USCPAの転職

USCPA(米国公認会計士)合格後、BIG4(大手監査法人)に行くか、ベンチャーに行くか迷っている方へ。【ベンチャーに行くことをお勧めします】

USCPA(米国公認会計士)合格後、BIG4(大手監査法人)に行くか、ベンチャーに行くか迷ってい方へ。【ベンチャーに行くことをお勧めします】

 

USCPA(米国公認会計士)合格後、BIG4(大手監査法人)に行くか、ベンチャーに行くか迷っている方はベンチャーに行くことをお勧めします。

私はUSCPA(米国公認会計士)合格後に決めていたことがある。

それは下記だ。

事業会社には行かない。

Big 4には行かない。

会計税務の専門の会社に行く。

大きな会社には行かない。

海外で働ける機会を得られる会社に行く。

その理由を順番に書いていきたい。

事業会社には行かない。

これは事業会社が嫌いというわけではない。元々USCPAとして事業会社に在籍していた。正確には事業会社在籍中(経理部)にUSCPAを取得した。ただし、その時にはUSCPAという肩書を利用して何か特別に働いていたことはない。普通の社員として働いていた。社内異動で別の部署になったが、その部署で社内のコンサルティング業務のような仕事をする機会があった。主に情報システムを絡めたコンサルティングだったが、元々経理部に所属していたこともあり、会計システムの相談を受けることも多かった。また、システムそのものを飛び越えて経理の実務指導なども行っていた。そんな折に自分より若い社員がある海外子会社のマネジメントとして赴任することになった。会社的には大抜擢で私も喜ばしかったが、何しろ営業しか経験がない社員がいきなり会社の実質的トップのポジションになり、会社組織作りから採用、バックオフィス業務など会社に必要な業務は全て任された。営業しか経験がないのだから営業以外はできないのは当たり前である。それでも何とかしろの一言で終わってしまう今考えたら恐ろしい会社だ。でも会社だってリスクはあった。つまり、そのリスクを冒してもいいと思えるほど将来有望な人材だったと思う。しかし、本人はそんなこと言っている場合じゃない。システムの支援で私も関わっていたが、会社の仕事というのはシステムだけなわけがない。システムはあくまで会社の業務を効率よくすることができる道具でしかなく、道具が何かを決めてくれたり、仕事を前に進めてくれるわけではない。あくまで人間が指示したことを人間が仕組んだ仕組みに従って忠実に再現するだけのものである。その仕組みや指示が間違っていれば当然間違った応答が返ってくる。当たり前だがシステムなんてそんなものだ。私もシステムと経理の支援はできるが、それ以外の業務の支援はできなかった。人材の採用、育成、総務など会社には山ほどやることがある。今までそれらが出来上がった土台に乗って仕事をしていただけだと気付かされた。と、同時に自分の無力さを思い知った。目の前で後輩が困っている。自分は営業が本業で、数字を作らないと会社がつぶれてしまう。とはいえ、営業以外の仕事をしなくていいわけではない。でも日本人は彼一人だった。明らかに弱っていく彼を当時横目で見ているしかなかった私は本当につらかった。もちろん一番つらいのは彼本人だが、それに何をしてあげられない自分に腹が立った。しかし、できないことはできない。そんな中でふと思った。もしかしたら世の中にはこのように困っている経営者が他にもいるのではないか。自分の本業に専念したいのに他のその人からしたら余計な業務に時間を取られてうまく動けなくて困っている人が。

この体験から、世の中の困っている経営者、会社の力になりたい。

自分の本業に集中できるように、本業以外の支援をしたい。

そういう思いで転職を決めた。事業会社はそれはそれで素晴らしい選択肢だ。しかし、世の中で困っている経営者をできるだけ多く支援するという目標に対してはコンサルティング会社の方が都合が良かった。これにより、私はコンサルティング会社へ転職することにした。

Big 4には行かない。

これも最初に決めていた。上述に書いた以前の勤務先は上場企業で社員5,000人クラスの大きな会社だった。大きな会社であるがゆえに福利厚生もそれなりにしっかりしていたし、残業代もちゃんと払ってもらえた。待遇面では文句はなかった。しかし、大きな会社ゆえに面白くない部分があった。それは業務が細分化されまくってるということだった。やはり、お起きない会社であれば業務量が膨大だ。業務量が膨大だから多くの人手を必要とする。それに大きなお金が動くので誰か1人に任せることもできない。従って、経理部だけでも30名くらいいたと思う。つまり、自分の役割は30分の1。業務全体の一部を担うだけだ。つまり自分は会社の歯車である。歯車だから自分で勝手にルールを変えるとかダメだ。決められたルールを余計なことはせずにそのまま忠実に実行する人が偉くなれる。

もちろんこれは楽だ。何も考えなくてもマニュアルを見て、上司や先輩の指示を聞いてそのまま実行する。それで給料がもらえる。歯車としての機能を果たせばOKだからだ。

大きな会社は概ねこんな感じだと思う。当時はつまらないと思ったものだが、今会社の運営を任される立場に立ってみると、やはり従業員には歯車としての機能を求めている自分がいる。そう、会社にとってはそれが都合がいいのだ。

Big 4にいったらどうだろうか。Big 4は言わずとしれたデカい会社だ。前職の経理部時代にBig 4の監査人にお世話になったからなんとなく内情は知っていた。あー、うちと同じだ、と。そういう感想だ。結局歯車として機能させられてるなっていう感覚があった。

USCPAに合格すると色々な会社からお誘いが来る。Big 4も採用を絞りまくっていた後だったので、誰でもいいから来て!くらいの感じで募集していた。そこにはUSCPAもOKだった。きっとBig 4に入ったら、新米の監査人として年下の上司の元であくせく雑務をこなすんだろうなあと想像していた。雑務を馬鹿にするつもりはないし、上司が年下だろうが別にいいのだが、結局大きな仕事の歯車になることは目に見えていた。しかもUSCPAは馬鹿にされるらしいという噂も。

USCPAとして監査人の経験値を積めるならそれもアリだが、もう30代も半ばに迫っていたのであえて監査業務に足は踏み入れないことにした。

これらの理由からBig 4には転職しなかった。

会計税務の専門の会社に行く。

Big 4に行って監査業務をやらないことにしたが、とはいえUSCPAを生かして働きたかった。それにできるだけ多くの経営者の支援が目標だったので、会計税務の専門会社を探した。当時はUSCPAがどういうところで使えるのかよく分かっていなかったので、安直といえば安直だが間違ってなかったと思う。転職して入社早々にクライアントのInternal Controlののレビューに行くとフィリピン人の同僚に言われて、クライアントの目の前でInternal ControlについてInternal Controlのフローチャートを見せながら説明しなければならない機会があったのは衝撃的だった。まさにUSCPAで学習したCRIMEだ。レポートは全部英語なので、早速USCPAを勉強しといてよかったと思った瞬間だった。

大きな会社には行かない。

これもBig 4にはいかないと連動する。ここまで読んで頂いた皆さんであればお分かりだと思う。そう歯車になることを回避するためだ。しかし、大きな会社でない場合はデメリットもある。給料が低い、福利厚生が少ないもしくはない、責任があいまい、一人当たりの業務量が多い、社内のルールが足りないもしくはない、などだ。しかし、私にとっては大きな会社にいたからか、これらはチャンスにしか見えなかった。つまり、会社を大きくすることにダイレクトに貢献できるわけだ。成果も見えやすい。成果を出したら給料を倍にしてくれとかも言えるだろう。実際に言えるかはともかくそういう感覚ではあった。福利厚生がないならみんなで作ればいい。理想的な社員がずっと働きたいと思えるような福利厚生を作ってやろうと。会社のルールがないなら自分で作ればいい。作った原案を社長に承認してもらえればいいだけだ。こういう様々なチャレンジができるのが小さな会社の特徴だと思うし、これこそサラリーマンの醍醐味だ。だって、ミスしても責任はない。嫌だったら退職すればいい。サラリーマンは自由だと思う。経営者は勝手に辞められない。でも従業員は好き放題やっても法律に触れない限り全部OKだ。小さな会社は社長だって忙しい。だから社員が会社のために色々考えて自分の代わりに会社をよくすることを提案してくれるのは嬉しいし、有難いものだ。これは社内コンサルだけど、うまくいけばきっとクライアントも同じように悩んでいたらそっくりそのまま商品にしてしまえばいい。これで社内の職場環境は良くなるし、そのノウハウをクライアントに販売して売り上げまで立てられる。それで業績が上がれば自分の給料も上がる。こんなおいしい話はない。リスクはない。やらない手はないはずだ。大きな会社はこのように色々な人が色々な分野にチャレンジした結果、土台が出来上がった会社であり、先人達の血のにじむような努力の結晶をその後から入ってきた社員があーでもないこーでもないと言うのは結構大変だと思う。だったら最初からそれらを作る側に回った方が楽しいのではと自分では思う。どちらが良いとかそういうことではない。出来上がった土台に乗っかっていきたいか、それともその土台を自分で作るかの違いだ。

海外で働ける機会を得られる会社に行く。

これも個人的には必須だった。USCPAを生かすには海外に行こうと思っていた。特に東南アジア圏である。できれば英語が使える国が良かった。ちょうど転職活動をしていた時にフィリピンに会計税務の専門会社としてコンサルタントを募集していた。タイミングが良かったと思う。そこにバチっとはまってUSCPAとしてフィリピンで船出した。フィリピンの税務申告書などはUSCPAのREGで勉強した内容にそっくりだった。Formの見た目も同じだ。幸いフィリピンには競合(USCPAや日本の公認会計士)が少なかった。後からわかったが、シンガポールや香港は激戦区だ。そういう意味ではフィリピンでよかったと思う。日本人で会計士は数が少なかったので、他社の日本の公認会計士の人たちとも仲良くなった。「会計士のみ」というものが開催され、仕事での苦労など共有する仲間に出会えた。USCPAのおかげである。結局仕事なんて専門知識でも難しい会計理論を知っていることなどで取れるもんじゃないことが分かった。結局は人と人とのつながりだ。USCPAとして、専門家としてまだまだ駆け出しなので周りの公認会計士よりは知識も経験もない。でも彼らは色々なことを教えてくれた。お客さんも紹介してくれた。私の会社が帳簿を作って、彼らの会社が会計監査をする、そんな枠組みが自然と生まれ、仕事を紹介し合うようになった。難しい会計理論などで困ったら彼らにアドバイスを求めることもあった。そう、自分で知らなくても誰かが知っている。知っている人に教えてもらえばいいのだ。そうやって持ちつ持たれつでここまで生きている。仕事というのは肩書や専門性で取れるもんじゃないと初めて知った。

最後に、これらは私の意見だ。皆さんは別の意見を持っていていいと思う。Big 4に行くことも事業会社に行くことも大きな会社に行くことも否定はしない。それが自分で決めた選択なら素晴らしいことだと思う。

フィリピンでもBig 4の人と仕事することはもちろんある。彼らは忙しそうだ。ただ唯一思うことは、彼らのオフィスに打ち合わせに行くと、とてもキレイな高層ビルを見渡せる部屋で仕事していることにうらやましさを感じる。

でもいいんだ、自分でそのビルに入れるくらい会社をデカくすればいい。

そのような負け惜しみのような気合を入れて彼らのオフィスを後にするのだった。

頑張ろう!フィリピン!

ABOUT ME
ようちゃん
こんにちは! 本ブログの運営をしているようちゃんです。 学生時代は部活(水泳部)とバイトに明け暮れ、勉強はほったらかし。大学4年生の時に就活しながら1年生と授業を受ける講義もあり、リクルートスーツを身にまとったおっさんは新入生に白い目で見られながらもなんとか卒業にこぎつけた。 英語が好きだったこともあり、将来はなんとなく海外で働いてみたいなあとぼんやり思っていました。 そこで、大手総合商社を中心に、海外駐在できたり、世界を飛び回れる仕事をやらせてもらえそうな会社を選んではひたすら受けまくりました。 運よく海外に拠点を広げ続けている上場企業の商社に入社できました。 入社前の先輩社員との懇談会で台湾やイギリスなどに駐在経験があった社員から海外駐在時の話を聞くことができ、自分も同じようなキャリアを描けるのかもと社会人人生を楽しみにしていました。 しかし、配属先は経理部に。経理なんてなにをする部署なのかもわかっていませんでした。一体いつになったら海外に行けるのか。そんな不安とともに社会人生がスタートしました。 結局新卒から10年ほど上場企業の正社員として経理部で働きました。その間に紆余曲折がありながらもUSCPA(米国公認会計士)のライセンスを取得。 当時の後輩がインドに赴任したことをきっかけにバックオフィス周りの指導やサポートを行っていました。その後輩は営業経験しかないのに、インド法人を丸ごと任されてしまい、営業以外の仕事をどうしたらいいのか困っていました。私は営業はできませんが、経理を中心とした事務系の仕事はある程度アドバイスできました。当時としては大したサポートにはなっていなかったとは思いますが、それでもとても感謝されました。 そこで思いました。 海外に出ている日本人は同じように困っているに違いない。それなら今の会社だけでなく、たくさんの会社をサポートできるかもしれない。 このインドに放り込まれた後輩をサポートしたことがきっかけで、自分の人生設計を見直した結果、上場企業の正社員という安定した地位を捨て、2015年に突然フィリピンに移住し、海外コンサルタントとして働き始めました。給料が日本にいた時の3分の1近くになって嫁に怒られ、嫁ブロックにあいながらも何とか凌いでいます。 私の予想通り、海外に出た日本人の駐在員は困っていました。 そこで海外コンサルタントの出番です。 日本の常識は海外ではなかなか通じません。 とは言っても、日本のやり方でビジネスを進めていく必要がある場面もたくさんあります。 だからこそ海外コンサルタントは必要なのですが、少子化のせいなのか、若者の海外離れのせいなのか、海外コンサルタントは圧倒的に足りません。 あなたのサポートを待っている企業が必ずあるはずです。 本ブログを通じて、少しでも海外コンサルタントに興味を持ってもらい、海外コンサルタントの世界に参加してくれる仲間が増えてくれれば、駐在している国はもちろん、日本も元気を取り戻してくれることと確信しています。 ぜひ仲間になりましょう!
下記の記事もオススメです。