USCPAのフィリピンライフ
海外転勤者の英語学習方法

【英語が苦手な人必見!】海外転勤者に英語習得で独学をお勧めしない理由

英語が苦手なのに海外転勤の辞令を受けてしまった。

4月が異動タイミングの日系企業に勤務している方にとっては、今頃の時期はまさに人事異動の内部通知が出る頃ではないでしょうか。

海外転勤に選ばれる方というのは、英語ができる方ばかりではありません

私がフィリピンで海外進出支援コンサルタントとして勤務している経験から言えば、英語が得意な方が赴任しているケースはほとんどありません。つまり、海外赴任に選ばれるかどうかにおいて、英語力というのはそれほど重要視されていないことが分かります。

私もこの考えには賛成です。というのは、英語力というのはもちろん必要ですし、英語力は高ければ高い方がいいに決まっていますが、それよりもきちんと仕事をする能力だったり、どんな困難にも打ち勝つ精神力だったり、どんな人とでも仲良くなれてしまう適応力だったりと、ほとんどの駐在員の方がこのような英語力以外に秀でているがために海外駐在員に選ばれているケースが少なくありません。

ですから、海外駐在員に選ばれた段階で、英語力の有無はあまり気にしなくていいのです。

しかし、駐在する本人からしたら、「そんなこと言ったって仕事や日常生活で英語を使うから英語ができないと話にならないじゃないか」と思われるでしょう。

フィリピンに6年駐在している私からすれば英語力は二の次と思うのですが、それでも少しは英語ができた方が仕事も生活も楽になりますし、なにより赴任時の不安を和らげることができますから、赴任までに時間がある方はぜひ英語力を高めて頂いた方がいいでしょう。

英語力を高める方法が色々ありますが、私個人的には独学はオススメしません

英語が苦手な方であればなおさらです。

【理由その1】英語が嫌いなので英語の勉強を後回しにしてしまう

英語が苦手な方は今までできるだけ英語に触れる機会を避けてきたことでしょう。

そんな方が自ら英語を勉強する時間を確保するというのは相当難しいと思います。

海外転勤に任命されるくらい優秀な方ですから仕事はてんこ盛りでしょう。社内での信頼も厚いでしょうから様々な部署から色々な仕事の依頼もあると思います。

そんな多忙な方が嫌いな英語を勉強する時間をこじ開けるのは相当困難です。

現状の仕事において英語を勉強しなければならない環境にないのですからそんな方が将来のために時間を割くのはより難しいはずです。

そうなれば英語の勉強を後回しにしてしまう可能性は極めて高いですし、そうする理由もいくらでも用意できます。

こうして英語の勉強を後回しにしてしまうのです。

そうなると、本当に暇な時や時間が空いてしまった時にのみ英語学習を行うことになり、学習のペースが正しく保たれなくなり、継続的に学習ができず、結果的に成長しないため英語が得意になることはないのです。

【理由その2】継続できないから成長を感じられない

英語学習において一番大事なことは「継続すること」です。

語学学習は特にそうですが、継続することで学習が積み上がり、積み上がることで成長します。

そして継続していくことによって、少しずつその成長を実感することができ、その成長の実感が学習へのエネルギー、モチベーションになるのです。

当たり前ですが、できるようになっている、できるようになってきた、といった実感がなければ学習はただの苦役になってしまい、続かなくなってしまいます。

続かなければ成長を実感できません。

【理由その3】英語学習を継続するための戦略を持っていない

どんなことであっても、今までやっていなかったことを始めることは大変です。

つらいです。

しかし、それを続けることはもっとつらいです。

そのつらいことを続けていくことができる仕掛けを用意しておかないと精神力に頼ることになりリスクが高いです。

ですから、そのつらいことを継続できる唯一の方法が「成長を実感すること」なのです。

この成長の実感こそが継続の原動力となります。

しかし、成長というのは継続しなければ得られないものなのです。

逆に継続することで得られた成長の果実を味わえばもっと頑張れるし、継続できるのです。

このサイクルができれば、継続→成長→継続→成長・・・という好循環が生まれ、勝手に英語ができるようになっていきます。しかし、英語が苦手な人は継続できないがために成長を感じることができず、結果的に継続できない・・・というような悪循環に陥ってしまい、いつの間にか英語学習をやめてしまうのです。

ですからこの「学習を継続できる仕掛け」を用意しておくことが英語が苦手な学習者には特に大切となります。

気合が足りないんだという方もいますが、日々仕事に追われながら、家族サービスをしながらしかも自分のやりたいことを抑えながら英語学習に取り組むのは至難の業です。英語が苦手な方であればなおさら遠のいてしまうでしょう。ですからあくまで日常生活に溶け込ませて精神力に頼ることなく「自動化」することが何よりも重要なのです。

【理由その4】英語の勉強は机にかじりつかないといけないと思い込んでいる

英語学習が苦手、続かないという人の特徴に、英語学習をとても真面目な勉強のように捉えていることが挙げられます。

つまり受験勉強のように、ハチ巻をして机にかじりついて勉強しなければならないといった固定観念のことです。

まあ受験勉強であればある程度大量の情報を詰め込まなければなりませんからそのような勉強をする必要があるかもしれません。

しかし、英語学習についてはそんなことは全く必要ありません。

よく考えてみれば、語学の習得というのは生まれたての乳児でも行っているのです。乳児の語学学習と大人になってからの語学学習方法は当然違うのですが、乳児の学習方法に見習うことはできます。

当たり前な話ですが、乳児は机に座って勉強するなんてことはありません。

でもちゃんと言語を学んでいます。それはなぜでしょうか。

これは私の個人的な意見では、「繰り返し」による学習効果だと思います。

つまり、何度も同じ単語やフレーズをインプットし、それを自分でアウトプットしてみる。間違えていたら親が直してくれる。そしてまた発してみる。何度も何度も繰り返す。こうして頭で考えることなく反射的に言語を発することができるようになるのです。これこそ大人でも通じる語学学習方法です。

ただ大人の場合は乳児ほどうまく入っていかないこともありますから、インプット方法を複数用意した方がいいでしょう。

乳児は文字が読めませんからあくまで耳からのインプットしかできないわけですが、大人は幸いにも文字を書いたり読んだりできるので、これも利用すべきです。つまり、書いたり、書いたものを読んだりすることで五感をフルに活用してインプットとアプトプットを繰り返すのです。何度もやれば嫌でも覚えてしまいますから、それらを歩いている間に口に出してみたりして頭で考えなくても反射的に口から出るまで反復します。これで何も見ずに考えずに口からスムーズに出てくるようになったら完璧です。

このように机に座っていなくても、歩いている最中でも英語学習というのはできるのです。

できるだけ英語学習の時間を細切れでも良いから設けることが何よりも必要ですが、英語が苦手な方は机に座らないと勉強した気にならないと思っていることが多く、そのため学習時間をいつまでも確保できないのです。

【理由その5】英語学習は「話す・聞く・読む・書く」を全部やらないといけないと思いこんでいる

英語学習が苦手な方は、すぐに難しい文法や長文読解などのテキストをやりこまなければならないと思いこんでいる気がします。

実は海外駐在員に必要な英語力というのは意外とシンプルで、海外駐在員に一番求められる英語力は「発信力」なのです。

ただ誤解して頂きたくないのは、他の技能が無意味だ、無駄だと言っているわけではありません。

しかし、これから海外転勤をしようとしている方で英語が苦手な方であれば、4技能を全てまんべんなく学習する時間はないでしょう。それであれば一番重要な発信力に重点を置いて学習をすべきなのです。

発信力が大事な理由はズバリ海外駐在員の仕事は「現地のマネジメント」だからです。

東南アジアでは特にその傾向が強いでしょうが、現地に行けば日本人が手を動かしているようでは仕事になりません。

基本的には現地のローカル従業員に手を動かしてもらい、自分はそのマネジメントに徹するのです。

簡単に言えば、日本本社や顧客からの指示命令を現場に伝え、思い通りの成果を期限内に正確に日本本社や顧客に提供することにあります。

つまり、現場への指示が一番大事なのです。本社や顧客からの指示を的確に現場に伝えられなければ現場は混乱してしまいます。ですから指示を正確に伝え、現場に分かってもらうことが先決になるのです。この発信力がなければ仕事はうまくいきません。だから発信力をまずは優先すべきなのです。

実は発信力がしっかりしてくれば、自然と受信力(読み取りや聞き取り)もできるようになってきます。

時間がない駐在員候補の方はまずは発信力に重点を置いて英語学習を進めた方がいいです。

4技能のバランスはその後で考えてください。

まとめ:海外転勤者は効率よく英語学習するためにも独学は避けるべし!

英語学習が苦手な人が陥りやすい内容をまとめながら、独学を避けた方がいい理由を説明しました。

英語学習にお金を掛けたくないのは分かりますが、逆に遠回りとなったり掛けた時間が無駄になっては元も子もありません。

まずは海外赴任の不安を少しでも減らすべく、短期間でもいいのでお金を払ってプロに学習の仕方を学んでみましょう。

そこでも力点はあくまで発信力に置くことです。

発信力に力点をおけるスクールや教材の中から自分に合ったものを選べばいいでしょう。ここで大事なのは短期間でサクッと終わらせることです。あまりダラダラやってもしょうがないので1~3ヶ月程度で不安を解消しましょう!応援しています!

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ようちゃん
こんにちは! 本ブログの運営をしているようちゃんです。 学生時代は部活(水泳部)とバイトに明け暮れ、勉強はほったらかし。大学4年生の時に就活しながら1年生と授業を受ける講義もあり、リクルートスーツを身にまとったおっさんは新入生に白い目で見られながらもなんとか卒業にこぎつけた。 英語が好きだったこともあり、将来はなんとなく海外で働いてみたいなあとぼんやり思っていました。 そこで、大手総合商社を中心に、海外駐在できたり、世界を飛び回れる仕事をやらせてもらえそうな会社を選んではひたすら受けまくりました。 運よく海外に拠点を広げ続けている上場企業の商社に入社できました。 入社前の先輩社員との懇談会で台湾やイギリスなどに駐在経験があった社員から海外駐在時の話を聞くことができ、自分も同じようなキャリアを描けるのかもと社会人人生を楽しみにしていました。 しかし、配属先は経理部に。経理なんてなにをする部署なのかもわかっていませんでした。一体いつになったら海外に行けるのか。そんな不安とともに社会人生がスタートしました。 結局新卒から10年ほど上場企業の正社員として経理部で働きました。その間に紆余曲折がありながらもUSCPA(米国公認会計士)のライセンスを取得。 当時の後輩がインドに赴任したことをきっかけにバックオフィス周りの指導やサポートを行っていました。その後輩は営業経験しかないのに、インド法人を丸ごと任されてしまい、営業以外の仕事をどうしたらいいのか困っていました。私は営業はできませんが、経理を中心とした事務系の仕事はある程度アドバイスできました。当時としては大したサポートにはなっていなかったとは思いますが、それでもとても感謝されました。 そこで思いました。 海外に出ている日本人は同じように困っているに違いない。それなら今の会社だけでなく、たくさんの会社をサポートできるかもしれない。 このインドに放り込まれた後輩をサポートしたことがきっかけで、自分の人生設計を見直した結果、上場企業の正社員という安定した地位を捨て、2015年に突然フィリピンに移住し、海外コンサルタントとして働き始めました。給料が日本にいた時の3分の1近くになって嫁に怒られ、嫁ブロックにあいながらも何とか凌いでいます。 私の予想通り、海外に出た日本人の駐在員は困っていました。 そこで海外コンサルタントの出番です。 日本の常識は海外ではなかなか通じません。 とは言っても、日本のやり方でビジネスを進めていく必要がある場面もたくさんあります。 だからこそ海外コンサルタントは必要なのですが、少子化のせいなのか、若者の海外離れのせいなのか、海外コンサルタントは圧倒的に足りません。 あなたのサポートを待っている企業が必ずあるはずです。 本ブログを通じて、少しでも海外コンサルタントに興味を持ってもらい、海外コンサルタントの世界に参加してくれる仲間が増えてくれれば、駐在している国はもちろん、日本も元気を取り戻してくれることと確信しています。 ぜひ仲間になりましょう!
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