVCの場合は、SがCの状態である、SVOCの場合はOがCである)
どんなに長い文章であっても、必ず上述の5つのパターンのどれかに当てはまります。
どれにも当てはまらないなら英語とは言えず、通じないでしょう。
逆に文法が変でも、この5つのパターンのどれかに当てはまるように話していれば、通じるのです。
どんなにカッコイイ巻き舌のネイティブな英語で発音しても、この5つのパターンに当てはめて話さないと通じないのです。
ですから、英語を発する時はこの5つのパターンのどれを使って話しているのかを必ず意識することが必要です。
文法を学んでおけば各段にしゃべれるようになる[文法は家でいう基礎部分]
海外転勤する方で英語が得意な方はそれほど多くないかもしれません。
そういう意味ではそれほど熱心に英語学習に取り組んでいる人を見かけませんが、それでも皆さんしっかり仕事はこなされていますし、なんとかなっているのが現実です。
結局は人間同士のコミュニケーションなので、言語を超えた意思疎通というのは実際可能だとは思います。
しかし、折角海外で駐在員として仕事をし、生活しているのですから、この機会に英語のレベルを各段に上げてみることは将来的にも良いことだと思います。
結局英語はどこの国に行っても標準的な言語になりますし、ビジネスは英語で実施されることがほとんどでしょう。
それくらいビジネスの世界では共通言語となっています。
英語能力を飛躍的に伸ばすには、まず基礎を固めることです。
どんな習い事でもそうですが、基礎は本当に大事です。
サッカーで言えばどんなにすごいテクニックを持っていても、試合中に走り切るだけの体力がなければ話になりません。
英語での基礎は「文法」です。
どんなにネイティブのようなカッコイイ発音や難しい英単語を知っていたところで、文法が分かっていなければ意味がありません。
文法は家でいう基礎の部分なのです。基礎がしっかりしていないのに、カッコイイ壁やきれいな屋根を付けたところで、風が吹いたらあっという間に崩れてしまいます。
ですから、発音や難しい単語を覚える作業の前に、文法を固めることが何よりも大事です。
逆に言えば、文法を固めたら、各段に英語ができるようになります。
あとは、キレイな発音練習や多くの単語やフレーズを取り入れていけば、飛躍的に英語力がアップすることでしょう。
時間がなければ難しい文法は不要!基本を徹底的にマスターすること
文法が大事という話をすると、人によっては抵抗感がある方もいることでしょう。
しかし、私の駐在生活を通した経験からすると、難しい文法は一切不要です。
そういう意味では、中学3年生までの内容を自由自在に使いこなせていれば、日常生活で困ることはほぼありません。
逆に中学3年生までの学習内容が分かっていれば、高校の英語はその応用でしかないので、すぐに理解できます。
高校英語が分からない人は中学英語が分かっていないからです。
中学3年生の内容は中学1年生および中学2年生の内容が分かっていないと難しくなるでしょうから、まずは中学1年生と中学2年生の内容をしっかり固めることから始めてください。
なんだ中学1年の内容か、そんなの分かっているよ。
そう思う方もいるかもしれませんが、英語は積み上げの学習が必須なので、文法が苦手ということは早い段階でつまづいている可能性が高いです。
理解したつもりだけど実はちゃんと理解できていないというケースです。
ですから、中学1年生の学習内容でも馬鹿にしないできちんと復習してみましょう。
きっと新たな発見がありますよ。
まとめ:英語は文法を知っていれば各段に上手になれる!
英語力は文法で決まります。
文法はまずは「語順を理解しているか」が重要です。
文法は英語力の基礎、土台になるものです。
文法ができているかどうかが、その後の英語力の伸びに直結します。
日本の英語界ではどうも文法は軽視されがちのような気がしますが、英語の基礎にあたる部分ですので避けては通れないものです。
回り道な気がするかもしれませんが、結果的には文法をきちんと学んでおくことがその後の英語力を支えることになりますので、ぜひ踏ん張って一度英文法を学習し直してみてください。
応援しています!
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